占領軍

2012年2月4日 連載
 原発の歴史とか遡るうち、太平洋戦後いかに日本が不利な取り決めをさせられていたかをよく学ぶことができる。考えてみれば占領した植民地をどう生かすか、生かすとすればどう利用するか考えるはずだ。当然、経済はコントロールされるし安全と引き換えに基地という担保を頂く。

 病院の医局、教授選もそれに似る。例えばの話だが・・・心臓内科の医局だとする。ある日、教授選でまったく遠方の教授が選挙に勝った。勝った新たな教授は、よそから次々と部下を呼んできて重要ポストにつける。関連病院のヘッドもすり替えが可能。自分の部下で気に入らないのがいれば、遠隔地へ。

 その医局にもともといた上層部には暗黒時代だが、末端にとっては意外と革命的なリフレッシュ週間だ。秩序自体は守られる。しかし、結局はその末端の進む奥には限定的なルートしか残ってない。おいしいところは埋められている。つまり勝ち負けはすでに決まっている。そういう医局を選んだのもある意味勉強不足だったりする。

 支配されるとはそういうことだ。された部分は仕方ない。だが、それから平和や共存を見出すなということだ。そのあと何か計算があったのだ、と考えておかねばならない。

2月という月

2012年2月4日 連載
 病院にとっても誰にとっても、2月は日数が一番少ない。祭日も1日ある。1年の中で、売り上げが一番落ち込みやすい時期にあたる。

 その一方で重症患者が多いので、キャパシティが一番要求される時期でもある。だが大半の病院はキャパが一杯になると<満床御礼>となり、積極的に退院を出さなくなる。もちろん退院が出れば、入れる。

 盲点なのは、いままさに流行しているインフルエンザ。インフルエンザは通常、よほどでないと入院できない。病院はただでさえ抵抗力の弱い方の集まりなので、入った患者から院内にまき散らされたら病院の威信にかかわるからだ。

 ところが院内発生も珍しくない。もちろん退院させるわけにもいかないから、部屋を限定して個室などに移すかあるいは同室の患者に予防投与を行う。空き部屋があってもインフル患者が発生すればそこに新規の患者は入れない。

 しかし、コスト重視の病院の中にはそこを無視するケースがあって、インフルが出ようがどうだろうが同じ部屋に放り込む。患者同士は個人情報でもあり、インフルが誰とか知る由もない。

 もちろんインフルだけが流行株ではない。感染者が多い時期はMRSA、緑膿菌も飛んでいる。やはりこの時期、あまり入院されないほうがよろしい。


避難するとして

2012年2月2日 連載
 いま購入するのは無理があるかもしれないが、効率よく多くの物資をパッキングするには登山グッズが向きだ。難民化してもせめてテント・寝袋があれば寝床は作れる。冬でも火器があればテントの中は暖かくできる。

 どこかで災害が起こって備えを始めるとき、みな同じことを考えるかもしれない。メディアが言ってからでは品切れる。せめて誰よりも早く気づいて購入に走る必要がある。食い物の買いだめとは考え方が異なる。

 このパッキングという作業は、限られた空間にどれだけ物を詰め込めるか・・・の演習にもなる。編集作業といっていい。バーベキューの機会に、演習してもいいと思う。

 時間でもその概念は適用できる。いままさにもし、(家を出るまで)あと5分しかないとして・・・自分に何ができるだろうか?

 これは救急の場でも求められる。脳への血流が3分なければ機能停止する。その180秒内、あらゆる作業を優先順位で隙なく詰め込むことはできるか。



 超常現象。そういうものを見たことはないが、見間違いでそう思い込んだことは多々あったと思う。

 予備校時代に、夜道を散歩。気がつくと墓地のど真ん中。すると何やら背中がざわめき、物凄い風速で押され続けた。単にビビッてたせい、と思いたい。

 これも散歩中だが(10代前半)、その道の隣家から女性の声。それが次第にこう変わった。「何すんのーもう。やーよ。ちょと、ちょっと。やめ!ぎゃ!ぎゃー!助け!タズゲデダレカー!グアアアア!」無音。走って逃げ、近所の人らに伝えたが・・事件などなかったらしい。テレビの音声か痴話ゲンカであったと祈りたい。

 下宿で睡眠中、隣の家からすすり泣く声。次の日、通夜があった。若くして死んだのだと。ただその日は誰もいなかったと聞いて数日眠れなかった。実は誰かいて泣いてたと思いたい。

 あと、通学中の夜帰り道。廃屋の角を曲がるとき窓をつい眺めてしまう癖があった。いつものように一瞥すると、オバサンのような顔がうっすらポカンとした表情に見えた(黒目が大きい)。戻ると何もなし。

 自分の顔だったと思いたい。

 ああそうだ。これを話さなきゃ。以前勤めてた病院。夜中の詰所。認知症の女性が病室で暴れるので、車いすで詰所内に移動。支離滅裂な話ばかりだったが、いきなり「子供があちこち走ってる」とグルグル見回した。次の日スタッフに聞くと、以前ここは小児科病棟だったとのこと。

 今日は、眠れるのかな・・・。







 

「エイリアン」は理系男性を惹きつけるものがあった。それはそのキャラが、頭が良く情にも流されない殺傷だけを目的とするもの、という完璧なマシーンだからだと思われる。まるで数式。

 そう思うと、原発を擁護している漠然とした世界そのものがエイリアンだ。情報が常に豊富でメディアをも操り、子供らへの配慮など微塵も感じることなく、原発維持のためなら手段を選ばない。

 見えないこと自体が恐怖という点で、共通する。やはり昔の田舎トイレだ。

プロメテウス

2012年1月31日 動画

 ハリウッドのシリーズものは、4~5作あたりが限界で、そこからはビギンズもの、スピンオフもの。しばらくしてリメイク、といった感じか。

 「エイリアン」も例外ではない。「4」が「さあ、これからどうすんの?」という終わりだったので想像が膨らむが・・・この続きはシガニー・ウィーバーなしでは実現が不可能だと思われる。となると彼女の要求するギャラ・脚本が必要になる。ギャラはだんだん法外になるので実現が困難になる。

 で、「ビギンズ」。「エイリアン」の謎の宇宙船は、それ自体が謎だったから不気味で良かったのだが。あの不気味さは、ド田舎の離れトイレに行くくらいの恐怖がある。

 余談だがそのトイレは豆電球が1つあるものの、よそ者にはその場所自体が分からない。触るとクモの巣があったりして驚愕。そこで「エイリアン」を思い出しまた驚愕。脅かしに来る兄弟により<今そっちへ行った!>とか、また驚愕。

 「エイリアン」の日本CMでも、ほとんど情報がなかった。ネコがギャー!と叫ぶ場面が異様に強烈だった。

「宇宙では あなたの叫び声は 誰にも聞こえない」

 のキャッチコピーは、名言だ。

 

 

一見の価値

2012年1月31日 映画
 またまた、自分の無知を思い知った。ハンフォードという原発村の実情(汚染と高い死亡率)、そこで作られるファーストフード原料。住民が妙に日本に好意的だと思ったら、主な輸出先が日本なのにびっくり。かつての「スーパーサイズ・ミー」さえ小言に思えてしまう。

 もう4年ほど前の作品だ。当時の鑑賞なら、あまりピンとこなかっただろう。

 日本の被曝既往のある医師が癌死亡の統計を県別に出すのだが、ある年を境に過半数の県でいきなり癌の死亡数が増える。どうやらこの時期が、近隣国の核実験に一致するのだという。

 だが、自分にはさらに気になる点があった。全国統計で、癌増加率の高い県を色別に分類していたが・・その地図によると、東北・北陸、愛媛などに偏りがみられた。

 疑い深い目で見ると、これは近隣の核実験というよりも我が国の原発の自発的な漏れがからんでいるのではないか、と・・・。

 さておき、この映画を放送してくれた日本映画専門チャンネルに敬意を表する。

地震について

2012年1月30日 連載

 なんかツイッターで地震予測している人が多い・・・。予想はかなりトラウマ的な内容。それが外れても、今度は○月だから、と平然とつぶやく。ちょっと、無神経。

 大阪人にとっても、東海・南海地震におびえる毎日だ。特に津波の情報は早めに入手したい。だが今年の教訓を考えると、必ずしも警報は速く伝わらない。

 自分のよく居合わせる場所をいくつかピックアップして、もしここで・・・となったとき次にどうすべきか、イメージトレーニングをしておいたほうがよさそうだ。

 少なくとも、太平洋側の旅行は謹みたい。金持ちはやたら白浜へ行きたがる。あれは皆けっこう<友の会>に入ってて、1口100万の投資で多い投資ほど招待状が多く来る、というもの。使い切るため、やたら知人を誘う輩が多い。

 白浜好きは、投資好きが多い。これは真実だ。で、1口いくらの投資は・・・持ち逃げされて手を上げられたらパー。一部しか戻ってこない。絶対にしてはいけない。人生の禁忌だ。





 当直業務も何年もやってきたし、ちょっとデューティーを減らしたい・・・と思ったが、これからかかる生活費のためもうちょっと頑張ろう、というのが医師の40代だ。と周囲を見回して勝手に決めつけている。

 確かに、それくらいなら衰えを感じる必要はない。心は健康だ。むしろ体力でなく心が不健康になりやすい時期だと考えている。病院では大役を任され、家庭でも期待される。しかしあるとき、それへの約束に応えられないと分かるときがくる。

 特に病院はそうで、じゃあこの仲間で頑張ろう、といっても数年もあれば誰かが辞めたり、病気だったり別のところに煙が出たりして期待は簡単に覆される。辞めることもままならず、とうとう疲れて妙なことを口走り始める。医師はこの時期に鬱になりやすいと思う(現に、なってる人は相当多い)。

 家庭で打ち明けろとか人は言うが、それこそ家族を犠牲にすることだ。それとの戦いだと思えば、(日頃の責任業務は)戦いがいのある相手ではないか。むしろヒーローではないか。

 


理解力

2012年1月29日 連載
 ・・という言葉を出したが、これは貴重だ。なぜなら<理解力>がないとすぐ情報操作に騙され、いいように利用されてしまうからだ。結果、金・時間などをむしり取られる。あとで残るのは後悔。

 たとえば仕事の就労時に難解な説明があって、適当に「はあ」と受け入れてしまったら、あとで話が違ってももう遅い。その間、あなた何してたの、ってことになる。

 病院の医師も説明に相当時間をかけて圧倒する者もいる。正しい内容ならいいが、一方的なものになり患者側もつい「はい」と同意してしまう。患者側も「はい」といって実は何も理解しておらず、あとで大挙押し寄せるというケースも増えている。

 必要なのは知識でなく、心のメモ。何が分かって、何が分かってないか。分かってなことは調べてでも解決。脳が納得するまで行動するのが当然。ここが適当だと、雰囲気とかルックスであやふやに納得してしまう。「いいとも」見て、観客の笑うとこで笑って安心する人間だ。世の中は厳しい。自分よりバカだと判明すれば利用される。

 心にメモしてもすぐ忘れる人は、不快感がられてもペン・メモ書きを持ち歩くべき。偉人の書いた本を1字1字食い入るよう読んできたらどうか。ごまかして通った部分はないか。なぜ、ごまかしたか。そこまで考えれるか。




 ここ大阪でも、福島を実家に持つ者が多数いる。地元から学校・仕事で来てそのまま家庭を築いた人々が多くを占める。

 彼らからよく耳にするのは、理解力が非常に悪いということ。頭が悪いとは言ってない。だが確かに放射線量がとかDNAとか言われても、農業中心の田舎生活からすると到底理解不能な話だ。

 そこで分かりやすく話をしたとしても、途中で聞くのをやめてしまう。農業が中心であるように、大半は土地を持っているので手放すこと自体考えられない。

 なので、実家に小さな子供がいても深刻な心配までとはならない。子供らへの悪影響が今一つ理解できない。このことが、非常に残念だ。

 病院でも、高齢者はどんどん増えている。しかし実は大半は資産があり、なければすぐ保護に回り抜け目がない。サービスも満額、受ける。いずれこのことも、将来の若者を苦しめる。なんとなく、彼らも分かってはいるはずなのに。

 

① 30代男性、肥満で息切れ。喘鳴あり。

 ⇒ 医師、喘息と診断しステロイド点滴。採血結果待たずして呼吸困難が増悪。人工呼吸器管理へ。

 ⇒ 実際は、糖尿病あっての心筋梗塞・心不全だったケース。最近は30代でも心筋梗塞は念頭に入れるべき。

② 40代女性、精神疾患あり。パニック発作と血圧上昇。

 ⇒ 暴れぎみのため鎮静剤、降圧剤。モニターなく、ナース訪室時に呼吸停止。

 ⇒ 実際は、くも膜下出血。精神疾患にとらわれてしまったケース。

③ 60代男性。数日間の倦怠感にて受診。食事もろくにとってない。診察でこれといった特徴なし。情報もなく、わがまま。検査はいやだから点滴してまた明日来ると約束。

 ⇒ 患者の希望に合わせ、点滴。約束もつかの間、夜間に徐脈で搬送。

 ⇒ 高カリウム血症。病気(腎不全)は患者がよく知らず報告してなかったわけだが、見落とした理由にならない。さっきいったん帰ったのは、脱水の部分が改善されただけだった。

④ 50代肥満女性。呼吸困難。

 ⇒ 医師、心電図で陰性Tにて即座に心筋梗塞と診断、採血待たずして心臓センターへ紹介。酸素全開でも飽和度上昇なし。

 ⇒ 心筋梗塞でなく、肺血栓塞栓症。たしかに心電図の所見はそれだが、超音波などで正しく診断。

⑤ 60代男性、肩の痛み。

 ⇒ 医師、鎮痛剤を処方。痛みが日々増すとのことで、平日のMRIを予約し帰宅。1時間後に死亡。

 ⇒ 実際は、大動脈の解離が枝→本幹に及んだもの。非常にやらしいパターン。訴訟となったが結果は知らない。

 

 ・・・ いずれのトラブル、誤診も医師の未熟さというより、可能な検査を怠ったことによる鑑別の失敗、が原因として大きい。それと背景の見落とし。不自然さの見落としでもある。

 日頃、自己満足で診療していると陥りやすい(開業医の当直業務とかね)。



 




 重症患者が多い時期。当直が暇な病院でも、この時期だけは不眠になりがち。たとえば1年も当直業務をしていれば、軽症の訴えといえど<本物>に遭遇することがあってもおかしくない。不思議と、症例は確率のように当たってくる。まれなものは、まれ。されど、まれ。

 よくあるトラブルというのは、当直医師と事務当直の間のもの。救急車は電話がまず入って医師が判断するが、ときに<駆け込み>がある。病院の外のインターホン、あるいは病院事務の窓口で「診てもらえませんか」と声がかかる。

 しかし当直医もふつうオールマイティではないので、その訴えによっては正直責任が持てない。なので診断が遅れたり誤診したりで、患者の不利益につながりそうな場合は、やはりお断りすることになる。

 ところが病院によっては事務が自動的に<受付>をしてしまい、そのあと医師に電話するパターンの病院もある。通常、医師はまず診てみるわけだが(その上で診れるかの判断でもいいと思うが)、中には「ちょっと待て?なんで受けたんだ?無理だってそれ」と当直医師が取り乱す場面がある。

 たとえば、新米の内科の医師に「骨折したかどうか見てください」というような。

 しかし受付はもうしてある。ここで医師が電話で「診ない」と言って、結果的に患者が怒って他院へ行くとする。ところが他院へ行く間に重症化してしまう。

 実際、これで訴訟になったケースがあった(背部痛を断って、他院への途中で大動脈解離)。

 なので・・・当直業務に入るけども自信のない医師は、こういったところも確認しておいたほうがいい。








医局の雰囲気

2012年1月28日 連載
 非常勤や臨時バイトで、いろんな医局を目にする。それにしてもパソコンの普及や時代の流れで、医局の雰囲気も変わったものだ。


・ 無口な医者が増えた(無口でも平気のよう)
・ YAHOOばかり見ている医者が増えた
・ ヘッドホンしている医者が増えた

 このため、医局での会話がどこも少なくなっているように思える。テレビはテレビでついてても、近くのソファには誰も座らず。みな机でパソコンに向かう。

 このため、医局員どうしの会話が少ない。いや、むしろ会話するとその声がやけに目立ってパソコンの動きが気になってしようがない。で、パソコンの彼らは実は耳ダンボだったりする。

 だがやはり医局員どうしの会話は貴重だ。ただ、症例の話だけでは物足りない。昔話や、苦労話などの知らない世界を耳にて体感したい。パソコンからの情報は脳を通り過ぎるだけで、思い出にならない。人と人の対話は思い出となり、古本のようにあとで読める。

 会話や本音が途切れない、そんな医局をめざす。

 


 


認めない力

2012年1月26日 連載
 アイアム寒!な1日だった。インフルだけでなく胃腸炎も出だした。みんな、この冬を乗り越えよう。

 素人的だが、カゼは認めたら負けたようなもの。「あ、悪寒がする」とか「風邪かな?」とか口に出した時点でアウトだ。認める前に、腹いっぱいにして寝るべきだ。

 自分はもしや?(喉違和感、悪寒など)と思ったら・・・

・ 熱いうどんに生姜をたっぷりかけて食う
・ 首にタオルを巻く
・ 抗生剤など病院処方のキープ薬を飲む
・ ゼリーなど摂取
・ 分厚い寝間着、毛布を顎まで着込む
・ 思い込みで体を発熱させようとする
・ 暖房は決してかけない
・ 以上、したことを満足しながら20-21時には寝る。遅い時間なら時計は見ない

 次の日、調子が悪かったことは一度もない。


 

 こんなクソ寒いインフル日和の中、すごく恋しいのが露天風呂だ。旅行はほとんどしないが、泊まるとしたら<室内露天風呂>を押さえておきたい。

 部屋から、このクソ寒い外気に「ひいっ!」と当たり、足元からつかる。 露天風呂 上は雪国 下は火事 ひどい俳句だが、自分の持ってるインパクトだ。これを短歌にするなら、

 乾かす濡れ手 フォンコール

 これは・・・結局、病院からの呼び出しを恐れてアイフォーンを連れてきちゃったよ、という内容。濡れ手を乾かしてはのぞく画面。実はそのときオンコール(呼び出し待機)、という意味もある。

 ほお、オンコールなのに宿泊か。

 賭けだな!


今日のインフルメモ

 インフルワクチンしていても、多くの子供が学級閉鎖なのが現状のよう。しかも高熱でなくてもインフル陽性多し、なのが異常に目立つ。どうやら、ワクチン量が増えた反面、その分中途半端な免疫抑制が働いたために・・・熱だけはあまり上がらんようだ、ということだそうだ(小児科の友人より)。



 言わずもがな流行しているが、検査を希望するなら問診の段階でドクターに示唆するべし。

・ あちこち痛い
・ 寒気がする
・ とにかくだるい

 それでも検査してくれないようなら

・ 家族がみなインフルで、自分も熱
・ インフル調べてこいと家族・会社に言われた
・ 昨年インフルにかかったときと同じ症状

 とでも言うべし。子の親なら

・ もしあとでインフルとわかって髄膜炎にでもなったら大変だし(先生も)。

 そこまで言うべし?

 流行すると、検査キットが不足してくる。するとなかなか検査しなくなるので(ビップや身内は別だったりする)。

 あ、それとこういう発言はやめてくれ。お母さん。

「ここでワクチン受けたのに、それでもインフルかかることって、あるんですか?(腕組み)」

 キャー!(モンスターの出だし)

文化への影響

2012年1月22日 連載
 放射能汚染による、文化そのものへの影響もかなりあると思うが・・・偉人たちが書いてきた小説を読んでいると、いろいろと感じることがある。

 夏目漱石などは夏に読むにはピッタリで、夏のあの暑苦しい光景がそのまま体に伝わるほどの表現力だ。しかしそこに映る(想像させる)日本の自然の光景が、読者の心で深呼吸させる。

 だがどうも放射能汚染があって以来、このような情景描写そのものが物凄くはかなく見えて、私にはつらいのです。それに君、漱石は目の前の自然を、哲学など介さない無加工なものと褒めたたえるが・・・実は目に見えぬ元素の雨で筆致を加えたものなのだ。想像が芸術なら、その恐怖は如何ほどか。それに君、こんなことを云うと私を不埒な者と思うかもしれないが・・・これ自体歪んだ哲学によりもたらされたものである可能性が高いのだ。一生懸命に受験戦争を勝抜いて、神の権限すら譲渡された者たちの恩返しがこれなのだ。これが日本の平和の正体だ。我々は掌の孫悟空同然だ。だが落とされてはならぬ。もしこれにムカついて吐き気を催したのなら掌より私を吹きさらせ。なお数秒後この部屋は半径数メートル吹き飛ぶ。私の勝ちだプツッ。

 知らない間に「こころ」の先生みたいな文章になってきたので、ここでやめておく。

誰か作ってくれ

2012年1月22日 連載
 自分の提唱する医療用トレーラーは、8~10両編成の巨大な輸送用トレーラーだ。

 真ん中へんの車両2つが医療スタッフの宿舎、食堂車。最後尾は出撃用の救急車収納コンテナだ。各コンテナはベッド2段、集中治療可能でありサイドから外界との搬送入が可能。各地を回り、専門医師が必要により一定区間に移乗。

 各コンテナは切り離しが自由で、自衛隊ヘリとのドッキングも可能。

 緊急時は自衛隊車両に接続され、新幹線の線路で基幹病院へ素早く搬送。

 これに伴い、今年開通予定の第2東名は一般使用を見合わせ。リニア新幹線経路も使用。

 ああ、財源が財源が・・・。
 医師の確保・・・これがかなり、ネックになっているのではなかろうか。医師の招集を強制的に行うことは不可能だから、ある程度のコストを見据えねばならない。

 診療に要する機器、各病院との連携経路の確立、それだけでなく交通費や宿泊、交代時間などのマネジメント力も必要だ。1つでも矛盾が生じれば、医師は簡単に引きあげる。阪神大震災のときも、地方から到着した医師たちは自治体管理のズサンぶりにかなりやられたという(食事なし、寝床なし、休憩なし、道具なし、連絡先なし)。

 地方の病院も崩壊が相変わらずだが、医師の確保がならなかったという理由が大半だ。実は数百万積めば解決できたりするのだが、自治体自体が財源を許可しない。交渉にあたるのは素人の末端だから、医師らを怒らせついには交渉が決裂してしまうのだ。そこに反省はない。上層部の暮しには何ら反映がないからだ。

 今回のことも、ひょっとして(つまらんことで)誰かの怒りを買ったんではないか?

 サービスエリアなどを基地として巡回して、移動バスで行き来・・などできないか。自分が役人なら、以前から提唱している医療用トレーラーを導入したい。あ、でも財源が・・・。



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