『

   一部の人間によって、大半の<その他>の運命が
   一夜にして決められる・・・ホリエモン時代の4年前、
   僕はすでにそれを体感した

                    』

 今は会社でも病院でも、一握りのヘッドが情報を握っていて、事が起こるまでそれ以外の人間には分からない。理由は<インサイダー>防止策、つまり内部事情の漏洩防止だ。

 ヘッドの連中は絶対的な絆で結ばれており、それゆえに「身内」を中心とした組織で固められることが多い。

 しかしたいていこの中には独善的で勝手な人間が潜んでおり、周囲をものともしないその一声で、物事が決まっていく。

 自分勝手な人間は、身内といえど組織から切り離すくらいの度胸と度量が必要だ。

 ケビン・コスナーは身内で「ダンス・ウィズ・・」を成功させたが、早速同じ一族で臨んだ「ポストマン」で地に堕ちた。運命は分からない。

 病院も、スタッフの隠れた優秀な意見に、ちょっとは耳を貸すべきではないか。あ、ダメですか。

 今そこで笑った、経営者のあなた。

 正直、厳しい。

(※ まだ影響されてますされてます!)
 年末になると2日に分けて放送されていた、年末時代劇。主題歌も優れたものが多く、中でも「白虎隊」の谷村真司の「愛しき日々」は最高だった。

♪ 風の流れの・・ 激しさに・・

 これがまた、いい場面でかかるのだ。

♪ わらい〜〜〜〜まっす〜〜〜かぁ〜〜〜〜〜!

 カラオケはここで限界。本人には到底かなわない。しかも同僚が一緒に歌ってくる。ぶち壊しだ。

♪ いっとっしっきひ〜〜びいの・・・ はか、(間)なさは・・き〜え〜のっこ(間)る〜〜ゆうめ せい、しゅんの、ハゲ・・・。

 独特のナレーション。

『若さに心を躍らせ、立ち上がった若者たち。このとき、○○若干14歳、○○わずか12歳の春のことであった。○○は、○○を造り、のちに日本を揺るがすであろう○○制度を作り出した人物である。ちなみに現在使用されている○○は、その名前から取ったものである。彼らが間もなく容赦ない攻撃にあおうとは、母の○○、妹の○○も、もはや知る由もなかった・・・』

(音楽開始。前編終了)

 医局人事に例えたらどうか。

『研修を終えて、民間病院に飛び立つ若き獅子たち。このとき、○○先生若干25歳の春であった。のちに○○病院の院長となり、セクハラでその名を轟かせた人物である。病院には今でも記念碑が飾られ市民に親しまれている。しかし○○先生本人、まさかそのような目に会うとは、皆目誰が予測したであろうか・・・』

「だ!大学が〜燃えている〜!大学が〜燃え〜ている〜!(YELLOW MONKEY)」

(音楽開始。前編終了)

 しかし『サーガ』では音楽が流せない。そこが悔しい。
サンダル木曜日の名場面より。

<猿の惑星>の場面がかぶった。

『ここは・・・ここは地球だったんだ』
主人公が、へたっと膝をついた。

『なんてことだ!人間の奴ら!人間なんか、くたばってしまえ〜!』

画面には、ひからびた<自由の女神>が・・・。

(大学医局バージョン)

『ここは・・・ここは僻地だったんだ』
主人公が、へたっと膝をついた。

『なんてことだ!教授の奴ら!あいつなんか、あいつなんか、あいつなんか、飲み干してや〜るわ〜!』

 コーネリアスといえば、浮かぶのはあのバンドではなく<猿の惑星>、という人は≪要精査≫。

のっけから英語で喋る、猿ども。
なのでどうしても純粋に見れないこの映画。

だが、印象深いシーン(厳密には続編。吹き替えのほうですが)は他にもある。

牢屋で囚われの女囚人。

歯、食いしばって唯一のセリフ、ほら!

「テイラア〜!」←分かる人が果たしてどれだけいるか・・・。

アイアム寒!

2006年8月15日 映画
 
 サンダル先生も30歳半ばに近づき、周囲からはオッサン呼ばわり。ギャグも寒いものが多くなり、二言目には<最近の若者は・・>と口走る。自分がなりたくないと願っていた大人像に、少しずつ近づきつつある。

 とは言いながらも最近流行っている懐古趣味。子供のときに手に入らなかった玩具などが今や簡単に手に入る(個人的にはカードを箱ごと買いたい)。この市場は30-40歳代が中心を占める。少年の心へのタイムスリップは、決して現実逃避ではない。

 しかし、サンダル水曜日のラスト、過去のトラウマが現在のADLを著しく下げてしまった。悩みだしたら悪循環、<ダールサイド>にはまってしまう。うつの渦に引き込まれるな。ここは開き直りが必要だ!

<乗り越えろ・・その!悲しみってヤツを!>
              (浜田省吾:J-BOY)

 ♪ジェイボ〜イ!アイムア!サム!
 
 
 病院裏口から侵入、こっそり医局で休むサンダル先生。ストローでコーラSサイズを、ちゅうちゅう吸う。

 医局パソコンの自分のメアドに、新規メールが到着する。

『医長先生。事務長だ。病院の外のゴミ箱に、エッグマフィンの包みが入っていた。来たことくらいすぐ分かる』

「ジーザス!」

『本日は1週間で最も多忙な日だ。早朝よりフィルムカンファレンス、病棟申し送りの傍聴、外来診療を終えて午後は総回診、心臓カテーテル検査、医師会館での催し・・などなど』

「こっちはホントに、<もよおし>そうだぜ」

『規定の給与で働いてもらう以上、当局は多忙な君に同情することはない。君が労働基準監督署へ逃げ込もうと、当局はいかなる関与をも否定する』

「だろな。ゴロゴロ(飲み干し)」

『なお当院では、諸君の体調・意向にかかわらず、24時間体制にていかなる救急をも受け付ける。なお病床は本日も満床。以下同文。ブチッ』
 
「・・・・」

立ち上がり、遠くのゴミ箱めがけてSサイズを持ち上げる。

「病院が満床なら・・・救急告示の意味がない!」

バララッ!(氷が散らばる音)

バン!バン!バンバン!
バン!バン!バンバン!
バン!バン!バンバン!
バン!バン!バンバン!

アイシー!ウー!ジョン・ウー!

一部、ジョン・ウー描写が入ります。
 
 患者側からすると「なにお前だけ家に帰ってんねや」というところだが、病院はノイジーで休息が取りにくい。夜中でもどこかしこかで音が鳴り、光が点滅したり、救急車が近寄っては遠ざかったり(フェイント?)。

 仕事を終えて何度も帰ろうとするサンダル先生は、エレベーターやら廊下やらでナース、当直医らに<ちょうどいいところで>出くわしてしまう。その間の悪さ。

 たまには、

○ 家のフロに入りたい
○ 家の掃除がしたい
○ クリーニング出したい
○ マックを家で食べたい
○ 明細の支払いがしたい
○ 家の留守電が気になる
○ 郵便物が気になる
○ ふかふかしたフトンで寝たい
○ レンタルCDでヒット曲を編集したい

しかし、気がつけばいつも真夜中。

 「さあさ、イスをお出ししますから!」(←深夜ナース)

 今日も詰所でイスをガラガラ、サンダル先生。以下同文。

SUDDEN DEATH

2006年7月12日 映画
 
 急性心筋梗塞で入院後のばあさんが、病棟で突然亡くなったというエピソードが<サンダル医長 火曜日>であった。こういうケースは医療スタッフなら誰もが経験あるところ。もちろんそうあっては困る事態なのだが。

 よく出くわすものを挙げると・・・。

○ 脳
 脳出血、くも膜下出血は昼間活動中(血圧上昇時)に起こりやすく、救急で運ばれてくるのも昼間が多い。病棟で発症というのはあまり聞かない。しかしリハビリしてて転倒、脳に血腫というケースもあるので注意。あと脳塞栓(血栓が心臓や首の動脈から飛ぶ)も、突然というくらい急速に悪化することがある。

○ 心臓
 前述の心筋梗塞、これによる今回の心破裂=ラプチャー、不整脈。心筋梗塞以外でも不整脈はみられる。特徴的な心電図である<ブルガダ症候群>は現在でもトピックスだ。

○ 肺
 肺の病気では一見サドンデスがなさそうだが、<エコノミークラス症候群>を忘れてはいけない。長時間の座位により足の静脈の流れがよどみ(または股関節の手術後など)、できた血栓が肺に飛ぶやつだ。
 また頻度が多いものとしては、老人に多い痰の誤嚥が問題だ。肺は2つあっても首では1本。肺炎を起こしてなくても脳梗塞や寝たきりの長期化で起こりやすくなることがある。

 他にもいろいろあるが、腫瘍内出血(肝臓癌など)、アナフィラキシーショック(薬アレルギー・虫毒とか)など。

 縁起の悪い話ではあるが、知っていて損はない。
 ついに大型病院との争い?が始まった。紹介状なしで送られてくる患者。理不尽なフォローのまま送られてくる患者。不親切な救急隊。見捨てる家族。税金に故意に群がるハイエナども。

 だが人が<患者>になった瞬間、医師の感情は理性に染まる。

 救急車ラッシュに備え、下されいく指令。

「内視鏡室、準備完了!」
「放射線部!準備よし!」
「検査室!準備完了!」

 次々と到着する救急車。患者の重症度判断、それに応じた各医師への振り分けなど、医長による瞬時の判断が要求される。

 かといって、このような張り詰めたテンションを24時間も持続できない。戦うための闘志は、常に平和というベースライン上にある。いかに平和のありがたさを知ってるか。

 奈良での戦いが待つ。
『家を買え。買いなさい・・なら買えばいいじゃないか!』
『はああ・・・!』

こんな声が聞こえてきそうだ。

 僕の周囲の仲間内では、密かに新築の申し込みラッシュが続いている。最近の地価上昇を受けてのことだ。マンションに関しては全く論外で対象外なのは、一連の事件が影響してのことだ。

「先生。メーカーどこに頼んだの?ヒューザー?」
というのは飲み会の席でも言ってはならない。

 たしかにマンションは・・。利便性というメリットは捨てがたい。しかし。隣に誰が住むか分からない心配、積立修繕金や駐車場代などの毎月の取立て、今後のリフォーム・修理自体の信頼度への不安などがある。それと価値の低下が著しいことだ。新築マンションの場合2年で価値が半分になり5年でないも同然とか聞いたことがある。

 なので極力、持ち家であることをお勧めする(持ってないけど)。建売はどんな基礎工事がされてるか分からないので避けるのが好ましい。

 なお3階建ては老後のことを考えると無理がある。

 僕自身の印象では、ドクターで家を構えるのは30代後半が多い。結婚して子供ができて、チンタイでチンタラ過ごすのにウンザリしてくるのだ。

 さて医者のタイプとしてはこの2つ。

? 大学医局員の場合
? 大学とは関与しない都会フリー医師の場合

とに分かれる。

?の場合は・・・

 大学医局・公的病院で研修→民間病院→大学へ戻り院生生活→そのまま大学助手

 さらにその後、

・ 大学助手で講師狙い続けながら、あるいは講師ゲット後。郊外遠方より悠々と出勤。

 の場合と

・ 田舎の民間病院へ移り、せっせと勤続・貯金のうち勤務先付近にどっしりと家を構える。

 場合をよく聞く。いずれにしても自分の骨を埋める場所を決意したことの表れだ。

「さ。オレはもう家建てたから。遠くは行けないよ。子供の学校のこともあるし。大学人事、そこんとこヨロシク!」という意思表示でもあるのだ。

?に関しては都会が勤務先となると、じゃあ家も都会に、というわけにはいかないことが多い。便利さも必要だが、静かな環境というのは重要だ。都会に住みたいならむしろマンションに走るだろう。だいいち都会には土地なんてもう空きがない。

では大阪の場合、どこに人気が集まっているのかというと・・。

1.北摂(ほくせつ)領域 ・・ つまり淀川より北。ただし不動産によれば<一部地域>をのぞく。千里ニュータウン周辺が根強い。土地の値段では坪90-100万が通常。50-60坪が多いので土地だけで5000-6000万はする。なお北摂には西川きよしら著名人が多数住む。

2.阪神間 ・・ つまり神戸方面。芦屋・西宮がおしゃれで人気。山に行くほど高級で見晴らし抜群。阪神大震災で断層がズれ、今後しばらくは地震は大丈夫らしい。ホントか?スポーツ選手が数多く住む。ヤワラさん?の住む苦楽園など。

 いずれにしても高額だが、これらは現時点で地価上昇中で今後も数年上昇が期待できるものだ。子供の代まで考えると後悔する買い物ではないそうだ。安物件の場合は後々売ろうにも買い手が見つからないという悲劇にもつながりかねない(税金だけが永久に発生していく)。そこんところまで考えないといけないのか・・・。

 インターネットにある不動産情報は、町の不動産に出た情報が一通りサイクルしたものだ。なので余りものしか載ってない。売れる物件というのは、不動産ですべて取引済み(それ以前のこともある)なのである。

 ああそうだった。?開業医を忘れていた。というか開業先を家にするか、通う形でやるかでそれは様々だろう。うらやましいのは、<経費で外車が買える>ということだがどうだろうか。

 それにしても、坪100万って凄いな。50でが5000万として、これにまたいろいろついて5500万ってところか。とてつもない金額だ。

 どれどれ、今日のニュースはと・・・。

<[京大院教授]承認なく会社から5500万円 懲戒解雇へ>
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1804849/detail?rd

     マジメに稼ぎなさい!
『お客さん。ポテトのサイズは?』
『もちろんスーパーサイズさガッ!デメ!(ちくしょう)』(顔をしかめればカート・ラッセル的!)

<スーパーサイズ・ミー>。

 こういう映画があった。自分を実験台にしてドキュメントを作るという企画。日本では芸能人が月1万でどうだとか・・あんなのはヤラセに決まっておりラベルが低い、ラベルが!
 
 夜勤ナースへのお土産として<マック>は大変重宝される。自分は勧められない立場にあるが、たまに食べたい衝動に駆られるのは事実だ。そして結局、『いつかは死ぬんだ!(コネリー)♪それがどうした〜文句があるか〜?』と注文に走ってしまう。

 では30日間病院に<当直>したらどうなるか・・・?それに近い経験をしたことがあるが、以下のような変化がみられた。

・ 患者に同じ質問を2度してしまう(外来・ベッドサイド)
・ 呼ばれてないのに外来に行ってしまう
・ 「眠剤を出します」とベッドサイドで言っておきながらそのまま。
・ 言葉が荒くなる、イライラする
・ 患者に馴れ馴れしくなる(タメ口)
・ 上司への緊張感・配慮が減る(ニンともカンとも言えず)
・ つい大声になる(難聴?)
・ つまらないギャグを容易に口にする(例「冗談はヨシコちゃん」)
・ 便秘になる(野菜不足)
・ 世間に疎くなる(テレビ不足)
・ 振込みが遅れる
・ 郵便物が送り主に返還されてしまう
・ 免許の書き換え時期を過ぎて、<失効免許>になる
・ 車検の時期を忘れる
・ 真夏だと車のバッテリー液がなくなってる
・ 家に泥棒が入っていないか気になる
・ ムカムカする(コーヒー飲みすぎで)
・ 自信過剰になる(ダークサイド的予後につながる)
・ 昼夜の区別が分からなくなる
・ 患者さんに心配される(「いつ寝てるんでっか?」)
・ 独り言を言う(ここまで来るとまずいだろう)
・ ため息が出る(一言目には<フー>と言う)
・ モニター音が(鳴ってなくても)聞こえてくる

ま、いいことといえば・・

・ 貯金がたまる(お金をおろさない場合)
・ NHKの催促を受けずにすむ
・ 夜勤ナースからの同情的差し入れ
・ 夜勤ナースの密談参加(良し悪し)

それくらいか。

『センセイ。救急の受診、いったん途絶えたようです。どのベッドでお休みに?』
『もちろん、スーパーサイズさ!』

みなさんほかに質問は?せっかくの機会ですので。

えー、それでは私より1点。

朝マックの際に気づきましたが、ふつうサイズコーヒー(100円)が飲み放題というのは知りませんでした!ガッ!デメ!

さあ皆さんもラッセル風に顔をしかめて、はい!

『ガッ!デメ!』

※ この<ラッセルしかめ顔>は「エグゼクティブ・デシジョン」のラスト、飛行機内でサイレンサー銃を撃つ表情が代表的です。
『サードスペース』の一場面。

『土方は無視して立ち上がった。
「少なくとも、関西では生きていけませんよ先生。まあしかし、変な寄生虫が住み着いたものですな。信念のない医者ばっかり集まっては自分の主張のみ言う」』

 <団塊の世代>である土方は決して悪ではなく、古き伝統に乗っ取って現代に活を入れるべく、僕らの民間病院にやってきた。彼の目指した<独裁政治>に誰もが先行きに不安を感じ、結局は追放の目にあったわけだが、それが果たして正しかったのだろうか・・・。

 僕らは単に自分の身を、守っただけだったのだ。
 「♪タタタタタタタタ・タタタタタ!プリリ〜オ〜メン〜!」

 プリリーオーメンが1人いるだけで花が咲く、僕らの職場。プリリーという理由だけでもてはやされ、歩いたとこには花が咲く(もののけ姫?)。MRはどんどん飲み会に誘ってくれる。

 そして・・・。

「そのMRさんとデキ婚しますので退職します!」

ダルルルルルルルル!
プリリーオーマイ(メルギブ泣き)!

<プリリー>は苦手だ。ではどれが真のオンナなのか・・。

『ゲラウェイフロンハーユービッチ(彼女にかまわないで)!』

それは<リプリー>やって!
 
『 2列のオーク軍団は、ザッザッザッザッザッザッ・・・と隊列を乱すことなく繁華街を奔走した 』

 僕のように<たかられる>ケースは決して珍しくない。ナースらは一般的に酒が強く、体力的にもタフだ。さすが夜勤をこなすだけのことはある。やがてタバコをスパスパ。しかしこういった彼らが日夜戦い続けることで、今の日本の医療が支えられているのだ。

 診療報酬の削減(日本医師会の反対が見苦しい)、療養病棟の廃止(社会的入院がなくなるってことか?)などが囁かれている今日だが、彼らの予後を曇らせる法律ができないことを祈る。
 
 <サンダル先生>に登場する内科医師4人。チーム内には微妙な上下関係があり、毎日が絶妙なバランスで成り立っている。ヘタすりゃ一触即発。個人にはそれぞれ事情もありキャラも持つ。

 人間関係というのは大事だ。そこの職場の忙しさがどうだとか、何をやらせてくれるかは第一ではない。自然に意見交換ができる雰囲気のよい空間、それをまず目指そう。

 ♪けんかもした〜さ、なかまだもんな、
  
  なかま!なかま!な〜〜!か〜〜!ま〜〜!

  (ドラム→)タタントトントゥトゥトゥ
        トゥトゥトゥ・・・・トゥ

        タタタン!  トン!トン!

  どうもありがとう!今度は内科学会で会いましゃう!

 さあ<火曜日編>が始まる。学生、宿題はやってきたか?
 勉強会の担当だったことを忘れており、ノー準備下で臨むことに。ナースらはその日のために集まっている。僕は思わず感情失禁してしまった。資料も何も用意していない。「オガッ!ジーザス!オーマイ!」。

 メルギブ映画『身代金』で電話するシーンがいくつかある。メルギブは怒りを爆発させるが、その反面、直後に感情を失禁してしまう。『ブレイブハート』では鉄仮面を追いかけ落馬させることに成功するが、その意外な正体に気づき、戦いを忘れ泣き出す。

 まさにそのような心境だった。
 サンダルファーストの1場面より。

『そうだ。ジョン・ウーの爆発シーンのように、両手を挙げて飛び上がって。どぁるぅ!』

 医者の最初の数年間は新しい発見が毎年みられていた。しかし何年もたつと、年と年との境界が曖昧になってくる。仕事が単調作業と化すと、疲れたウーウー、ジョン・ウー病である。

 鏡を見るたび、オレ(オーベン)の顔を思い出せ!

 フェイス・アーフ(手をパーにして顔を引く。手は前方へ)!
 バイト先病院はいよいよ閉鎖の段階。生き残った(?)鬼軍曹とレジデント集団ら、勇士によるノンストップ・エマージェンシー・ラッシュが始まる!

 スミスの吹き替え流に話しますと・・。

『君は医師であるがゆえに働かねばならないなぜなら君が医師であることを君がすでに知っているからだそしてそれは何者にも代えがたくすでにそれは選択されているのだしかし患者や病気は選択できないなぜなら・・・(間)・・・医師法にある通りそれは宇宙の法則であり君が選んだ役目なのだからしたがって・・』

 ええい!しつこいぞスメス(いかにも発音)!

 『プラナイ6』公開は6・6の月曜日!
 『プラナイ4』で出会った<鬼軍曹>が、僕にとって最後の厳しい上司だった。今の時代、鬼軍曹は病院にしても学校教師にしても異端児扱いされる傾向にある。

 今は社会が2極化し、一部の裕福上層部が自らの手を汚すことなしに、アノ手コノ手の方法(税金や労働内容)で一般市民をコントロールしている。

 新しい鬼(鬼畜)の誕生だ。

 『プラナイ5』では、鬼軍曹との激突2週間メモリアルをたっぷりと描く。
副院長の○○○○事件より。この映画の描写が浮かぶ。

レストランに入って容疑者と思しき
男をみつめて・・・体が硬直し動かない。
「どうする?ここで彼に話しかけるか?」そして・・・

「あの、もうやめてくれないか?」

なんて言えなかった。
 <レイ=レイモンド>こと<レインマン>とその弟の、すれ違いながらも奇跡的に生まれる兄弟愛。日本人の場合このテの愛情表現は非常に不器用だ。アメリカでは家族同士・友人同士、言葉で「愛してる」とダイレクトに誓えるのが凄い。

 <プラナイ>のアパムこと弘田先生も自分の表現が苦手な医者で、仲間もなかなかできず誤解を招きやすい。彼は果たして、自分を変えることができるのか・・・?僕は彼をコベンとして、叩きなおす必要があった。

 だが。

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