普遍的な内容ではなく、患者側からするとモラルのない内容ではあるが・・・。そこを失敬。

 常勤で精いっぱいな医師もいるとは思うが、非常勤先を一ヶ所作っておくことをすすめる。大学人事でも、経験年数やコネを重ねるにつれて、なんとなく馴染みのある非常勤先ができてくる(できれば得意分野が必要)。

 すすめる理由は・・・。

? 完全常勤になると、常勤先に万が一の事態が生じた場合に行き場を失う。

? 完全常勤では、時間的拘束・金銭面での交渉が上層部にとって有利になる(そこで働くしか食っていけない、という前提になるから)。

? もう1ヶ所勤務先を作ることで視野が広くなり(考えが柔軟になる)、常勤先の評価・将来の展望などが見えることがある。

? 常勤先に、「この医者を手荒く使うと、出て行かれるかもしれない」といった危機感をそれとなくもたせる。

 要は、一ヶ所限定ではそこの考え方に染まってしまう可能性があり、視野を狭まれる危険があるため。若いうちに常勤先のイエスマンになるのはもったいない。

 それに今ではどこの病院も、(特に経営的な)行先は不透明であるので。

 テレビ番組、マンガなどでは被害者意識を中心とした正義で魅了するが・・・そりゃそうだ。彼らはバッシングされず見てもらう(視聴率・発行部数)のが目的だから。

 医師側も、ときにはこうやって被害対策を考えておく。
 自分のことを棚に上げて、話す(笑)。

 独身でいるのが悪いというわけではない。しかし、患者や仲間など人間関係を考察するにあたり、未婚の人間にとってどうしても(考え方・感受性で)越えられない壁がある。

 これも失礼だが、高齢者とのつきあいでも、実際自分が爺さん婆さんと一緒に暮らしたかどうかで、思い入れは全く違う。「ドラえもん」の、のび太のばあちゃんの話のインパクトも異なる。

 話を戻すが、「あの先生は若い時はカリカリだったが結婚して丸くなった」というのも、家庭を作ることでいろいろ学んだからだ。

 『ゴールデンアイ』で「誰のために戦う?」→「自分のためだ」は確かにカッコイイが、それは男の永遠のロマン。現実本音はやっぱり「家族のため」でないと、患者の目線になかなか立つことができない。

 でも最近は、<独身>といっても実はバツイチ・2だったりするので解釈には十分気をつける必要がある。

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索