先ほどのオチ(実際にミナミに存在するという噂)にもあるように、賭博心というものが人生を破滅させる。
人生は努力の積み重ね。毎月同じ金をためて、地道に生きる。冒険のリスクは冒すべきでない。
しかし、足し算の人生が掛け算になったら・・・?そう追い求めるようになれば、当然危険な行為が必要だ。身近なものならネズミ講などし始める。1人が複数人にさせる・・・掛け算行為だ。うまくいけば、1の努力で何十倍もの対価が手に入る。
合法のものが増えてきたが、株取引中でも信用取引やFXは損しても実感が感じられず極めて危険なものだ。
野球賭博は、最初10-30万で始まるらしい。それが積み重なり、ハンデのせいで負け続ける。ところが自分の好きな球団だと情が入ってしまい、分析すらできなくなる。だが応援する情熱は高ぶる。最終的に背負う借金は億単位が珍しくないらしい。
確かなことは・・・賭けは総じて必ず負ける、そういう法則になっているということ。
人生は努力の積み重ね。毎月同じ金をためて、地道に生きる。冒険のリスクは冒すべきでない。
しかし、足し算の人生が掛け算になったら・・・?そう追い求めるようになれば、当然危険な行為が必要だ。身近なものならネズミ講などし始める。1人が複数人にさせる・・・掛け算行為だ。うまくいけば、1の努力で何十倍もの対価が手に入る。
合法のものが増えてきたが、株取引中でも信用取引やFXは損しても実感が感じられず極めて危険なものだ。
野球賭博は、最初10-30万で始まるらしい。それが積み重なり、ハンデのせいで負け続ける。ところが自分の好きな球団だと情が入ってしまい、分析すらできなくなる。だが応援する情熱は高ぶる。最終的に背負う借金は億単位が珍しくないらしい。
確かなことは・・・賭けは総じて必ず負ける、そういう法則になっているということ。
先せいは、とりかごからおろしてくれません。なにか、りゆうがあるようです。
「だれか、やってくれないかな。かんりかいせつしゃ」。
いしゃはだれも、へんじをしません。
「病いんを、うりました。入いんのかんじゃさんも、よなかのうちにうつりました」。
先せいのしゃっきんがふくらみ、病いんはもうやっていけなくなったのです。
「ああ、あとひゃくまんあれば、かてたのに。かてたのに。じんけんひをだしすぎた。だしすぎた」
くやんでも、おかねはもどりません。でも、よこであくまがささやきました。
「先せい。だいじょうぶです。これからは、ちがうびょういんで、はたらいて。それで、かえしてくれたらいいのです」。
「そうだね。でもかてでひばくはもうやだ。じゃあ、きょうさくどそくてい<とばく>でもしようかな」。
こりない、先せいでした。
いつものように、病いんのしょくいんが病いんにはいろうとしたら、
「あれ。あかない」。
しゅっきんするひとびとで、げんかんはもうおなかいっぱい。
「おかしいなあ。おかしいなあ」。
すると、こんどはかんじゃさんたちまであつまりました。
「せっかくきてやったのに、なにをやってるんだ。いんちょうをだせ。いんちょうを」。
どこからか、とらえられた院ちょうが、とりかごにのせられてやってきました。
「ごめんね。みんな」。
先せいは、ミナミのきっさてんのパソコンにむかいました。
「さあ、こころはラスベガスだ!」
おきゃくさんらは、目のまえのがめんにくぎづけ。
アメリカのしらないお友だちと、ここでかけができるなんて、しあわせ。
「チップをもっと、ちょうだい」。
おみせのひとは、おおよろこび。先せいはわらったり、ときにはおこったりで、ずっとあそびました。
「あれっ。もうおかねがない。あとちょっとで、かつのに」。
そこで先せいは、人せいのかけにでました。
「よし。ぼくのびょういんをかけよう。でも、かったらびょういん、もう1こ」。
てがみがとどきました。
「えっ。これだれのじょうだん?」
そこにはこうかいてました。
「ぎんこうです。かしたおかね、かえして」。
ぎんこうからかりるにも、そのぎんこうがおかねをかえせというのです。
「ああ。もうじぶんががんばるしかないな」。
先せいはまちにでました。
ある日やくざのような人たちがやってきました。
「ぎんこうのめいれいなんだけど、病いんをたてなおせだって」。
病いんのこうじがはじまりました。
ダダダン、トントン。ダダダン、トントン。
それそれいそげ、それそれいそげ。だれがすもうとかれらのかって。どうつくろうと、わしらのかって。つくってつくって、みんなであるこうまあじんろーど。
もうちょっとであたらしいびょういんができそうな、そんなとき。
さしおさえられてたスポーツカーにまたのることができて、先せいはじょうきげん。
「きょうもしんちで大さわぎ。レッツ、ゴー!
きょうもしんちで大さわぎ。レッツ、ゴー!
きょうもしんちで大さわぎ。レッツ、ゴー!」
でもお店をでるとき、りょうしゅうしょはかかせません。おうちのダンボールに入れて、あとはかいけいしまかせ。
「たのむよきみ。ちゃんときゅうりょうぶん、はたらいてね」。
でも、ぼくだってひとのことをいえないよ。なんて、おもうはずない、おもうはずない。
先せいは、ついに決断しました。
「よし。にげよう」
しかし、つぎの日にはトラックのにだいにのって、かえってきました。
いんちょうしつで、かべにボールをぶつけながらかんがえました。
「そうだ。ぎんこうによろこんでもらうため、かれらのいうことをきこう」。
先せいは、ぎんこうのすすめる病いんへしさつにまわりました。
「うわあ、まるでながやだ」。
どっちがしょくいんで、どっちがかんじゃさんかわからない病いんでした。
でも、これで首くくりはさけられました。
先せいは、いぬのおまわりさんのようにワンワンなきました。でも、しゃっきんはへりません。
「そうだ。みんなの、きゅうりょうをさげよう」。
けんさのかずをふやしますが、みんなてつだってくれません。
「みんな、きげんがわるいのかな」。
きがつくと、しょくいんのかずがみるみる、へっていました。
ねむれない、よるがつづきました。いらいらして、にんてんどうばかり、やっていたからです。
「そうだ。みんなの、きゅうりょうをさげよう」。
けんさのかずをふやしますが、みんなてつだってくれません。
「みんな、きげんがわるいのかな」。
きがつくと、しょくいんのかずがみるみる、へっていました。
ねむれない、よるがつづきました。いらいらして、にんてんどうばかり、やっていたからです。
やがてさいそくのてがみがくるようになり、べんごしさんもあらわれました。
「せんせい。はやくおかねをかえしてください」。
「おかねをもらったのは、ぼくだけじゃないよ」。
しょるいに、ゆう先せいのハンコがおしてあります。
「これ、先せいがおかねをかりたしょうこです。あなたのしゃっきんなのです」
こわそうなあのおじさんは、がいこくだそうです。
「どうして。にほんじんなのに」。
いつものおじさんが、しょるいをもっていんちょうしつにはいってきました。
「せんせい。おかねがそこをついてきました」
ああ、こまった。ぎんこうも、いじわるして、おかねをかさないんだって。
「でもせんせい。あたらしいじぎょうをおこせば、ぎんこうはおかねをかしてくれます」
「うん。じゃあまかせたよ」
ゆう先せいは、きまえよくハンコをつきました。なん人ものひとたちが、おれいをいいにやってきました。
「ああ、せんせい。まるであなたは、かみさまだ」。
しゅくしゃはとてもひろくて、あこがれの外しゃももらいました。まっかなおーぷんかーでした。
「はながたみつる、みたいだな。さもんほうさくから、しゅっせした」。
あまりのうれしさに、ともだちにでんわしました。
「けいひもすきなだけつかえるし、おんなのこにももてるんだよ」
それは<しんち>というところでのはなしでした。おんなのこたちは、おさつ1まいごとによろこびました。
いんちょうになったゆう先せいは、ろうかでかぜをきってあるきました。みんな、あたまをふかくさげてきます。
「やあ、おはよう。うさぎさんに、ばかさん」
かばさんとまちがえても、うわのそら。
じむしつでは、なん人ものじむいんさんが、いっしょうけんめいハンコをたたいています。そのはやさときたら、まるで高はしめいじん。
「あっ。ぼくの名まえのはんこだ。わぁい。もっとやれ。もっとやれ」。←?
おじさんにこのとき、はじめてちゅういされました。
「ああ先せい、ここにはいるひつようは、ないですよ。すべてわたしたちが、やりますから」。
くろいベンツというくるまから、こわそうなおじさんがでてきました。
「せんせい、ありがとうございます」
「こちらこそ、よろしくおねがいします」
きれいなびょういんの、ひろいそのへやは、いんちょうしつ。おじさんはいつもニコニコ。
「せんせいは、そこにいればいいですよ」
「えっ。なにもしなくて、いいの?」
きがつくと、少ねんすでにおいやすく40さい、ガクなりがたしでした。
「ああ。もうヒトにさしずされたくない」
そんなとき、ざっしのうらびょうしに
「いんちょう、ぼしゅう」のらんが。
「やった。これでもう、おもいのままだ」。
けっきょくでてこなかったゆう先せいは、つぎのひ、上の先せいによびだされました。
「おいきみ、よばれたら、ちゃんとでてきなさい。技ジュツだけが医りょうじゃないんだよ」
こんどはあたまをサカなでされ、かみがニワトリのようになりました。
「よし。このかみのように、せけんにさからってやる」。
コケッコー!コケッコー!
よなかのナースすてーしょんに、かんじゃさんはかけこみました。
「ちょっと!こはいかに?」
「あれれ。ひどいじんましん」
かんごふさんたちは、アメを口からふきだしました。そして、こうはんだんしました。
「せんせいを。せんせいをよべばいい」。
しかし、びょういんは技ジュツをきそう場しょではありません。かんじゃさんがまってます。
「しんだんがついたので、これからちりょうをします」
「えっ。ちょっとまってください」
いきなりのせつめいに、かんじゃさんはビックリ。でもゆう先せいは、じぶんにプライドがありました。
「カンファレンスできまったので」。
かんじゃさんは、いわれるままにクスリをしょほうされました。
はやくどくりつするためには、いちはやく技ジュツをみにつけなくてはいけません。ゆう先生は、いつもそっせんしてまなぼうとしました。
「あ、それ、ぼくにやらせてください」。
「おや、きみはせっきょく的だね。きっといいお医しゃさんになれるよ」
上の先生は頭をなでなで・・まではしてません。
いつしかゆう先生に、自しんがついてきました。
「なんだ。おぼえたら、あとはもう1人でできるじゃないか」。
けんしゅう医のゆう先生(俺の名前で?)は、仲間とともにおんなじ苦ろうをしながらもある夢をみていました。
一りゅうのレストランで食べたい、がい車に乗りたい、いっけん家をたてたい、び女をものにしたい・・・。しかし、夢は常にブラウン管のなか。はまショーのうたでした。
「よし、いつかビッグマネー、たたきつけてやる」。