もうそのまんま、化学の本。構造式、DNA、横文字の羅列。どこまで覚えて、いったいどこが大事なのか。知識の海で溺れそうだ。
今読み返しても、仕事で直接使う知識はほとんどない。しかし薬の機序や治療の過程で生じるミクロな化学反応を掘り下げれば、ここに行きつく。
ただ大学病院で実験を行う身分であれば、身近な部分は多い。大学の実験・論文のポイントは「いかに誰もやってないことを自分だけ生化学レベルにまで追求できるか」ということにかかっている。質問にどんどん答えて、有り余るほどその余白を埋めていく。
妥協を許さない力。それが生化学。ただし現場では、そういう奴は避けられる。
これが大の苦手だった。とりあえず覚えるものではなく、理解するといっても「これがはて、将来どう役に立つのか?」なんて、同級生には分からない。物理・化学が好きな人なら人の倍速で理解できる。しかし自分には当時、その良さというものが分からなかった。
しかし仕事を始めて、特に人工呼吸管理後の動脈血液ガス分析の理解のためそこでやっと役に立った。ICUでずっと本とにらめっこ。ああなるほど、行きつくのはこの事実か。と何度も何度もページをめくった。生物の「なぜ?なに?」の機序をたどると、ここにいきつく。それが生理学。だったのだ。
ああ、あと尿細管のイオンの交換の仕組み。つまり電解質。ああ、こういうメカニズムが事実で、これが仮定で・・・!そうだったのか!・・と、仕事を始めて改めて偉大さが分かった学問。
なので、その意味も分からぬままの学生に難解な問題を出して、生理学アレルギーを作るのは問題だ。あ、でも試験せんと学生は勉強せんからな。
しかし仕事を始めて、特に人工呼吸管理後の動脈血液ガス分析の理解のためそこでやっと役に立った。ICUでずっと本とにらめっこ。ああなるほど、行きつくのはこの事実か。と何度も何度もページをめくった。生物の「なぜ?なに?」の機序をたどると、ここにいきつく。それが生理学。だったのだ。
ああ、あと尿細管のイオンの交換の仕組み。つまり電解質。ああ、こういうメカニズムが事実で、これが仮定で・・・!そうだったのか!・・と、仕事を始めて改めて偉大さが分かった学問。
なので、その意味も分からぬままの学生に難解な問題を出して、生理学アレルギーを作るのは問題だ。あ、でも試験せんと学生は勉強せんからな。
骨を立体的に学ぶには、実物大モデルが最適だ。実際、高い費用を出せば揃えることもできる。しかし、まずはスケッチ図をしげしげと鑑賞しとりあえず名前を憶え、実物モデルを見て「ああ、そうか!」と感動したほうが楽しい。
さきほどの組織学・解剖学も暗記の基本は、ノート左半分に図と各パーツ番号、右半分に各番号にあたる名前。それを丸暗記。英単語みたいに毎日開き、同じ順番で読んでいく。そのノートそのものを丸暗記するわけである。
理解して暗記など、理屈っぽく感動があるようでない。まずは奴隷的に暗記し、それからパズルを組み立てる方が君、まるで家を作るみたいで創造主、いや<想像主>である楽しみそのものじゃないか。
いずれも暗記の腕試し。暗記の試練だと思えばいい。
自分はこれまで、ここまでハマった医学書はない。といえば大げさになる。しかし、編集が上手い。これと高価な図解本と組み合わせれば最強だ。
医学生初期の勉強の中では、勉強の本体そのものといえる。この知識でメシを食う。戦う。忘れるなど罪。なら本ごと頭にそのまま叩き込め。
特に血管の走行に関してはその特有の図解もあってインパクトが強い。医者になっても、あああの図解があったら判るのに(おいこら?)、という場面もある。内科医はCTとかいろいろ見るわけで、解剖の知識はアップデートなし(ほぼ)の一生の知識となる。
どの本でも身につける知識は同じでも、一度見たら忘れない体臭みたいなものが、医学書には必要だ。
組織学は医学生の初期段階にて学ぶ。組織の細胞を顕微鏡で見て、あとはバーチャルの図解で理解しながら暗記。単語は英語とセットで。この本は<各論>とセットで1日で全て読んでやろう、という征服欲をかきたてるものだ。
本の匂いが独特。蛍光ペンでなぞると反対側にうつってしまった記憶がある。固有名詞が太字だったのが嬉しい。
ところで組織学は医療の現場では直接役には立たないが、薬の効用を理解するうえで必要な知識となる。どこの病院でもある薬の勉強会(弁当会?)を聞くうえでその知識が役に立つ(それ以前に、病理学はこれが分かったうえで展開する)。
なので組織学の本は、医者になっても捨てるわけにはいかない。年々知識がそう入れ替わるものもないし。失礼!
本の匂いが独特。蛍光ペンでなぞると反対側にうつってしまった記憶がある。固有名詞が太字だったのが嬉しい。
ところで組織学は医療の現場では直接役には立たないが、薬の効用を理解するうえで必要な知識となる。どこの病院でもある薬の勉強会(弁当会?)を聞くうえでその知識が役に立つ(それ以前に、病理学はこれが分かったうえで展開する)。
なので組織学の本は、医者になっても捨てるわけにはいかない。年々知識がそう入れ替わるものもないし。失礼!
80年代に活躍したアーティストは得だと思う。当時聴いていた20-30代がいま結婚・仕事などで一息ついて、第2次ブームみたいなのを形成しているからだ。
不思議なことに、80-90年代アーティストは(自分の知る限りでは)アルバム数枚がヒットしたらベスト盤、さらにプロモーションビデオが発売され、たかと思うと急速に失速していった(久保田など一部は例外)。
おそらくプロデュースの関係だと思われる。契約が終わったら新路線となるが、たいていこの試みは失敗している(特にソニーがらみ)。彼ら自身が作詞・作曲してもこれまでの世界観を壊すことに、違いはない。
だが幸いなことに、最近は新曲・新路線を求めることなく平気で時代を越えて曲を求めることができる(雰囲気にある)。以前は、昔のヒット曲を歌って再び商売などあまり許されてなかったと思う。
病院でも、「あ、あのドクター研修医のとき見たことある!」という光景を見かけることがある。ただ、偉くなって来るよりも「偉そうになって」戻ってくるのが多いのが残念だ。
でも、診療内容はベストリミックス、しすぎるな?
不思議なことに、80-90年代アーティストは(自分の知る限りでは)アルバム数枚がヒットしたらベスト盤、さらにプロモーションビデオが発売され、たかと思うと急速に失速していった(久保田など一部は例外)。
おそらくプロデュースの関係だと思われる。契約が終わったら新路線となるが、たいていこの試みは失敗している(特にソニーがらみ)。彼ら自身が作詞・作曲してもこれまでの世界観を壊すことに、違いはない。
だが幸いなことに、最近は新曲・新路線を求めることなく平気で時代を越えて曲を求めることができる(雰囲気にある)。以前は、昔のヒット曲を歌って再び商売などあまり許されてなかったと思う。
病院でも、「あ、あのドクター研修医のとき見たことある!」という光景を見かけることがある。ただ、偉くなって来るよりも「偉そうになって」戻ってくるのが多いのが残念だ。
でも、診療内容はベストリミックス、しすぎるな?
今年のバレンタインは2/14か。そりゃそうか。火曜日だ。逃げられない。医局の机の上、「みんな用」「個人用」で事務的に持ってくる。午後には個人的なものがやってくる。もちろん、すべて義理ものだ。
これらの処理が大変(実家と自宅ワイフ用)なのと、お返しに膨大なコストがかかる(阪急の堂島ロールなど)。高級なものをあげるつもりはなかったが、女どもは何をもらったか年々比較する。なので最初のブツが肝心。だったのだ・・・。
患者さんからももらう。わざわざ買っていただいたことに、非常に感謝している。ただ、「おお!」とも言えずしかも(医局へ)持って帰るのが恥ずかしい。お返しのしようがないのも、申し訳ない。
これらの処理が大変(実家と自宅ワイフ用)なのと、お返しに膨大なコストがかかる(阪急の堂島ロールなど)。高級なものをあげるつもりはなかったが、女どもは何をもらったか年々比較する。なので最初のブツが肝心。だったのだ・・・。
患者さんからももらう。わざわざ買っていただいたことに、非常に感謝している。ただ、「おお!」とも言えずしかも(医局へ)持って帰るのが恥ずかしい。お返しのしようがないのも、申し訳ない。
・・なる店が大繁盛だ。昼間は列をなすものの出来上がりが早いため、すぐに順番が回ってくる。ここもセルフだがメニューがシンプル、トッピングも豊富。お年寄りや子供にも人気がある。
自分は釜玉うどん小+トッピングはちくわ天とかしわ天などを選ぶ。その分、おにぎりは選ばない。
会計を済ましてからが本番だ。次から次へと後ろが来るから、その間にネギと天かすを力の限り入れ続ける。その量は尋常でない。熱くてツヤツヤした麺の周囲にからんだネギと天かすを、それらごと貪欲に口へと運ぶ。
こういった店のおかげで、香川に行く頻度もほどよく減った。
大阪でもよく見かける、地域名+食堂、という名の店。常勤先⇒非常勤先への移動の際によく立ち寄る。
セルフサービス形式で、入口の卵焼き⇒魚塩焼き⇒肉・炒め物・揚げ物⇒冷蔵もの⇒ごはん・汁もの。適当に選んでも600-700円は軽く超す。腹が減っているからこそ入るので、序盤の卵焼き・魚は欠かせない(すでに!)。そのあと2品くらい(豆腐やサラダなど)取って最後にご飯+みそ汁とくる。
実はこの食堂は夕方前かあるいは夜間来る(ラッシュ時間前後)のが好きで、その何とも言えない静けさ(客が少ない)+ややうるさいテレビとのコントラストが良かった。職員の方々も、控えめで淡々と。しかし、自分の近所のこの店がある日変貌した。
「ラッシャーイ!」
何とも落ち着かない雰囲気に。店は確かに活気づいた。ただテーブルと厨房の距離が短く、その気合で却って落ち着かない。客が来なくても
「ハーイ!○○はいかがっすかー!」「ウェーイ!」
何かその、職員にどこか、ノルマ的な要素を感じるのだ。
ノルマの雰囲気のない店に寄りたい。
セルフサービス形式で、入口の卵焼き⇒魚塩焼き⇒肉・炒め物・揚げ物⇒冷蔵もの⇒ごはん・汁もの。適当に選んでも600-700円は軽く超す。腹が減っているからこそ入るので、序盤の卵焼き・魚は欠かせない(すでに!)。そのあと2品くらい(豆腐やサラダなど)取って最後にご飯+みそ汁とくる。
実はこの食堂は夕方前かあるいは夜間来る(ラッシュ時間前後)のが好きで、その何とも言えない静けさ(客が少ない)+ややうるさいテレビとのコントラストが良かった。職員の方々も、控えめで淡々と。しかし、自分の近所のこの店がある日変貌した。
「ラッシャーイ!」
何とも落ち着かない雰囲気に。店は確かに活気づいた。ただテーブルと厨房の距離が短く、その気合で却って落ち着かない。客が来なくても
「ハーイ!○○はいかがっすかー!」「ウェーイ!」
何かその、職員にどこか、ノルマ的な要素を感じるのだ。
ノルマの雰囲気のない店に寄りたい。
こういった文書偽造は当然初回でなく、何例も重ねてようやく尻尾が出たもの。非常に悪質なのだが、自分の周囲にも(犯罪でなくとも)悪質な現金巻き上げ事象がある。
特に大阪は生活保護が多く、開業医らは好んでその地帯を選んで開業する。生活保護なので医療費負担はなし。本来なら事務的手続き(適応の是非含めて)が必要なはずの在宅酸素療法だが、生活保護の場合は役所を通さず業者スルーで導入しているのが現状だ。
なので、開業医によっては生活保護で認知症があったりすると安易に在宅酸素を勧め、自宅に機械を置かせようとする。業者は救急車よりも早く自宅に到着する(ぐらいおいしい商売)。
文書にしても、「労働」に関して本当は問題なくても「不可」と書けば誰も文句を言わず。患者も集まり病院が活気づく。大阪の秩序は、こういったところで支えられている。
・・・確かに教科書的には「妊娠しても処方可能な薬剤」というのはあるが、現場ではそうはいかない(自分は内科医です)。のちに因果関係が問われることがあった場合、即問題となるからだ。なので、基本的には妊婦には処方はしない。ようにしている。なるべく。
ただ、今の時期のインフルでは様子見とはしづらい。発症早期ならなおさら。でもタミフル・リレンザは出しにくい。出せない。自分は。
そこで、これがあった。ツムラ27番の麻黄湯。http://www.cocokarada.jp/medicine/rx/5200132D1035/index.html。
小さい調剤薬局にはないので、注意。
近医のお医者さんにご相談ください(医師会的表現)。
ただ、今の時期のインフルでは様子見とはしづらい。発症早期ならなおさら。でもタミフル・リレンザは出しにくい。出せない。自分は。
そこで、これがあった。ツムラ27番の麻黄湯。http://www.cocokarada.jp/medicine/rx/5200132D1035/index.html。
小さい調剤薬局にはないので、注意。
近医のお医者さんにご相談ください(医師会的表現)。
医学部受験の現状に関してはしばらくご無沙汰だったが、医学部の難易度はむしろ上がってきているのか。今さら知った。
http://daigaku.jyuken-goukaku.com/nyuushi-hensati-ranking/igakubu/
ただ、周囲のドクターの息子・娘の進学状況やそれからの経緯に関してはいろいろ聞いている。
今さらだが、どこの医学部に進むのか・・・は真実を言うと、実はちょっと重要だ。卒業したら好きな医学部へ移って、そこを出身大学みたいに名乗る・・ことはできる。確かに大阪には<ニセ阪大医学部>みたいなのが大勢いる。
ちょっと重要・・と言ったのは、まぁ細かい面で違いが出るということ。<一流>医学部に最初から進めば、先輩後輩の絆が強くなり、それはそこの医局入局後も続く。<二流・三流>から来た者が輪に入っても、それら同門の会話に時としてついていけない。講演会などの場でも、一流同門の結びつきの強さは出る(<一流>がよく演者だったりする)。なぜか<一流>なりの品格も出ている。
でも、それは結局<一流>が<二流・三流>医局でデビューしたときとあまり状況が変わらない。ただ、与えるプレッシャーはとんでもなく強い。
なので、<一流>は他の医局員を紹介するとき、○卒の○出身という表現に非常にこだわる。そんなのは気にしなくていい。何より問題なのは、<一流>を出たのに技量が<二流・三流>だった場合の深刻さなのである。
http://daigaku.jyuken-goukaku.com/nyuushi-hensati-ranking/igakubu/
ただ、周囲のドクターの息子・娘の進学状況やそれからの経緯に関してはいろいろ聞いている。
今さらだが、どこの医学部に進むのか・・・は真実を言うと、実はちょっと重要だ。卒業したら好きな医学部へ移って、そこを出身大学みたいに名乗る・・ことはできる。確かに大阪には<ニセ阪大医学部>みたいなのが大勢いる。
ちょっと重要・・と言ったのは、まぁ細かい面で違いが出るということ。<一流>医学部に最初から進めば、先輩後輩の絆が強くなり、それはそこの医局入局後も続く。<二流・三流>から来た者が輪に入っても、それら同門の会話に時としてついていけない。講演会などの場でも、一流同門の結びつきの強さは出る(<一流>がよく演者だったりする)。なぜか<一流>なりの品格も出ている。
でも、それは結局<一流>が<二流・三流>医局でデビューしたときとあまり状況が変わらない。ただ、与えるプレッシャーはとんでもなく強い。
なので、<一流>は他の医局員を紹介するとき、○卒の○出身という表現に非常にこだわる。そんなのは気にしなくていい。何より問題なのは、<一流>を出たのに技量が<二流・三流>だった場合の深刻さなのである。
さきほどの介護職員の虐待事件だけではなく、いじめなどその手段などみてみると・・・それらが非情すぎるほどの<無限さ>を感じる。エスカレートしてブレーキがいっこうにかからない。
それが逮捕されてさぁ反省なさい、と言われることになる。彼らは反省すれば猶予がつくことは知っていて、そういう演技もするだろう。ただ人の心が分からないまま育ったから、どうしていいか分からない。社会に出て、より一層暮らしにくくなる。それから良心に目覚めても、人生はやり直せない。
つくづく思うが、10代までだろう。人格の形成は。つらい思いをしなければ、つらい人の思いは分からない。つらい思いをしたとしても、それだけ人には優しくしろ。
http://www1.tcn-catv.ne.jp/toron/
裁判官でさえ持ち出した、この歌を聴け。
介護中心の現場は、実際は看護師1人が頂点にあって・・・まるでお局様。複数ナースであるにしろ、それ以外は末端扱いだ。言い方は非情だが、これらの構図に逆転の傾向はない。したがって、<末端>に位置する職員は言われるがままに仕事をこなさなくてはならない。
このためイジメも横行する世界だが、ときにそれが患者に向かっている話はザラに聞く。暴力は法に触れるためか、ほとんどは言葉の暴力。それがたまたま家族の耳に入り、大問題となる。しかし、家族がお願いして施設に入れているという背景もあり、ほとんどが泣き寝入りで終わる。
今回のケースはもちろん法に触れるが、その背景は何なのか。積み重なったものがあると思う。それだけにこの解明がまた、原発問題のように難しい。高慢、怠惰などの人間の悪(セブン?)は1つ1つは小さくても集積するものだからだ。積み重なった悪は、思わぬ方向で開眼する。まだ悪になってない人々の心に、(こういうニュースなどで)危機感を呼び起こさせるしかない。
民間病院でも、土日週休2日の医者は多い。自分は仕事日。なぜなら、サラリーマンが比較的来やすい曜日だからだ。その日にあえて外来・検査業務を入れて呼び込みを狙う。老健施設からの紹介も多く、この曜日の生かし方によって病院の生かし方も変わる。平日だけでなく土曜日にも出てる、ここが重要。
ここに自分がネジを入れることによって却って他の医者が楽をできるわけだが、その分自分は外れると困るネジとなる。これによって発言権が生じる。
この、敢えて忙しい日に業務を入れて発言権を手に入れること・・・これは自分にとっての武器になる。忙しい部署で時間にかまけてその上発言力がなければ、単に利用されるだけのものになる。
今回の土曜の祭日は患者方々には悪いが、こういうのはたまには有り難い。メリとハリがつく、と思えばいい。
NHKのトークを見て
2012年2月5日 連載NHKのトーク番組がたまにある。20-30代の男女でほとんどが実業家。主張が強く斬新的で、とにかく回転が速い。言葉がぶつかっても喋りつづけるその気迫。執念。
医局会や講演会でも、雄弁な医者は突っ走る。こういうのが、かつてあった。以下、過激なのがそのトーク君。
<議題 病院の赤字をどうするか>
「えーそれでは始めます。みなさん、当院の業績は下がってます。呼吸器患者も今月は少なく、単価が下がっております。事務側も命がけで奮闘するつもりですが、ドクター側も・・・」
「そうですねー。ああ、どうしよっかなー」
「呼吸器患者ねー・・・こればかりは、受け入れを待つしかないですよねー」
「事務側も、頑張ってもらわないと」
そこで・・・
「あのさー。さっきから聞いてるんだけど。なんか皆、言ってることよくわかんないんだよね。そのさ。なんていうか。この病院は赤字です。赤字。分かるよ。知ってるって。で?重症患者が欲しいって。事務長さん。そういうことでしょ。でも僕らにさ、それを求めてもダメなわけ。わかる?わかってないってほらぁ。重症が少ない時期ってあるわけ。そしたらどこも閑古鳥なのね。それとほら救急診療ってさ。救急隊が連絡してこないと何も始まらないの。それを手ぐすね引いて待っててもさ。何それってチキン話じゃん。じゃあ動けっての自分から。重症患者、いつでも診ますってあんたらがアピールしなきゃ。本気ならできるって。今から消防署行って土下座しなきゃ。いや行けますって。今。今3時でしょ。本気ならやってるって。ほらもう1分すぎたじゃん。何も変わってないじゃない。この1分1分が積み重なって気がついたらエブリイヤーな感じってわけ。で、あんたさっき命がけって言ったけどさ。これね。辞書で見るとよ?死ぬ覚悟で物事をすること、ってあるわけ。あんた死ぬ覚悟ないよね、どう見ても。どうしてって、どうしてって。ぼくは医者だから分かるわけ。信念がある人間を言うわけ。いわば武士よ。戦いに行く。白血球は抗原提示されて動くわけ。はい僕、提示したから行きなさいよ!は・や・く!」
ああ、だんだん本筋から擦れていく・・・。
ひらパー、うんうん。ひめパー、いや姫路セントラルパーク、うんうん・・・。だだっ広い敷地ながらド派手な演出もなく、漫然と運営している遊園地に見える。しかし客層をよく見ると、子連れだけではない。不倫してそうなカップルとかもよく見る。彼らは遊園地自体が目的ではなく、遊園地を背景としたイチャイチャ空間なんだ。か?
いろいろ考えたが、その変わらなさが功を奏した。変わらないといっても、それなりに事故とか過疎化とか問題はあった。しかし、親が子を年1回されど毎年必ず連れて行く。親が回ったように子を連れて行く。一種の安心感があると思われる。期待を裏切らない。だから不倫女が不倫男に求めるのだろうか。そういうものを。知らん。
病院でも、もう何十年と続いているのがある。地元民は医者がどうだのこうだの、いいつつ通ってくれる。ニュースになろうと、事故があろうと(おい!)また来てくれる。
俺もそんな病院のいわゆる<ひらパー兄さん>、いやドクパー兄さんに・・・・
なりたくない。
・・・が、最も難しいが尊いことと考える。このネットの海でもいったいどのくらいあるだろうか。どっちにも針が降りきれてない、水よりも柔軟なものが。
何も中立になるのを目指せとは思ってない。むしろそういう人間は現実社会に多い。意見は偏るものの、実生活では沈黙を守る人。だがあまりにも現代の歪(ひずみ)の犠牲としか思えない。生きてると思えない。
表社会で、少々恥ずかしくてもいいから常に自分の意見を主観⇔客観で見れる人間でありたい。そういった(きちんと客観評価してくれる)友人に恵まれれば幸福だ。しかしネットではみな自己主張が強すぎて熱しやすいため、客観性が出るようで出ない。
やはり経験のある人の話を聞きたい。ネットにはそれがあまりない。
医療でも、正しい医者とそうでない医者との能力の差は・・・<鑑別>で出てくる。こうだと思う。結果的にはうまくいったが、しかし実はこういったことだったのかも・・・ドーパミンが流れた時でもその蛇口を調節できる、それが自分にとっての中庸と考える。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/143730/m0u/
へぇ、アリストテレスも定義している。ミヤギみたいな人だったに違いない。でも彼の<ミヤギ>は、プラトン。
何も中立になるのを目指せとは思ってない。むしろそういう人間は現実社会に多い。意見は偏るものの、実生活では沈黙を守る人。だがあまりにも現代の歪(ひずみ)の犠牲としか思えない。生きてると思えない。
表社会で、少々恥ずかしくてもいいから常に自分の意見を主観⇔客観で見れる人間でありたい。そういった(きちんと客観評価してくれる)友人に恵まれれば幸福だ。しかしネットではみな自己主張が強すぎて熱しやすいため、客観性が出るようで出ない。
やはり経験のある人の話を聞きたい。ネットにはそれがあまりない。
医療でも、正しい医者とそうでない医者との能力の差は・・・<鑑別>で出てくる。こうだと思う。結果的にはうまくいったが、しかし実はこういったことだったのかも・・・ドーパミンが流れた時でもその蛇口を調節できる、それが自分にとっての中庸と考える。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/143730/m0u/
へぇ、アリストテレスも定義している。ミヤギみたいな人だったに違いない。でも彼の<ミヤギ>は、プラトン。
大阪市の職員らの手当てが減らされているが、確かに彼らの基本手取りは多い。しかし生活は意外と厳しい。いや何も大阪市の職員だけでなく、金持ち全般に言えることだ。持ってるようで肝心の現金は持ってない。無駄遣ったのか?いや、<預けている>からだ。
自分の記憶・経験によると、ヒトは金が貯まってくるとそれを銀行で寝かせようとはせず、金に働いてもらおうとする。投資して、あとは寝てる間に増やしたい。その間、豪遊する。投資してそれが目減りしても増えることもあり、やはりそこで金を寝かせる。
ギャンブルと同じで、差し引きだとマイナス。不思議なことに「それが楽しいから元取ってる」と皆うそぶく。で、手元には現金がない。結局、生活は息詰まっている。返済(追証)におびえ、追われて生きている。最近は、銀行からいきなりの請求も珍しくない。
なので、追われている彼らは人一倍防衛本能が強い。そこで橋下氏がああいった締め付けを行うと、月1~2万で「生活できない」という。でもそれは(先ほどの理由より)決して大げさではない。
投資自体をしていない一般からすると、上層部の人間の身をまず削れというが・・・思った以上に深刻なことのようだ。
なんせ原爆を落としてそれを正当化するぐらいだ。まあでもそれはアメリカのメディアが話し手。国民はそうは思ってないだろう・・と思いたい。
しかし、医療の場でも向こうの(アメリカというより欧米)熱は凄い。インターベンション関係でいろんな講演会に出向くが、この分野は企業がモロにからんでいる。カテーテルだけでなくオペ関係などでも海外のデバイスがからむと、その熱は半端でない。
繰り返すが、企業が完璧なまでのプロモーションを組んでいる。いかなる質問にも対応できる。それへの時間のかけ方も驚異的。それらの製品はそういう意味で、まさに非の打ちどころがない。なんせ社運がかかっている。役員のクビまでかかっている。向こうでは、売れなきゃお払い箱だ。ビジネスを絶対に成功させなければならない。
しかしときに、致命的なほどの欠点が見つかることがある。あるデバイスで事故があったとする。すると彼らはすぐに効果の絶大さでそれを見えなくし、裏側から攻めていく(他のメーカーも巻き込みつつ)。薬剤でも外資系はそういうことを平気でやる。
論文の大半は欧米だ。医療の勢力図は欧米のもとにある。アフリカで人体実験すらやる。これを国民性としてはいけないだろうが、日本人には驚きだ。
ただ、恥ずかしいのは日本の医師の中にはまんま影響されるのがいて、海外から帰ってくると「よし!これからはこれの時代だ!」と保険無視ででも<正義>に燃える者がいることだ。
即効性の結果は出ても、予後が今一つのことが多い。たしかに劇的な症例もみることはある。ドーパミンが出て、やめられない。しかし息詰まると、また次の流行へ。
循環器関係に多い。どことなくアメリカンだ。その荒げた声は、ネイティブ・アメリカンを圧倒する雰囲気だ。
かつては、私もそうでした。講演会で思わず興奮し「イエア!」みたいな寒い賛美を放ったことがある。まるで「メジャーリーグ」のチャーリー・シーンのいるベンチのようだ。
しかし、医療の場でも向こうの(アメリカというより欧米)熱は凄い。インターベンション関係でいろんな講演会に出向くが、この分野は企業がモロにからんでいる。カテーテルだけでなくオペ関係などでも海外のデバイスがからむと、その熱は半端でない。
繰り返すが、企業が完璧なまでのプロモーションを組んでいる。いかなる質問にも対応できる。それへの時間のかけ方も驚異的。それらの製品はそういう意味で、まさに非の打ちどころがない。なんせ社運がかかっている。役員のクビまでかかっている。向こうでは、売れなきゃお払い箱だ。ビジネスを絶対に成功させなければならない。
しかしときに、致命的なほどの欠点が見つかることがある。あるデバイスで事故があったとする。すると彼らはすぐに効果の絶大さでそれを見えなくし、裏側から攻めていく(他のメーカーも巻き込みつつ)。薬剤でも外資系はそういうことを平気でやる。
論文の大半は欧米だ。医療の勢力図は欧米のもとにある。アフリカで人体実験すらやる。これを国民性としてはいけないだろうが、日本人には驚きだ。
ただ、恥ずかしいのは日本の医師の中にはまんま影響されるのがいて、海外から帰ってくると「よし!これからはこれの時代だ!」と保険無視ででも<正義>に燃える者がいることだ。
即効性の結果は出ても、予後が今一つのことが多い。たしかに劇的な症例もみることはある。ドーパミンが出て、やめられない。しかし息詰まると、また次の流行へ。
循環器関係に多い。どことなくアメリカンだ。その荒げた声は、ネイティブ・アメリカンを圧倒する雰囲気だ。
かつては、私もそうでした。講演会で思わず興奮し「イエア!」みたいな寒い賛美を放ったことがある。まるで「メジャーリーグ」のチャーリー・シーンのいるベンチのようだ。