オバマの演説はあくまで日本語字幕通しで鑑賞しているのだが、そのカリスマはなんとなく伝わってくる。ハリウッド俳優の演技に引けを取らない。黙っていても気まずさがなく、安心感がある。明らかに天性のものだ。

 どこの病院でも、そういうのを発揮できる人がいる。マイナスの報告でもその人がすると妙に皆が納得していたりと、実に不思議な現象が起こる。僕自身もそういうところがあって、相手がそうリアクションしていると分かる場面がある。

 聞いていて心地よいものは<分かりやすさ>。自分は10の難しさなら8⇒4⇒2まで分解し、いっしょに2⇒1へともっていく。もちろん特有のアドリブが伴い、相手の意見の否定はIt’s true butで乗り切り、正しい意見はこちらでも反復する。すると相手はついてきてくれる。学習塾で教えていた時に学んだ。その正体は脳内ドーパミン小出しによる<達成感>だ。

 たとえば小さなカンファレンスの司会でこれを応用することで、ネットワークのいい位置に立つことができる(雰囲気が良くなり、士気を高める)。もちろん徹底的な予習はいる。

 詐欺的な手段で使ったらいけないが、アドリブのうまさは裁判映画などの(弁護側の)言い回しなどで学ぶことができる(日本語字幕もよくできているので)。

 やっぱり自分はこれまで述べたようなキャラ・・・スタローン、アルパチーノ、スミスの3本立て。スタローンは元気づけるとき、パチーノは契約・スカウトのとき。スミス(ていうかホウチュウ)は長い長いカンファレンスで。

 でも健さんキャラはどうか。健さんだったらカンファレンスは・・・おそらく発言自体が完璧で患者側からも評判が良く、その地位は上層部をも揺るがすものだろう。しかし出世には興味がない。機械的なICUとも真っ向から対立。しかしこれでは健さんへの紹介・共診が減ってしまう。

 やっぱり健さんには、大学病院ではなく番外地(僻地?)が似合う。




 

H5N1 の勉強

2009年1月7日 読書
 医局ならどこにでも置いてある、日本医師会雑誌(右の本ではない)。マイペースで当たり外れのある雑誌だが、H5N1、新型インフルエンザとなると話は別だ。

 以下、1月号より。

H5N1は、正確には・・・

H5N1亜型高病原性鳥インフルエンザウイルス=(H5N1亜型の)highly pathogenic avian influenza virus=(H5N1亜型の)HPAIV



・ はじまりは1996年の中国、97年香港でヒトにおける発生。死亡も。徹底した対策するも2001-2002年に再燃、以後韓国・日本・東南アジアへ。日本では2004年に山口・大分・京都、2007年に宮崎・岡山(以上は家禽=かきん)、2008年の秋田・青山・北海道は白鳥より検出。



・ 日本は2005年より多発地域の東南アジアで調査を開始。タイでは(ヒト発生の場合)25人中17人が死亡。ほとんど死鳥→接触だが人→人感染疑い例も。ただ感染経路としては経口(加熱不十分など)も推定されている。ところが発生が最多のインドネシアの25-50%が鳥との接触がないのもおかしな話。

 

・ これら各地への流行に伴い突然変異が生じたため、抗原性・生物学的性状により10ものグレードに分類されることになった。それはさらにサブグレードに分類。



・ ヒトへの感染は2003年以降380人以上が確認されている(氷山の一角)。不顕性感染が見当たらないつまり一旦感染したらほぼ全員が発症するといわれる。ヒト→ヒト感染が連続すれば、それはすなわちパンデミック=世界的流行を示唆するものとなる。



・ H5N1患者の90%以上が小児・若年成人で、致死率は高く平均63%(小児~30代が特に)。高齢者は発症・死亡例も少ない。これには若いなりの免疫応答の過剰さが裏目に出た結果と思われている。



・ 潜伏期は2-4日(10日以上という報告も)。初発症状は発熱で通常のインフルエンザととられてもおかしくなく、本症らしい所見が出るのは約1週間後のウイルス性肺炎のとき。これはARDSの状態へと向かう。未治療だと全例がMOFとなり死亡している。



・ ここでウイルス性肺炎と表現しているが、二次的な細菌性肺炎と考えがちだが実際その病態はむしろ(ARDSに対する)ステロイド長期治療後のほうでみられる。



・ 通常のインフルエンザではウイルスは上気道でとどまるが、H5N1はさらにその奥の奥、肺胞領域(主にⅡ型肺胞上皮細胞)から血中から各臓器へととどまるところを知らない。



・ 前述の過剰な免疫応答はサイトカインストームと呼ばれる。しかも血清サイトカイン濃度はウイルス増殖量に比例する。この過剰な応答が発熱・筋肉痛・関節痛などインフルエンザ特有の症状も出し、その過剰さゆえの多臓器不全をももたらす。



・ ARDSに対してステロイドの使用は、このH5N1によるものの場合かえってウイルス増殖を促すという指摘がある。使用するとすれば低用量であり、パルス療法は推奨されていない。



・ つまり原因ウイルスは同じでも、H5N1によるインフルエンザの病状は通常のインフルエンザとは全く異なるものである。



・ トリ型ウイルスがヒト型に変化しつつあることが、新型誕生の恐れを生んでいる理由である。この変化つまり遺伝子変異に関して、①レセプター結合特異性(結合するよう変化)、②RNAポリメラーゼの至適温度(ヒトの体温でも増殖)の関与が分かっている。これらに加えてさらに、ヒトの上気道でも増殖が容易になると、パンデミックが起こる可能性が高い。



・ 新型に変異した場合、その病原性はそのまま受け継がれる可能性が高い。



・ 新型が病原性かなり強いと早期に重症化するのでパンデミックはむしろ少なく予測されるが、むしろ病初期あるいは伝播がゆるやかなケースなども考慮すると、致死率15-20%程度に低下した場合に感染拡大の危険が高いことになる、という推測もある。



・ 日本によるベトナムの調査では106名中52名が死亡。入院29例の検討では発熱(83%)>悪寒(48%)>頭痛(35%)>筋肉痛(21%)>下痢・吐き気(7%)。



・ こういった東南アジアでは早期発見に当然力が入っており、家禽(病・死)に接触歴あり+インフルエンザ症状があった時点で病院受診、(次項の)キットによる診断・治療を開始している。



・ ウイルス検出法として、ネブライザー使用(下気道からの痰を採取)による迅速キットが実用化に向けて検討中。



・ WHOによると、薬物はオセルタミビル(タミフル)が第一選択。使用は通常量だが倍量の治験が進行中。必要により市中肺炎向けの抗生剤、酸素(ARDSへのIPPVも)、低用量ステロイド、NSAID(抗炎症薬)など。



・ ノイラミニダーゼ阻害薬(タミフル・リレンザ)の日本での備蓄量は人口あたりで19%と世界で28位(トップはフランスの54%)と全然足りてない状態。耐性株の出現など課題も多い。国家備蓄の増加が急務。



・ 新型インフルエンザとなると薬剤の1日量・投与期間が増加が検討されるはず、となっておりあくまで予測の範囲。


資金繰りの末路

2008年12月13日 読書
 ビッグ3のゼネラル・モーターズが破産寸前。交渉中でも人件費は発生しており、体力(自己資金力)がないものは破たんしていく。

 病院でも倒産寸前のときはすさまじい。以下の話は、ネット上なかなか得られないもの。「サーガ」を読む人だけへのプレゼントだ。

 理事職は銀行を転々。関西では相談する銀行が西へ西へと移っていく(伝統的に船着き場のある町ほど、金貸し業が多い)。職員通帳の支店名が変えられることも。

 銀行に限度額を決められ、次は企業(健全なところではない)に相談。企業の方も金を貸す見返りに、病院にタダ働き職員を派遣する。資格の特にいらない部署(事務・総務の末端)へ派遣され、権力を持ちあるいは平気で休暇を取る。当然、病院の士気は低下する。

 銀行から不渡りが2度出ればアウト(取引停止)だが、ひどい病院は町金融にまで手を出す。ものすごい高金利だ。担保は病院の売上の?パーセント。売上げの一部から人件費が保証され、それが繰り返し。いわゆる<自転車操業>だ。銀行アウトだと給与振り込みは通常手渡しとなる。どこかからの根回しで、ガラの悪い患者層が出現する。

 で、倒産する。のではない。まだだ。ついには病院から給料が出なくなる。もちろん事務側は交渉中などと言い訳する。職員には退職が続出、患者も自主退院が増えて病棟も小規模化。上層部は撤退準備完了。妙な噂が出てきて、ナースらの本性(これはとても書けない)も出たりする。

 で、倒産する。とは限らない。全体会議に招集され、新たな買い手が発表されて新たな給与体系が決められる(安くなる)。メインの新スタッフが乗り込んでくる。

 こういうヤバい雰囲気は、病院の雰囲気におのずと出てくる。早期発見が重要だ。

 開業医の場合は・・・ま、その話はまた今度。
 

 



 大したことない、と言われたらそれまでだが・・・。

 自分はよく大阪→淡路島→さぬきうどん→淡路島→大阪という経路で土日を利用することがあるんだが、たいてい帰りは夜中だ。

 その夜中、淡路島は当然真っ暗。遠くを眺めたとき、角度の関係で(坂を下ったとき)神戸・明石方面の夜景が、なんと頭上に見えることがある。海と夜空が真っ黒で、都市が浮いているように見えたのだ。

 この話をスタッフにしたところ・・・。

「へへへ。疲れてるんや先生。休憩せな。目、悪くなって失業やで先生」

 痛いところに触るな、オールドタイプが!
 今年はサブプライムの話題が中心だが、要はパッケージ化されたものの、なれの果ての姿。パッケージ化すればしばらく正体は分からず、あとは転がすだけ。その後の責任はどこ吹く風。最近では<赤字国債>発行のニュース。言葉は聞こえがいいが、<借金の肩代わり>に相違ない。これからいろんな手で売ってくると思う。

 大阪府の作り出したパッケージ化商品として、<彩都>があげられる。阪大の偉い先生らも多数住んでいる。

 大阪府はこの一大プロジェクトのために、わざわざモノレール路線まで延長した。武田薬品などの大企業が誘致されて商業都市として繁栄を築くはずだった。ところが・・・

 不況のあおりで大企業の誘致計画が続々と頓挫、商業施設までもが既に撤退を開始、移住計画は第一期で終了してしまった。新築を考えていた同僚は、(輸入建材からの)赤グモの発生のため引っ越しを諦めた。

 不思議と、日頃ここに関するニュースは全く取り上げられていない。そりゃそうだ。これは大阪府の<社運>をかけた一大プロジェクトだったからだ。

 いい思いをしたのは、今苦しい思いをしている不動産・デベロッパーたちだ。


 

モーニング

2008年11月27日 読書
 学会先から戻る前、ホテルのモーニングを食べるのがルーチンなのだが・・・。最近、おいしいと思った記憶があまりない。自分が原因なのか?

 味が落ちている・・・。ような気がする。バイキングそのものが。大阪のW○Cとか、あそこもひどかったな・・・。

 卵焼きは菓子っぽく、ハムはひたすら固く、海老フライは小室、いや衣が分厚く、肉はやはり固く、カレーは具がなく、うどんはすでに死んでいる。寿司ネタも色気がない。こんなもんだったのか?

 ああでも、一部の和食はそんな変わってない。ご飯、のり、味噌汁、こんぶ・・・。これには裏切られることがない。

 まそりゃそうだ(バカ殿)!ピシッ!

 プシュ~(怒)・・・早く家に帰りてぇ・・・。

http://www.jma.go.jp/jp/week/

 ・・・によると(最近の予報はホント頼りないが)、全国的にこの水曜日からかなり冷え込むものと思われる。確実に疾患が増える。

 11月後半から入院患者が増えるのは医療関係者の常識。よって搬送拒否も増えることが予測される。つまり、夜間まで我慢した上での緊急受診は命取りだ。

 夕食を食べる前の時間帯ならまだ夜診の外来に間に合うものと思われるが、調子悪いのに夕食を食べようとしたり家族が揃うのを待ってるのは良くない。小児を受診させる両親の甘さを感じることがある。特に小児はよほどの重症でないかぎり、(できたら好ましいはずの)点滴などしてくれないものだ(少なくとも自分の地域は)。夜間診療所は医師会の手前、1日くらいしか薬を出さず、結局翌日も受診の羽目になる(悪気ではないが)。

 話が戻るが、忙しいと病院スタッフの間も殺伐としてくる。こういった時期までに以前の問題を解決しとかないと、また同じ過ちをしでかす。強調するが、楽な時は楽に決まってる。その勢いで年を越せると思ったら大間違いだ。

 なので患者側にしても医療側にしても、まだその時期でなく余裕があるのなら、ちょっとシミュレーションしてみてはどうか。

 自分はいくつか焦ったケースを思い起こし、かつてどう対処して今回はどうするか考える。頭の中で、即。

 その双方が同じなら・・・・・その罪は重い。







 10年以上この仕事をしているが、癌の治療は進歩したものの、(一部をのぞいて)予後が飛躍的に向上したわけではない。統計学的に数か月の有意差が出れば学会では大拍手だが、劇的なものではない。特に肺癌関係の学会に出席すると、自己満足的な報告が目立ってしようがない。これは主催(化学療法)メーカーの誘導もあると思う。

 確かにそれ関係の実験をするときなど、メーカー頼みのところがある。何年も統計を取って差が出たときの喜びは大きいが、本来の目的にほど遠いという現実認識があまり感じられない。

 やはり予防により重点を置きたい。検査法や手順にも工夫はいるだろうが、まず受診を渋りがちな<健康人>に検査を受けてもらうことだ。会社の検診項目も驚くほどに少ないのも問題だ。

 喫煙者は早い頃から年1回呼吸機能検査+年2回レントゲン(2方向)+年1回胸部CT(ついでに膵臓も撮る)+年1回腫瘍マーカー検査を受けさせたい。

 女性・非喫煙者に特徴の肺腺癌、これは末梢でポツッとした影から始まる。できれば中年の段階で年2回レントゲン(2方向)+年1回胸部CT(ついでに膵臓も撮る)+年1回腫瘍マーカーで受けてもらいたい。

 ただCTは、その手間と被曝、コスト的なものなど考えると安易にはできない。お願いしますといってハイどうぞと受けれるものでもない。なので、せめてレントゲンを胸部2方向で、せめて年に1回はとりたい。正面1枚では見落としがありうるという事は、医師の間では常識だ。

 健診施設からのフィルムは縮小化もされていて見づらく、なかなか貸し出ししてくれない。閉鎖的な雰囲気を感じる。できれば健診のレントゲンフィルムをもっと<解放>して欲しいのだが・・・。

 スタローンさんに、健診をすすめてもらおう(路地をイメージしてください)。

「誰でも病気はなりたくないさ。俺もお前も。それは分かっている。でももう大人だ人を叱れる立場だ。だが守るのは誰だ?恋人か?そりゃ友人もいるだろう。彼らが大事か?そうだよな。ホントに大事ならまず丈夫な自分であることを証明しろ。タフガイである必要はない。資格社会だ第三者の証明がいる。できない?アッオー・・・ジーザス。そんな勇気のない奴に、愛なんて語る資格はない。相手に溺れた一方通行の、エゴ愛でしかない。何?仕事場で健診がないだと?なら仕方がない。自分で病院受付に行けばいい。心配するな、奴らはカボチャだ。馬車にする価値もない。でもその時点でお前がヒーローであることを証明できる。その嫌々な表情は分かる。笑顔ならマゾだ。捨てちまえ。でも君が今まで乗り越えた時って、そんな表情だったろ?その後は爽快だろ?結果が怖いだと?1年後に無理矢理されたことを考えりゃ、それ自体が自己の早期発見だ。思い出せ。我慢の「我」⇒「自」にすることで、自分に自慢できる、誇りになる。お前は<我が>もの顔から<自分>になれるんだよ!ハァ!(殴)」
 
 行ってきます!


 自分にとっての飲み会は大きく2つに分かれる。医師だけの飲み会。医師がゲストの飲み会。医師の飲み会はさらにMR同伴の接待、医師同士の真剣話に分けられる。

 何度か強調したように、若い医師はなるべく参加すべし。上司が照れて言えなかった本音がここで出ることもある。要はスタッフの弱さ、人間らしさを垣間見れる(逆の場合もある)。

 年を取ってくると、だんだん計算めいた話になってくる。話題がだんだん汚れていく。数々の策略に翻弄される。そこにはビジネス・利益がかかっている。名目とは裏腹に、本音をかわせなくなってくる。

 では、実際にあったケースから。

 パソコンを開くのは1日に3回。早朝、昼間、夕食後。仕事の内容をダイレクトに書くわけにはいかないため、頭の中の「日頃体験談+アイデア帳」から少しずつ使う。内容は主に出勤途中で構成されたもので、夜間にそれを形にする。常に最終結論・クライマックスを念頭に置いている。

 いったん構成が出来上がると頭の中でそれがひとりでに進行し、それをキーが追いかける形になる。そのためキーの迅速さはジェイソン・ボーン並み。最後に大幅な脚色をほどこす。

 終了したあとのテンションはどこか高く(ゲームしたあとみたいに)、なかなか寝付けないことがある。

 思いを文字に変換することで、(生活が)かなり楽になった部分があるのは確か。

 
 
 本でも映画、音楽でもそれを鑑賞したら無条件で引きこまれるものがある(はずだが)。過去に人に投げかけられた言葉で印象深いものは覚えているものだが、書き留めてあった字で読み直す場合、その感動は増幅する。

 自分の手帳にもオーベンらの名言・使える言葉が綴られており、何度も気付かされ、励まされたことがある。

 仕事の最中に読む機会などないが、カンファレンスや症例で<打ちのめされた>とき、こういうのに助けられる。1人で考えることほど、鬱に向かうものはないと思っている(腹立つだけだろう?)。

 ドラマのように、タイミングよく慰める人はおらん。しかし、こういう言葉を用意しておくのもいいか?

 現代のドラマ風に↓

「何やってんだよ。じゃなくて。その落ち込んだ顔。いつものお前と違うだろ?いつものお前ってのはさ、その。なんつうか。怖いものなしって感じでさ。(夜空を見上げ)俺・・けっこう好きなんだよね。でもさ。何とかなるよ。俺が何とかするって。じゃあさ、今日はおめぇのために・・・新地で豪華なメシ、食わせてやっからよ!今日は残念パーティだ!」

 落ち込んでも、割と食えるものだな(年取ると)!

 最後はスタローンさんに頼もう。

「お前はそうやって今日を生き抜いた。ガッツがあるな。俺は見込んだ。株価は乱高下して今が底値ってことだ。今こそ自分に投資する絶好のチャンスってことさ。心に残ってる希望を投資するんだよ。上がった株をどうするって?問題はそこからさ。お前がやれなかったことを、1つでもいいからやれ。歯磨き、トイレ洗浄何でもいい。お前が寝る前、起きた時と比べて株が上がってるかどうかだ。そうすりゃ枕を高くでき、より睡眠できるってことさ。後ろめたさがないからな。やり遂げたという気持ちで1日1日人生を終えなきゃ、何のため今日を生きるか、いや起きるか分からないだろ?自らを自信と化せば、怖いものがどこにある?」

 明日から、早起きできそうです!






 調べ物が出てくる。極力、業者に頼むがリアルで知りたい場合、蔵書・ネットで検索する。しかし(自分だけかもしれないが)調べたいことに限って載ってないことが多いので・・・
 
 梅田の紀伊国屋書店へ向かう(←もちろん<放課後>だよ!)。

 そこで何冊か陳列し、<勉強>する。限定的なら暗記にいそしむ。

 何分かして覚えきれず、でも今身につけたい知識ならその本は<買い>。

 で、買わずに帰る(?)。今すぐ必要な知識なら買うこともあるが。

 アマ○ンで安く注文するためだ(到着まで日がかかるなら本屋出直し)。

僕の1日 ②

2008年10月30日 読書
 電車の場合、まずそこに座れるかどうかが一大事。なので1便はわざととばす。その間、売店で朝食代わりを買う。

 あと、新聞の見出しと各種雑誌の表紙を一通り見る。でもなるべく買わない。キーワードのみを覚え込み、のちにネット検索(ブログ検索で見た方が要領良し)。広告に媚びた出版社の意見より、世間の反響が重要だ。

 マスクは必須。電車内はどんな菌がいるか分からない。

 画像と表紙は違うが、今回は「医療破壊」がテーマ。ここでも自治体病院の経営の現状などに触れてある。

 この数年間、自治体病院の人間と関わることがあった。リアルタイムで書けないことだったので今さら書くが・・・

 自治体病院の事務方(一部医療に食い込む)スタッフというのは、コネで入って来た人間がほとんど。役所などからの天下り、またはその親族などで固められている。従ってそのスタッフ・家族は強大な権力を持っている。なので自治体を統括する長が、それに逆らうのは困難と思われる。

 群がったスタッフは、どうしても組織として存続してもらわないと安定した収入が保証できない。なので結果的には、地域全体として漫然とした<旧体制>が重宝されることになる。舞○市民病院が以前話題となったが、あそこもひどいらしい。

 とにかく、<長>と医師側との直接対話まで持っていけない。対話したくても留守、留守、不在で約束も平気で破る。結局出てくるのは末端の人間だという。

 この妨害工作によって、医師側は疲れやがて辞めていくらしい。

 夕張病院が心配だ。

(ちょっと井関節、入ってます!)


 「監査法人」を、ただいま爆沈完了した。

 真実のみにすがろうとすればするほど、(その間にも)人の心・人とのつながりが失われていく。時間が過ぎていく。これは医療にもあてはまる。

 重症患者だからといって文献ばかりあさってると、患者のベッドに顔出す機会まで減ってしまう、その危うさのような。

 病気を治そうとするあまり、実はデータのやり取りを行っていた・・・気づいたら自分の行動自体がパターン化している。すると診療への妙な自信が出ている。堂々と意見を言う。病態の解釈にのみ関心がいってる。そこには謙虚さが失われている。のに本人には気付かない。

 ICUなどでずっと勤務してそう反省することがあった。そのためか集中治療室でのカンファレンスは、どこか屈曲した雰囲気がよくみられることが多かった。なので一般病棟と集中治療室のスタッフの人間関係は、いま一つよくないことが多い。考え方が、いや性格までが合わなくなる。お互いに求めるものが偏っている証拠だ。

 何が正しいか、というものはない。しかし先ほどの内容を言い換えると・・・病態解明だけを目標にしてしまうと、<成否の成立>にしか興味がなくなってしまい、成否とは別次元の<人間>そのものを軽視してしまう恐れがある。

 「ザ・シェフ」の味沢匠ふうに言えば・・・「ディスカッションですぐに白黒つけたがる人間を、私は信用しない」。

 病態⇔患者自身の間にバランスをもたらす者こそが、真のジェダ医師だ(蛇足)。


 

 昨日「ガイア」で中国産食品の特集をやってた。食品が生産から消費者に渡るまでのチェックには当然コストがかかるから、会社としてはなるべくそれらを安く済ます。それ以前に、生産を安くつく中国に任せる。

 アメリカのディズニーランドに行った時に、詰所ナースらへのお土産にとショップの商品をあれこれ漁った・・が、あらゆるもの全てのキャラクター商品(おそらく全部)がメイドインChinaだった。

 この「安くつく」発想が根本にあるために生産の工程が<末端>に押し付けられ、この文句を言わない・・つまり文句を言うと死活問題となる<末端>は、非人間的な待遇で扱われている。不満がどんな形で現われてもおかしくない。

 今度は病院に関連した続きを載せるが、自分は今回<ガイア>をそのまま鵜呑みにして感動したわけではない。どの番組にも背後にはスポンサーがいる。この番組のスポンサーには・・日経?

 ・・・なるほど。

 それにしてもこの番組の立ち上がり構成は独特だ。

 不安を煽る問題提起「一体どうなるのか!」→♪ハスゥ〜フェナ〜・・・ドーン!(以下音楽)→夕陽、両別れ字幕→総論インタビュー「以前ここは・・でした。ところが考えられない現状が待っていたのです!」→両別れ字幕→「・・に迫ります!」→タイトル!→役所による2役芝居!

 やっぱこれは見てしまうよ!
 

新知事を迎えて

2008年3月4日 読書
 橋下知事のキャラに注目しておきたい。若さゆえ勢い余る点も目につくが、若手医師の気質とどこかダブるところがあり目が離せない。

 相手のミスを自分のプラスにするような人々の時代に、「こうしたい」と指摘を恐れずハッキリ公言できるというのは極めて貴重だ。

 手放しで応援できないが、同世代だからか一緒に考えてみようと思わせるところはある。主治医の今後としても参考に。

(以後、例)

「僕はこの薬を採用したい。なんで皆、声を高らかにしないんですか?医局長なんか座ってばかりで弁当ばかり。何もしてないじゃないですか?してるんですか?ほ?じゃあ言ってください今すぐに!」

 短気や言い方まで真似ると大変だ。

「遅刻遅刻って何ですか。病院の庭で患者さんに止められて長話してただけです。一応、敷地内での話ですよ?業務時間内で敷地内。これのどこがいけないんですか?もう検診のバイトも断りますよ?医療崩壊以前に医局崩壊ですよ?ところであなたこそ。あの訴訟はどうなったんですか?隠さないでくださいよ?全く信じられんなこの医局はホント!つっそ・・・!」

 医局員紹介のときなど大変だ。

「は?自己紹介?って言われてもですね。かなあその。何から話したらいいんです?そういうのを第一紹介と言えるんですか?そんなの。いいように紹介するに決まってるじゃないですか。<僕は将来教授になりたいでなければ助手として戻ってくる意味がない>なんてどの口開けて言えるんですか?言えないでしょう普通は!でも今言いましたけど!」

 真似は、いい所だけもらおう。
 
 


 
 反面教師から学ぶ・・・自分が強調していること。

 この世の中、正論でいくと単純に解釈されてしまい偏見でとられる。教訓へと変換されず粗だけ探される。

 正統派というものへの宿命だ。

 しかし反面教師を描くことで、正しいことが何か見えてくることがある。古くはヒーローものの悪だったりアンチヒーローでもあったり、尾崎豊であったり、この<ウシジマくん>だったりする。

 異常な金利のカウカウファイナンスに、今日も訪ねる債務者たち。彼らにも理由があるし生きたい気力もある。だがその弱さから、とんでもない蟻地獄に自ら入ってしまうことになる。

 時々、作者の主張とおぼしき説教話がある。聞いたことがないでもないが、こういうエンターテイメントに混ぜ込むと全然嫌味がない。むしろ感動すら感じる。

 久しぶりに、「してやられた!」と感じた。 

 
 結局、ゆとり世代は何だったのか・・・。ゆとりは、そもそも多忙・努力したあとの褒美として重宝されるべきものだろう(そう簡単に手に入らぬ)。ゆとりから経験させちゃダメだ。

 医者の師弟関係もかなり変わってきている。最初から甘えさせられた(安心感を植え付けられた)医者は、自己主張が平気=兵器になりその後ロクな奴にならない。まず周囲の空気に気付かない。まず自分を軸に考えるからだ。思いどおりにいかない→みんななぜ?という公式が出来てしまっている。

 新制度以降も、「どうせ医療は崩壊してるから」という妙な<後ろ盾>があるため「あ、だから頑張らなくていいんだ」的な発想に安易に陥らないでほしい。

 スタローンさんも、何か言ってください。

「今の若者は、ユトリというぬるま湯に漬かり過ぎてフニャフニャだ。ぬるい風呂に長時間つかってるとシワシワになるだろう?俺はユトリは否定しない。だが世の中というリングは厳しい。容赦などない。では大人と戦えって?それは無理だろう。オーケイ、俺ならこう考える。まず同世代といると安心感を感じるか?流れに身を任すな。任せた流れは、重力で下に流れるだけだからな。待ってるのは無気力だ。人生の意味がない。流れに任せてる多くの若者に、真の生きる姿を見せてやれ!」

 医療に結びつけてください。

「医療は人と人とのぶつかり合いだ。美化するな。お互い傷つくこともある。だがな。避ければ相手もお前を避ける。つながるはずの絆が永遠に失われる。何かを感じるか?その思いを大事にしろ。だが思うだけでは何も伝わらない。あいにく俺らは人間だ超能力はないしな。医者として向き合うなよ人間としてだ。技術という前に相手の話を聞け。もうお前は必要とされてんだ。それに感謝しろ。したなら次のステップだ。医者としての医療で返せ。正しい羅針盤でこそ正しい技術が備わる。医療が崩壊だって?患者はそこにいるんだぞ。君の目の前にな。システムが何だ?惑わされるな。迷わず助けていけ!お前の役目だ!奇跡を起こせ!」

 さ、最後の1人になってでも戦えそうな気がするよ・・・!

寒プライムの余波

2007年11月11日 読書
 
 ふだんから病院に不動産関係者が頻繁に出入りしている場合、今回サブプライムの余波で(その業者にとって)悪影響を受ける可能性が高い。

 病院は建物あってのものなので、改築、増設、はたまた関連施設の建設(高齢者向けマンションなど)にまでその業者に頼むことになる。

 特に歴史の長い病院は、繁盛はしてても安全強度の関係から建て直しが必須であり、建築基準改正にいちはやく気づいたクレバーな病院・業者は、新基準前に素早く再建手続きを行っている(結構知られていない)。

 ちなみに言っとくが実際に仕事をするのは工務店であって、彼ら建設業者は主に設計だけ行い予算を限定、その厳しい予算内で工務店を働かせ中間マージンを頂くのが目的だ。

 サブプライム+新基準で施工自体が難しくなると、病院にもリフォーム・増築のプッシュをかけてくる。これから不動産は、実に巧みな方法で売買を仕掛けてくる(エコがらみとかありそう)。

 大きな病院で忘年会がある場合、不動産業者は(上層部へのアピールのため)紛れてやってきていることが多い。いろいろ話が聞けると面白い(他人事だからか?)。

 さてテレビでは、こういう業者が<困ってる>ことは絶対言わない。あ、でもスポンサーのないNHKは別。

 そういう意味で、NHKを見ることが多くなってきた(ただし政党びいきには注意)。

 なので開業の夢は置いといて、屋根の上での高見の見物としたい。ガラガラうわっ(耐震不足)!

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