「それにしても、住みにくい時代になったな・・・」
その名誉教授の言葉には、来たるべき次の時代の重みがのしかかっていた。

「どうやって生き残るか。日本の医者はそこをもっと考えるべきだ」

 貧富の差が激しい時代。2極化。景気が持ち直したといっても、それは勝ち組の消費が増しただけ。今までとは違う。縦関係社会の頃は、上司が絶えず下を見てくれてあるいは自腹を切って同じ釜の飯を食っていた。今は・・・横社会で事情が異なる。上層部はつるんで膨大な分け前、下層部はちっぽけな金にしがみつきぶらさがってるだけじゃノーノー!
 

悪魔は囁く。

     その書類にサインしたら、すべては終わる。
 多数の新人研修医の入局を期待し、医局再編成に突っ走る上層部・イエスマンたち。これが大きな誤算であることを知っていたのはトシキ先生だけだった。彼の出した結論。それは・・・まだ内緒。
 年末限定公開の伏線にもなる「ラスト・オブ・・・」。大阪で繰り広げられている病院経営合戦。もはや大学病院やその関連病院はテーマではない。事細かに描くわけにはいかないが、エンターテイメント精神で分かりやすく描きたい。

罠!

2004年10月12日 映画
 「レジデント2年目の僕が・・」後継者問題に悩み続けるトシキ先生。社会のしくみを理解するには、彼はまだ若かった。僕は敢えて言いたい。『ここは大阪だ』!
 いよいよ対決が迫る。
気管支鏡での観察中。噴出された痰、出血を2人はまともにあびた。しかし彼らは愚痴ることなく最後まで成し遂げた。人生でこういう輝く瞬間を出せるかどうかが、その人間の魅力・価値といえる。
 大学医局からの「1本釣り」を目指す、草波氏や急成長企業であるドクター・バンクたち。そこには様々なカケヒキが存在し、日夜熾烈な冷戦を繰り広げている。だが知っておいたほうがいい。決して慈善事業でやっていることではない。 
 フィフスの最後、トシキ先生の告白。彼は告白することで自分を解放できると思っていた。聞き耳を立てる学生たちが最も欲していたものではあったのだが・・・。
 僧房弁のように逸脱しそうなトシキ先生。最終シーズンは医局や名誉教授を敵に回したトシキ先生のかなり個人的なストーリーになります。個人名など配慮のため、細部の脚色は止むを得ません。
 人工呼吸器からの離脱、つまりウイニング[weaning]の前提としては、全身状態の安定が基本。一般状態、血液検査所見・・・。だが完全主義でも困る。要は主治医に『その気』があるかないか、にかかっている。トシキくんは患者を<離脱>させることができるのか・・?

傭兵たち。

2004年9月10日 映画
 『契約』で動く医師たちは実際に存在し、それは増加の傾向にある。医局の支配から独立し、病院の経営者と1対1の取り決めを行い、それに沿った上での診療を行う。あくまでもお互いの利益の向上なくしては成り立たない。そこには様々な危険が潜んでいる。『フォース』に登場した4人の傭兵たちの真の目的が『5』で明らかになる!

週1の定期バイト

2004年9月10日 映画
 トシキくんは週1回の日・当直バイトを命ぜられた。中規模の個人病院ではあるものの、医療器械は全て揃っている。MRIに気管支鏡、複数のレスピレーター・・。それらは無限の可能性を秘めているように思える。生かすか殺すかは経営者次第。だがこういった光景は、むしろバブル期の影響で空回りした「遺残物」といっていいだろう。名誉教授が『時が来たら話す』内容とは・・・。今後絶対にあちこちで課題となるであろう、○○○問題。
さて、いよいよ発売される『スター・ウォーズ トリロジー DVD-BOX』。これを見てないと、本サーガの世界には十分浸れない。『新たなる希望』の「フォースは君とともにある・・」の場面、さらには『帝国の逆襲』の「いいや、まだほかにおる!(テレビ吹き替えより)」「ベン。なぜ言わなかった・・」など、「レジデント・サーガ」の伏線らしき名場面がいっぱい。「帝国のマーチ」を研ナオコの登場音楽と間違える人は論外。
 自分との戦いがテーマ。果たして自分を越える事はできるのか。そのために必要なものはなんなのか。誰も教えてはくれない?だがヒントはくれるかも。誘惑を、雑念を、プレッシャーを撥ね退けろ!
 目標めがけ、一直線にドレナージ。気胸・血気胸のときに主に行われる。迅速に、一筋に。そして、正確に。狙いをつけたら、ためらうな。
 こういう仕事をして、挫折したり落ち込んだりするのは珍しくない。何度も気を取り直しては再生していく。ドラマのように誰かが手を差しべるようなことは殆どない。もし他人に導かれるのを待つような人生なら、自分を捨てたも同じだ。かといって、1人で生きるのは難しい。これらの葛藤を通して、トシキ君は成長していく。
 大学のもはやリーサル・ウェポン(最終兵器)である、名誉教授がゲスト出演。彼らが住み着く「医師会館」というものがある。そこは大半が高齢者で占めらていた。彼らの子供も大半は医者だったりする。が、「フォース」当時より医師数の削減が唱えられるようになった。つまりもう、跡継ぎへの引継ぎという世代交代はもう完了したということだ。これが医師数削減の本当の理由であることを、知り合いの議員から先日聞いた。そしてトシキくん。彼はその世代交代の渦のターゲットとして注目されていた。詳細は「フィフス」あたりになるかも。
 サードの名場面。角刈りの循環器ドクター。
DVD 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2004/02/20 ¥2,079 1890年代のアメリカ西部。銀行強盗のオーベンとコベンは、南米ボリビアで一旗上げる夢をもっていた。列車強盗に成功した彼らは、女性エッタとともにボリビアへ向かうが…。19世紀末に鮮烈な軌跡を残した2人のアウトローを、情感豊かに描き出したアメリカンニューシネマの代表作。

サードの名場面。

『オーベンはまた起き上がった。
「2人でやろう」
「はい!」
フーフー、息を殺し・・・僕らは一斉に飛び出した』

[アイヤー!]ズドドーン(銃撃音)!
[アイヤー!]ズドドーン(銃撃音)!
[アイヤー!]ズドドーン(銃撃音)!
(フェードアウトしながら、繰り返し)

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