自然に立ち返る

2012年9月2日 連載

http://takedanet.com/2012/09/post_32f8.html

 ひょっとしたら、因果関係というのは言われているほど正しくはない・・・?そう思うときもある。スタチンによる自殺の増加は指摘されるところだが、製薬会社は深追いしてない。証明自体も難しいと思われる。副作用報告というのは、医師がメンドくさい書類に長時間記入・サインして1万もらってやっと出来上がるものだし。

 ただ、冠動脈の解剖をみるとコレステロールが沈着しているのは明らかだから、過剰なコレステロール自体はやはり悪玉と言わざるをえない。ただし、喫煙は原発同様、遺伝子を傷つけるわけだから肺癌というより体自体の害だろう。

 しかし製薬会社はそういった事実を利益に直結しようと日夜考えている。コレステロールが高いというわけで治療するようにする流れなら、その基準をどんどん低くすればいいという考えだ。こういった考えからか、最近では降圧剤・抗生剤の投与量も増えてきた。

 ともあれ、過剰な治療は体に攻撃的でむしろ良くないものと思われる。だがその一方で、ファーストフードの氾濫、喫煙などそれ自体自然に反するものを抑制しないと、本当の犯人探しは難しいのではないのかな。

 そもそも人間がどうやって生まれ、何の恩恵で生きていたのかを考えれば各人の生活習慣は確立できるものと思われる。



おじさん図鑑?

2012年9月1日 読書
 うーん。確かにおじさんは、若返った。今の40代は早くも20代の懐古趣味、結婚しても第2の人生プランを掲げる者も多い。つまり、人生まだまだ俺様、ってところだ。

 医者おじさんも40代ならば分岐点でもあり、さてどんな分岐にしようかな、と夢を描ける世代でもある。苦労話も、やっと価値のある時期に入ってくる。老後の生活も、悲観的でもまだコメディ。

 しかし実際はおじさんというのは孤独なもので、本音はできればさっさと家に帰りたいという人が多い。食事もできたら1人が気楽だ。なので<孤独のグルメ>にはなるほどと思う。漫画の方ね。

「ラーメンは・・うん。いける。コシがあるようで、ないようで。はは。どっちなんだ。俺は。さて・・・」

 ガラッと戸を開けて、カバンをかざして小雨の中、早歩き。

 図鑑じゃなく、孤独な1人目線というかさ、そんな映像を撮ってくれよ。「フレーバーフィールド BAKAISYA」とかでもいいからさ!
 こういうことだと思っている。日本が大戦に負けて、GHQ、米軍基地、CIAとかが根を下ろすが・・・以後、国家の治安は割と守られている。他の国と違うような違和感を感じる。

 その前向きな条約がサンフランシスコ講和条約だが、原発の動きが出てきたのがちょうどここらしいhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E6%94%BF%E7%AD%96

 原子力関係の開発はものすごい加速力だったようで、どうも国民が完全に置いていかれてしまっている。ただ原子力に協力したことからか、日本は経済的なピンチを何度も切り抜けている。国民は貧乏でも確かに働いたと思うが、それは以前の洗脳力が(怒りになることなく)そのまま向けられた、ひたむきさの結果だと思うんだが。

 そして今、アメリカの顧客であるはずが原発が停止し「おい?どうなってんねや」と横槍がはいってる。稼働しないと電気どころか、やっとつかんだ3丁目の夕日が沈んでしまう。

 肯定も否定もしない。できない。ただ、初めてネットが繋がった時に感じたような巨大な力、<震撼>のようなものを感じずにはいられない。

 そして僕らも植えつけられた医師像に疑問を抱く暇もなく、やっつけ仕事に夢中だが・・・その間にこの国が考えていることは?形だけの長寿を保守し続けようとする、その理由とは・・・・?

 ああなんか、数年前のミスチルの歌詞みたいだ。








  



 インターネットが普及する前っていうのは、各分野の情報はテレビや雑誌が握っていた。それを発信する者は必要以上に神格化され、末端に位置する視聴者はなるべくマニアックな情報誌、深夜帯を狙っては情報をハンティングしていた。

 しかし、しょせんそこは少なくとも商売というフィルターにかけられていた情報であって・・・ネットで情報がグローバル化されてからは、それらが実はもっと日常的でむしろ萎縮ぎみなものだったことに気づかされた。今では古本屋で安く手に入る月刊誌。興味深い。

 ネットができて農家は有利になったか・・・通販や、若者への雇い事業などには役に立ったか。国がいまこうして基準を下げて無理やり売ろうとしているが、農家たちは今どのように考えているのだろうか。どこまで知っているのか。<ふり>をしてでも聞きたい。

 だって国が責任取るって言うとるんやから。わしらは作っただけ。そんな声が聞こえてきそうだ。それって、あたりまい(米)か?




 こうして無料放送ででもなければ、うっかり見逃すところだった赤毛のアン実写版。一番驚いたのはストーリーの意外さではなく、「アンの結婚」で登場したときのアン役の、その劣化ぶりだ。失礼!

 ともかく、アンはよく勉強する。いったいいつどこで勉強してるんだあいつは?という秀才が実際いたことを思い出す。テレビの編集版ながら、どうやらアンはスランプもなく安定した成績を収めていったもよう。

 あの婆さんも、得意の苦味つぶしが持ち味になっていく。自分としてはアンが低成績で「遊んでる暇があったら勉強しな!」とケツバットするくらいの威勢が見たかった。厳しい指導医に当たった者なら涙するはずだ。

 医者の大河ドラマもあっていいはずだ。

「赤ひげアン」(幼少)
「赤ひげアン 暗に青春」(医学生)
「赤ひげアン 暗に留学」(留学生)
「赤ひげアン 暗に年金」(老後)

 暗い話に、なりそうだ・・・!

 試写会では、もちろん。暗に涙。ぬいぐるみに囲まれCM。「絶賛、開業中!」
 むしろ<ふり>を生活に導入して、ローコストに楽しんではどうか。

 朝、早く家を出る。職場にそうとう早く到着・・・するも通り過ぎ、コンビニで立ち読みトイレ。何も買わず喫茶でモーニング定食。結局、ギリギリに職場到着。

 午前、足早に仕事。まるで午後に何かあるかのように、全て午前で終わらす雰囲気。ところが。午後は相当ヒマになる。しかし廊下では足早で、雑用を押し付けられない。周囲が勘違いする結果だ。

 夕方。飲みに誘われる雰囲気。おごりたくない為、いかにも昨日まで飲み会だらけだったふりをする。ちょっとだけなら金があると言いつつ、逆におごってもらう。代わりに「開業したら雇ってやる」話で夢をみさす。会見ライクにお涙頂戴もさす。嫌な奴。

 帰宅。しかしここで。妻への差し入れは忘れずに!調べられても大丈夫な高価なケーキなど。

「うまかったから。さ、君も!(実はそれ、俺は食べてないんだけど・・・)」

 これも、フリフリ。えっ?それってヘソクリのため?

 なんだか、<ふり>で1冊本が書けそうだよ。もちろん、発表会見は涙目で!
 芸能界は、その<ふり>の集大成だ。ローコストな<ふり>によって莫大なコストを狙う。まずはいかに注目を浴びるかだから、注目を受ける手段を選ぶことになる。

 だからといって犯罪はタブーだし何か配るとかもったいので、儲けたい側は何もせず末端の芸人に自ら行動させることになる。

 来日記者会見や試写会とか見たら分かると思うが、こういった会合には必ず主役の芸人・ゲストがしょうもない暴露話をする。地位が高ければ、ひたすら泣く。もちろん、すべてシナリオ通りと考えられる。結果的には商品は売れ、大衆の心理を低コストで買い叩いたことになる。お見事。

 AKBでも、センターが何度も今度こそやめる、<ふり>をしていたと思う。この<ふり>によって何度も購買が沸くだけに、大衆は何度も試されたものと思われる。いや、むしろみんな・・・好きなのか?そうされるのが。

 いやいや、自分も経験がないわけではない。「そろそろ、俺もこの病院やめて開業しよ・・・ってするわけないない」「先生。ちょっと~!」



あげるふり

2012年9月1日 連載

 さきほど挙げたキーワードだが、こういったことは本では載せないし会話でもあまりない。なぜなら「ふり」というのは商業取引上非常に厄介で邪魔な存在だからだ。

 AがBに物を売りたいとき、AはBに対してまず不安定な心理にして間髪与えず契約を迫る。感情が肉薄してこそ、ほんの他人がリスク付きの行動に出る。

 逆にBがAを知るために翻弄するなら、まずBはAから<買うふり>を演じる必要がある。これは本気だと思わせる。Aに夢を見させる。Aにドーパミンを流させる。反面、不可解な行動でAの夢を倍に暗転させ・・・その不安定な状況で、どこまで聞き出せるか、有利な契約・結果に持っていけるか・・・。

 病院経営を例に出すと・・・経営を依頼される。いけそうなフリをしつつ、相手の本音を聞き出す。同情してやる。感情を引き出す。ドーパミン顔になる。こちらはあくまで「もし」で対応。夢を描かせるものの、不可解に突然否定しだす。相手、動揺する。そこでこちらの本当に聞きたいこと、契約に必要な条件を即答で尋ねる。果たして裸になった相手は、何を話すのか・・・?

 断ったあと、「ああ、なるほどな」と答え合わせ。こういった演習を繰り返す。結局誰にも魂売らない人生になろうとも、しょせん<頼んでくる他人>に対して迷惑ではない。







 自分は、一部の親友・身内以外を除いてすべて他人と割り切っている。もちろん、表面的に良好な関係は多い。悲しいことだが、上位の職に就けば就くほど他人%は上昇する。

 その他人たちが知りたいのはおそらく・・・相手が「何を考えているのか」ということだ。もちろんその他人に対して。良く思っているのか、そうでないのか。重要視してくれているのか、そうでないのか。表面の会話では見抜けるものでもなく、通常それを聞き出す勇気もない。

 それを遠まわしに知りたいがごとく、通信機能は発達している。フェイスブックなどまさにその本音だろう。ケチな欲のために、人はそこまでしてきた。しかし、価値ある情報はそんなことでは入手できない。価値ある者は疑いやすい。しかし「あげるふり」をすれば近寄ってくる情報というものが存在する。ここで初めて上位の情報が手に入る。

 この「あげるふり」は、勉強して上位に行くほど真実味を出せる技となる。勉強とはもちろん即戦力のあるものだ。不器用なら、地位の高い職を目指すことになる。それを、いい人間がするかダメな人間がするかの違いがある。



田舎を知ること

2012年9月1日 連載
 医局人事で田舎に飛ばされる人は、田舎などと落胆せずに社会勉強のチャンスと思うべき。

 田舎は<不変>の象徴だ。なぜ不変かというと、それが楽だからだ。これは人間の性格にも言えることだろう。したがって、<変えるもの>を一番恐れている。もち、目上の人間のほうに関心がいく。病院の医師も脅威となりうる存在だ。

 この<変わらないもの>を変えようとすると、いずれ自分が墓穴を掘る。なので、こっちも変わらずに対応する。動じない。買収されない。臨時しない。すぐ返事しない。熱くならない。1人衝動しない。

 その一方で、考える。どうして根強いのか、どうして集まるのか、豊かな理由が何か、本当に豊かなのか、それを支えるものは・・・。ひょっとしてそれが日本の・・・?

 答えはここには、示さず。




 製薬会社の説明に参加すれば分かるが、会を開くということはもうそれ自体シナリオが用意されていることだ。あとはそのシナリオを実現すべく、有利な資料・有利なゲストを用意して不利なものは最初から用意しない。なぜって、会社そのものの存続が危ぶまれるからだ。

 原発やコメに関しても、最初から「動かす・売る」というシナリオが存在するわけだから、マイナスになるような細かいことは最初から調べるわけがない。

 こういった権力をどうこうするとか考えず、まずその考え方を学んで未来を予測せよ。

 オリンピックは意外な種目が次々とメダルを取得し、これまでになく色数の多いイベントだった。彼らで稼ごうとするマスコミの狙いも、いい意味で外れていたようにも思える。

 正直、プレッシャーに打ち克つ本番強さの大切さを教えられた。いまはテスト的な評価の機会さえないが、日々の手技・判断はすべて1発勝負だ。こちらの体調は良くて当たり前、勉強も日頃欠かせないが、<本番>を成功させないと意味がない。

 恐ろしいのは、本番の機会さえない病院で勤務し続けて、成功の記憶だけが鮮明になってしまい、<負ける気がしない>気持ちになってしまうことだ。そこには何の根拠もない。
夏休み期間の感想 ①
 といっても、夏休みは数日だったが・・・。医局の中で休まない人間が1人はいるもので、その手前その者に代医をお願いしにくい。取らない理由が「することがないから」だという。でも、自分にも以前そんな時期があった。独身の時だ。

 独身が夏休みにするとすれば(相方がいないとして)・・・

① ひとり帰省
② ひとり旅
③ 臨時のゴルフコンペ(誰か巻き添え)
④ スポーツ観戦(競艇など含む)
⑤ アルバイト

 特にアルバイトは意外と多く、丸2日間の当直など。

 自分らは、またあのウエスティン淡路に宿泊。

叛乱

2012年8月17日 時事ニュース

 ある意味、世相を浮き彫りにしている。これまでの歴史でも繰り返されていることだが、理不尽な弾圧はやがてこういった暴発をきたす。どの歴史においても、保守派は高齢者グループが大半を占めており自分の手を下すことなく若者の権利を奪い取る。もちろん<奪い取ってしまった>という良心の呵責を感じる必要もない。これは何も世代間だけでなく、経営・労働側との関係そのまま。

 おそらく今後も、この1線は暴力によってしか越えられないものと思われる。もちろんそれは法律によって罰せられてはいくが、その後の不安や殺気は相当のものだろう。それ(ダメージを与えること)に命をかけれるほどの人間が、今後増えていくのは間違いない。

 病院世界でも、(世間が)憎むべき医師についに制裁が下ったようなニュースは毎年のように聞く。暴力(言動を含む)によるものが多いが、それが片づけられたとしても医師は病院に居られなくなる。さきほどの何とも言えない漂う不安・殺気が追いつめていく。ならば暴力という1線は越えず、せめて静かに追いつめる方法もあるのではないかと思われる。

閉会式

2012年8月13日 音楽
 ジョージ・マイケルのコンサートか?と思ってびっくりした。早朝の雷よりも驚いた。これまで何度も捕まっており、未だ堀の中だと思っていたが・・・。しかし、ゲイというのが何とも抵抗あり。

 あ、なるほど・・・。とっくに活動開始していたんだな。

http://music.aol.jp/2012/06/30/george-michael-white-light-picture-video-lyrics/

 

サトウのご飯

2012年8月12日 連載

 結婚してから弁当を用意してくることもあるが、いつもそうとは限らない。そのため、医局の机の中に常備している<サトウのごはん>。白米だ。カロリーが高いので注意。

 病院の昼間はたいてい午前外来・検査から始まり午後の病棟診療に突入する。その流れがいったん遅くなると立ち上がりに支障をきたす。なので、極力昼ごはんは短時間で簡略化されたもの、すぐにできるのがいい。

・ レトルトカレーとの組み合わせ:ポットのお湯を沸かし、その中にレトルトを突っ込み茹でる。非衛生的だが、そのポットはあくまでそれ専用。ご飯の真ん中を食べてくり抜き、カレーをかけてそのまま食べる(3回ほどに分けてかける)。

・ 永谷園との組み合わせ:チンしてただでさえ熱いご飯なので、茶やお湯は少量のみで、ちょっと時間を置く。湯をかける前に半分食べ、残りは湯をかけたあと。

・ ラーメンとの組み合わせ:どん兵衛を7分待ちにしてふやけさせ、麺でご飯を巻き込みつつ食べる。汁はもたれるので飲まない。

 どうしても早食いになるが、汁物を昼に食べるとどうしても午後にテンションを引き継げない。あくまでこの<サトウごはん容器>の上ですべてケリをつけるのだ。




 いつになく、矢沢の露出が多い。また借金が増えたのか。それはいいとして、アーティストのアルバムはベストでないと、売り上げが見込めにくい。でも確かに、ヘビロテで流すようなCDの話題を(周囲の若者たちから)聞いたことがない。いろんな曲が過剰なCMで氾濫しすぎているため、<1つのアルバムを1曲目から丁寧に聴く>という環境自体が作りにくいのかもしれない。

 バブル期の矢沢のインタビュー(NHK)のあの態度というか堂々とした話しぶりは、忘れられない。診察室には持ち込めない。

「ユウ吉先生。将来は開業ですね。たくさん患者さんが来て、あとは左うちわですね」

「そのさ。いい?そのさ。あんたさ。今。左うちわってさ。言ったじゃない?言ったよ。うん。そのさ。左うちわっていうのはさ。その。黙ってて。いや、あんたじゃないよ。黙ってても安定した生活。ってことでしょ?」

「あ、はぁ」

「いや。あっち向いてちゃダメだよ。あんたに言ったんだよ今。俺はね。黙ってあとはついて来い、うん確かにそうだけど。患者がついてくるのと、俺の安定は違うわけ。ね?患者が増えたら、そりゃ中にはあるのよ。マレな疾患とか。ミスとか。確率。確の率ね」

「失礼しました」

「いや失礼じゃない、全然失礼じゃないよ。でもさ、失礼ってね。あなた言うけど。それ自体、もう失礼な発言なんじゃない。ね?(ゲストら見回す)みんなもそう思ってるよ。失礼ってあなた。僕の言葉すべてオブラートにくるんじゃってさ。ごまかしてるわけ。ま、スタジオにせっかく招待してくれた人に言うのもなんだけどさ」

「あ、はぁ・・・」

「でもね。矢沢ユウ吉はこう考えるのよ。さあ患者がついてきた。でもさ。こっちは逆に宿題背負うわけよ。自分が担当しているこの地区の人民の。教育。嗜好とか。もうすべて。彼らの人生そのものを。病状だけ診ましたはい終わり。それこそさ。あなたの言うところのさ。いわゆる失礼、なんじゃないの?ちがう?」

「う、うーん・・・、はい、そうです」

「分かりゃいいけどさ。でも多分、あなた分かってないと思うんだよね」

 こんなトークだ。これを見て、田舎の人間らが、どれだけ親に逆らい都会へ出たがったことだろう・・・。
 無理やり略して「フィフィシー」とでも言おう。50代の医師らが、いま結構ターゲットにされている。僕らもそうだが、医師の大半には退職金がなく老後の安定した約束はない。そこで年金特別便。だったっけ?を見ると、とても無理な世界。

 下手すりゃ60代で退職。しかし50代で息子らが大学院行くとか言い出し、投資は失敗するし愛人からの徴税は縮減できないし。おい!といった様々な事情もあり、さらなる努力を要されることになる。しかしいまさら、ラーメン屋で修行なんて・・・。

 そこで、飛び級的なおいしい話が来る。たいていは不動産が関連した開業の話。新天地で土地を買い、建売り式住居で営業しつつ開業もできるというものだ。こういった話がいかに<裏ありき>かは、これまで十分に話した。

 でも、どんどん罠にはまっていく。業者の話がそりゃもう、上手いんだ。とにかく、いい気持ちにさせてくれる。それまで不安で、マッチ1本1本つけては夢を見ていたフィフィシー。

「ああ、高級外車・・・ああ、ハーレム・・も、もうちょっとだ。マッチあと1本か。これで一花・・・」

最後の1本で・・・

 カチカチ山!(以下フォローなし)
 




オリンピッグ

2012年8月11日 連載
 医局でも盛り上がるオリンピック。しかし放送は真夜中だから、常勤が1人ずつやってきて当直医の興奮を分けてもらう。そんな光景だ。業務は?

 オリンピックの起源とか調べると、古代のは内容的にグラディエーターであるものの、やがてヤラセ・ワイロで末期状態に。もともとギリシャ神話から発展したイベントということもあり、キリスト教ブームにより終焉。

 近代のはナポレオン敗北ののちに、戦争のフラストレーションからフランスが個人的に盛り上げたアトラクション。ドイツが掘り起こしたオリンピック遺跡が追い風。

 今回のオリンピックも十分感動を与えたが、国によってその金のかけ方、姿勢が半端でない。全世界がライバル同士でも、その勝ち負けの解釈は各国によって全く異なる。各国の民族性を見るには、反面教師的な教材になりうる。

 かつて日本の高校野球の常識を覆した徳島県の池田高校。不思議なことに・・・地元民ながら、彼らの負けを願ってやまなかった人々がいたという。それは商店街の人々。勝ち続けるたびに、カンパを強制徴収されていたという(地元出身の学生から聞きました)。

 さて、続々と帰国する日本選手を利用しようと待っているマスコミ陣。もちろんCMなどのためだ。CM→お笑い番組→(ここからヤクザサポート)一部歌手→投資事業→結婚→スキャンダル・問題発言→子育て→エッセイ本など、業界のブタどもはすでに古代オリンピックの末期的状態だ。








 夏バテは、脱水状態やそれからくる倦怠感を指すのだろうか。また、暴飲暴食で身動きが取れなくなったりする。いずれにしても、夏バテは人間を動けなくするだらしないものだ。学生にこれが顕著だと、勉強もしなくなり宿題も遅れてしまう。

 今の仕事では宿題はないものの、自分の成すことはすべて自分に返ってくる仕組みになっている。大人の夏バテもまたそうで、過度の運動・飲食・騒ぎ・無駄遣い、すべてに反動がある。メタボ、筋肉痛、赤字などの形で。

 自分がくれぐれも気をつけたいのが、食後の<もたれ>。いやこれには自分に原因があって、この暑さのせいでつい過度に水分を摂り過ぎたり、また快い食感で食べ過ぎたり(冷麺・冷しゃぶ・スイカなどなど)。あとで、強烈なもたれとなって動けなくなる。以前はこうではなかった・・・。

 量を半減してみた。つまり予定の半分のところで打ち切った。残りの半分をあとで、と思ったが実はもう満腹となった。どう考えても食べられない。こういった生活を始めてから、この猛暑がそこまで苦にならない。

 そもそもこういった冷めた考え方で頭を冷やしたのが、正解だったのかもしれない。



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