DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2003/08/22 ¥1,575 ジェット機を乗っ取ったテロリストと戦う特殊部隊。テロリストの情報分析を専門に行っていたコベンは、オーベン隊長の死を契機に、部隊の指揮をとるはめになる・・・。静かな機内で繰り広げられる頭脳戦ともいうべき、手に汗握るシーンの連続。

 サードの一場面。「ピーピー警報がなるたび、僕らは呼吸器のほうに目をやる」。マニュアルに目を通すオーベン。しかし動揺と焦りは隠し切れない。追い討ちをかけるようにまたアラームが鳴る。「看護婦さん、どうしたら?」→「診療に集中して!」
 「サード」の一場面。「エレベーターは専用運転で動き始めた。僕らは白衣の物品を確認。あちこちでカチカチ、カチッと音が響く」。医師なら誰もが経験する一場面。
 明日から公開される『サード』は平成8年、年明け2月からの話。前話より約2ヵ月後。内科学会目前、しかも例によって2月というのは重症患者が増加する時期。オーベン・コベン軍団は自ら決めた厳しい規律と毎夜の睡眠不足で、精神的にも極限状態に近づきつつあった。医局員のある者は逃げ出し、またある者はドロップアウトしていく。それでも己のプライドと存亡を賭けて戦い続けたオーベン・コベンに合掌!

いただきます。
 オーベンのバットマンとコベンのロビン。愛する女を救うため、オーベンは空から、コベンは海から攻撃を試みる。バットマンは2枚目オーベンのバル・キルマー。『トップガン』で「ユー!オレのコベンになれ!(抱擁)」のあのキルマーだ。この映画で本当にコベンを作ってしまったのだ!ラストの「スローモーション追っかけ」場面は病棟を走り回るオーベン・コベンの姿そのものだ。
 ベテランのオーベンと新米コベンが2人組で難事件を解決していく。コベンは経験なくとも自前の若さで危機を乗り越えていく。

 この頃のチャーリー・シーンは何かあったらすぐ、「イエアー!(大口開き)」ばっかりだったな。
 今後展開される「サードシーズン」の名場面。学会で取り残された数少ないドクター達が集められ、救急搬送前に病棟医長からの説明を受ける。『(実際のセリフはここまでではないが)これは絶対に失敗してはならないミッションだ!かなり忙しい戦いになる!』。汗を流して聞き入るオオカミ少年&少女たち。この場面は「トップガン」を観てる人なら覚えあるはず。あの音楽が聞こえてくる。♪チャカチャカチャカチャカ・チャカチャカチャカチャカチャッ(エコー)・・・ゴーン(低音)・・・・ゴーン(低音)・・・・・。

 一仕事終えて、廊下を歩きながら。

「詰所へ挨拶だ!」

ズドドドドドド!

(ナースたち→)「あいつらまた手ぶらでやってきやがったジーザスガッデメ!」

夜、顔を出すときは何か持参してあげよう(予後良好)。
 いよいよ来週から始まる「サード」。トシキ君は内科学会どころではない。むしろ学会で、もぬけの殻となってしまった病棟を守らなければならない。かといって手技もまだロクにはできない。しかし、彼はすでに『病棟管理部・副長』なのだ。
 ・・と称して実際は世界を牛耳るどこかの国のように、トシキ君ら「病棟管理部」は絶対的権限を行使・介入・独走していく。これは独裁なのか?革新なのか?
この2つのグループ、共存の道はあるのか?1+1=2の医局なら、意味がない。これが「サードシーズン」のテーマだ。
絶対的な君主はいなくとも、1人1人たんたんと仕事をクールにこなす。表舞台での目立とう精神はない。しかし能あるタカは爪を隠す。
 総大将が1人いて、残りの上下関係も非常にしっかりしている。何の口約束もいらない。彼らは君主に忠実に仕えてくれる。そーれそれそれお祭りだー!
激しい戦いのため後遺症の残ったロッキー(オーベン)は引退、若い挑戦者(コベン)を指導する。最初は従順なコベンだったが、やがて金と名誉欲に溺れてしまい、ついにオーベンとの戦いを挑む。コベンが離れていくときのオーベンの切実な気持ちをうまく描写できている。ただオーベンに反旗を翻したコベンの運命には、やはり現実的な何かを感じてしまった。

男たちの戦い

2004年8月3日 映画
 中途半端で終わらざるを得なかったセカンドシーズン。サードではますます人員不足が深刻化、年度末の学会あたりがピークとなる。病棟も超多忙を極め、救急も搬送。まさに地獄絵図に近い戦いが繰り広げられる。
医局の腕利きオーベン、ディーキンズ。彼はその実力を認めてくれない医局に対し、ついに反旗を翻す。オーベンをジョン・トラボルタ、コベンをクリスチャン・スレーターが演じる。そう思って見るとなかなか見ごたえあり。

「衝撃でヘリまで墜落した!」←このセリフは説明過多。

謎の人物

2004年7月27日 映画
 実はひょこっと登場する人物が1人いる。彼の正体はなかなか明かされない。しかし僕ら数人のドクターに、のちのち計り知れない影響を及ぼす人間だったのだ。
 いざ大役を任せられたとき、眼前に広がるプレッシャーを前に怖気づくこともあろう。セカンドシーズンでは、教授たちに見込まれたダブルレジデントたちが病棟業務の中心的役割を任される。ほぼ実際にあったことだが、人手の少ない医局ではヒトゴトでない話である。
 

□ 薬理作用は
 ? 抗アレルギー ・・ 喘息に使用しますね。
 ? 抗炎症 ・・ パルス療法で本領発揮。
 ? 免疫抑制 ・・ 膠原病などで。
 ? 抗腫瘍 ・・ 抗癌剤と組み合わせたりして。
 ? 抗ショック ・・ アナフィラキシーで。

?はリンパ系幼若細胞に対するアポトーシス作用、
????はいずれも炎症抑制の作用を介するもの。

□ 炎症の抑制

以下の機序で炎症を抑える。以下の2つが最重要。

?)アラキドン酸代謝物。具体的にはプロスタグランディンとロイコトリエンである。
  ステロイドはこの物質の産生を抑制する。

?)サイトカイン。種類は多く、IL-1,2,3,4,5,6,8,G-CSF,TNF-αなど。ステロイドは
  これらを抑制する。これにより抗体産生の抑制につながる。

このほかに、接着分子(ICAM-1など)の発現、急性期蛋白(CRP・補体)産生抑制
などの面で炎症を抑える。

□ 投与製剤別にみると(経口と注射)

● 経口剤 ・・ 内服後30-60分で効果発現、最大効果は4時間後。

 作用の持続時間の長さによって、以下の3つに分けられる。

・ short-acting ・・ 半減期が短い ・・ コルチゾール
・ intermediate-acting ・・ 中間 ・・ プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン
・ long-acting ・・ 半減期が長い ・・ デキサメサゾン、ベタメサゾン

なお効果別には?グルココルチコイド作用と?ミネラルコルチコイド作用があり、
前者は抗炎症・免疫抑制、後者は電解質作用をもつ。電解質作用は副腎
不全への補充療法として役立つ。

どのステロイドも両者の作用は持ち合わせるが、?の比率が高いのはshort-acting、
?の比率はintermediate-actingとlong-actingで圧倒的に高い。

※ 投与方法について

日内リズムを考慮して、朝2/3、夕1/3に分割するのが伝統的。しかし症状が夕方増悪
するパターンでは朝・夕同量にするか夕方を多めにする工夫もある。

※ 維持量について

・ 連日投与量で副作用をほとんど生じない最大量は・・7.5mg/day(プレドニゾロン換算)
といわれている。
・ 漸減では10mg/day以下(プレドニゾロン換算)からは特に慎重に。

※ 鼻炎の予防としてケナコルトの筋注などlong-actingの投与が開業医などでよく
行われている。副腎への副作用が懸念されるやり方であり、推奨できない。

● 注射剤

 一見、注射剤が経口剤より効果があるように思えるが、プレドニゾロン換算で100mg以上の
場合であって、それ以下の場合(つまり一般的な場合)は経口剤のほうが優れる。これは意外と
知られていない。

 注射剤の場合、ステロイドは不活性型となっておりこれが遊離型になるまで時間がかかるのと
一部が腎臓で代謝されてしまうことに関係する。経口型では100%吸収されるので、一般的には
経口剤が注射剤より優先されるわけだ。

※ 隔日投与と連日投与
 隔日投与は副作用の減弱を狙って行われているのが建前だが、実際これが連日投与より
優れているというエビデンスはない。

□ 他の薬物によるステロイド血中濃度

ステロイド濃度↑ ・・ 経口避妊薬、マクロライド系抗生剤、ケトコナゾ−ル
ステロイド濃度↓ ・・ バルビツール酸誘導体、フェニトイン、リファンピシン
 大学病院は医局と病棟が離れているので、いざ離れたオーベンを捕まえるのはむずかしい。そういうときは医局秘書さんなどにマークをお願いする。そしてある程度のパターンをつかむ。いきつけの飲み屋・クラブを突き止め、そこで情報収集するコベンもいた。
 コベンダーズは男2人、女1人。左の画像のような感じでしょうか?ユウキによる字幕解説も準備中。それと並行して、「レジデント ディレクターズカット完全版」も密かに進行中。

夏休み!

2004年7月14日 映画
 コベンダーズのみなさん、夏休みはもう取ってますか?できればシーズンを避けて、9月に悠々自適に取るのがベスト。でもあまりに遅いと、終わり組のペースに巻き込まれる可能性もあります。なので、7・8月の代医はコマメにやってあげませう。続編でも夏休みの話題が出ます!医学生は必読!君らは遊んどいてよし。さあコベン、走るぞ!おれによし!おれによし!お前によし!お前によし!

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