仲介

2015年2月27日 連載

 で、家の購入は実際どうか。素人の見学はそれこそ素人なもんで隙だらけだ。様々なマジックがかけられ、堂々と30年以上のローンを組まされる。

 マイホームやマンションの契約は1件でその1割が仲介業者のマージンとなる。なので1件契約すると業者のポッケに30-50万の現金が転がり込む。彼らはそれを飲み食い・ギャンブル・風俗でいっぺんに使ってしまう。で、また一攫千金を狙う。なので彼らはものすごく表面上優しい。よほど貯金があるんじゃないかって・・・?いやいや、(上記の理由で)そうでないから彼らはそこにいるんだ。

 子供に絶対についてほしくない職業の1つだと実感した。

 

家の見学

2015年2月27日 連載

 いや、まだ家は買わない。しかし見学して夢に近づくつもりもいい。業者はもちろんあの手この手で接近するが、帰った後のテーブルに警戒の訓示があれば大丈夫だ。

 モデルルーム見学は適当、適度に時間をつぶせる。家々は清潔だし、シザーハンズのニュータウンのようにカラフルだ。カラフルは週末のリフレッシュに最適だ。風船、ミニ菜園、詐欺的なものだが目は楽しませる。こういった場では不思議と泣き叫ぶ子供はあまり見ない。

 昼食は弁当で、がいい。作られた緑だとしても、それが人間を<人間さま>させていい。この人間様的スタイルが、土日らしい生き方だ。

常備の習慣

2015年2月27日 連載

 子供の日常雑貨、服など買いに行くときなど、そこでも親子の日常を目にすることができる。公園・イベント時の陣取りなども興味深い。

 買い物では「トイザラス」。おもちゃの配置が巧妙に計算されているように思う。しかし売れ線は面白いほど在庫がない。つまり店頭にあるものは人気がないものか、よほど高いものだ。

 イベント、特に○○ショーでは、ちょっと視点を変えるとバイトの人たちが<楽屋>を出入りしているのが見える。それはいいとして、イベントの最後に<選ばれし客のための>サイン会、レアグッズ購入などがある。チケットは事前購入ですでに完売。肉食系の親たちが何時間も並んで買うらしい。

 いつも思うのは、イベントで遅れれば座り見、昼食延期は必至。もしもの軽食・敷物は必須。それと傘、万能袋だ。きゅうな<もよおし>にかねてのことだ。




インフルB

2015年2月26日 連載
 インフルAのピークは越えたようだが、いっぽうでB型が出てきている。親がAで子供B,とかもある。細気管支炎も胃腸炎もみられるし、この2月、ふんばりどころ。くれぐれも遅めの受診にならないようにしたい。

 いや本当に携帯の発達で、富裕層みたいなグループは医師の連絡先など情報網を横取り、いや先取りしている。直接電話するから「いいでしょうか?」の許可も請わない。医師は電話に出ざるを得ないし、出ないと変に勘ぐられる。で、そもそも電話番号が知られるのは・・・

 彼ら(富裕層グループ)はそもそも医師の事業に近いグループである。不動産、医療機器、電気機器、自動車・・・彼らの武器はなんだと思う?

 割引。してあげるかもしれない・・・という下心だ。優遇には優遇を。これがおそらく未来の格差の象徴になるのではないか。

 ・・・何の話だったっけ?

確定申告

2015年2月23日 連載

 またこの季節がやってきた。ああ、もうあれから1年。この繰り返し。自分の場合、税務署近くの公民館みたいなところで地味にやる。

 年度によっては勤務地が減り収入が減り、まあ収入が減ったら税金も減るかと思いきや・・そうだった!翌年の税金は据え置きだ!そうならんように、また仕事増やし・・またその繰り返し。

 妻の指摘「仕事そんなに増やして、子育ていけるん?」
で、仕事を減らし・・
 妻の指摘「これから物入りなんとちゃうの?」
で、また増やし・・

 妻の指摘「なんでこんなに税金ばかり取られないかんの?」

 なかなかの難問だ。

おやっさん度

2015年2月22日 連載
 医局でたまにみかける<おやっさん世代>。そんな呼び名はないが、若手医師らから敬遠されている人種だ。あらふぉ以上の年齢が大半。特徴は・・

・ ヘビースモーカー
・ 人の机をよくのぞきにくる
・ コールがあってもなかなか行かない
・ 若い女性が大好きだが、自らはコンタクトしない
・ で、人に企画を立たせようとする
・ 株が上がると機嫌がいい
・ よく見れば死んだ目をしている
・ ネットニュースが話題
・ ゴルフスコアを自慢
・ 女性MRにセクハラ発言
・ 愛読書を強引に勧める(ネタバレあり)
・ なかなか帰らない
・ 口癖「いいことないかなぁ」

 若い世代は、こういうものに上手いこと対処しよう!

子供

2015年2月22日 連載

 育てていた子供も大きくなってきており、学校をどこにするかとか、夫婦でそんな話をしている。将来は自分で決めるものだが、ひょっとしたら父のこの職業を意識するかもしれない。

 実際、子供に医師の仕事をしてほしいか?科にもよるが、それ以前に厳しい生活に耐えられるか、そんな経験をしておいてほしい。そうでないと、人の心は分からない。幸福な人生でも、人の不幸に気づかない、ましてそれを踏み台にするような生き方はすべきでない。

 社会は上に行くほど、現場から遠くなる。末端の人々とのコミュニケーションがなくなり、人間らしい生き方が許されない。それほど、人を傷つけずに偉くなることは難しい。傷つけそれでも生きる、ということも。

歩くアプリたち

2015年2月22日 連載
「Caloo」とか、つい自分の病院の口コミ情報を見てしまう。書き込みのほとんどが女性と思われる。特に小児科。文章がそれらしいというのもあるが、特筆すべきはその観察力だ。

 どういう観察かというと、彼らの視点はその場で収集した視覚的な情報量。その多さだ。医師の診察態度、服装、言動の細かさなどかなり意識している。自分は女性というのは<被害者意識的な動物>と見ているが、こういった人々がいざ攻撃的な文章を書くとなると、そりゃもう徹底的に全情報があるソフトでもって書きかえられてしまう。

 ただ、文章は残ってしまう。そのあとどう見直されようと、その文章はその意志・性格を持ち続ける。だが恥はかき捨てだ。関心はもう次に行っている。

 アイフォーンで様々なアプリを駆使する母親たち、女性たち。彼らそのものがアプリだと思われる。

 君は人知れず変換されてないか?大丈夫か・・・?

リブート作戦

2015年2月22日 連載

 「スパイダーマン」がまたリブートされるとか。映画界では禁じ手と思われていたような手法が平然と行われる。と思ったらやはりソニーピクチャーズ。こうなると、シリーズ映画は不利になるとまたリブート可、みたいになってしまう。これじゃまるでミュージカル公演だ。野獣は今度だれがやるの?という具合に。

 病院の中では無理だが、自分がいざ病院を変わってやり直そう、というとき<リブート>することになる。同じ手法ではまた同じことだ。人事(じんじ)でない限り、転職の原因は自分にもある。「いやでも」とすぐ言う人は仕事は続かないし、恋愛とかなんでもそうだ。

 でも、他人に正誤を評価されなくていい。多くの物語がそうであるように<今を大切にする>ことがテーマなら、違うコンセプトで挑むべきだ。今度は続編政策が可能か?そう思いながら生きるのも、ある意味うらやましい。

3つめの選択

2015年2月22日 連載

 常勤医師は、通常週に1回の研修日というのがある。常勤先病院を日曜日以外に1日休む。土曜日に設定したり、火曜日木曜・・そこは自由だ。そして、大半はそこを週1回の非常勤勤務に割り当てる。朝9時~夕方5時までの日勤勤務が多い。月25万強の増額、といったところだろうか。

 これ以上勤務医で稼ぐとなると、もう1つ非常勤先をということになる。この時点で勤務時間を見出すのは困難だ。多くは3時間の1コマ外来といったところか。月10万強としたいところだが、ここまでの収入だと税率で実質的に手取り5万くらい。

 なら、5万節約せよ、と言いたい。その代り、もうちょっと常勤先で働いてよ(笑)。

触手

2015年2月22日 連載

 民間病院でも、アベンジャーズ的要素を駆使する必要がある。いまの病院は人間的にも分業的なところがあり、基本的に各科は交流を持たない。少なくとも積極的にはない。自分の時間が来たら、干渉も関心もなく帰る。

 だが、ふと踏み込むことで他科、他医師の患者の病気を発見したりして救命につながることもある。そもそも自分の持ち患者が、他の医師の目にも触れる機会があったほうがいいのだ。最近は患者を囲い込んでしまう医師が多い。

 それとなく触れさせるためには、しょうもない内容でもいいから紹介しておく。紹介はさすが断れない。診療を断るとは、院内での存在を否定されてもしょうがない。

 そういった化学反応をあちこちに作っていれば人との交流も増えてきて、ときには運命的な出会いすら感じることだってある。本を読んだり学問に手を伸ばす、というのもそういうことかもしれない。
 40代が集まると、そこそこ病気話に花が咲く。みな、なにがしか抱え始める。ほとんどが軽度以上の<うつ>がある。関節痛、メタボ・・・。一次予防に早くもバイアスピリン、スタチンに手を出している者も多い。

 ときに胆石、悪性腫瘍もなくはない。SAHが突然発症、というのもある。なので僕らはついつい、飲み会で「もし働けなくなったら」「老後」の話になる。みな、60代あたりで引退して悠々自適に、とは言うものの・・・。

 実は医師も、知りたくて知りたくて、実は決して分からないことがある。

「いつまで、生きられるのか」。この一言に、こめられている。

 そして、ある者が水を差す。

「保険、今でも入れまっか?」

 なんかの、CMですか?

あらふぉ

2015年2月21日 連載

 40代になって劣化でなく、むしろ優化?したという点はあまりない。しかし、評価すべきところを1つ見つけた。説得力がないかもしれないが、それは<声の安定感>だ。高橋英樹の「すべては、かんじゃさんのために」。が、おっ?見事決まった!

 女医の場合はそう思えない。視覚的な劣化の割に、声が若いままとイヤミな印象を持つようになる。いや声が低いのはいいのだが、キンキンだと鼻につく。

20代女医「先生~コーヒーいれましたよぉ~およっ」
30代女医「先生。コーヒーいれときますね~おっとと」
40代女医「せんせ!コーヒー入れてえ~ん。カカカカ!」

 自分で入れろ!

医師の愚痴

2015年2月21日 連載

 アラサー医師に多いが、彼らは少し利権を持つと・・・名刺を欲しがる。ならいいのだが、体制を変えようとしてくる。医師は基本的に同じ立場、という口実みたいな常套句がある。なので肩を並べようとする。学会の公演を聞いて感動して身を乗り出し、思わず「アーハン」と外人化する医師。のようなもの。

「院長。ダメですねこれでは」と、いろんなアイデアを出してくる。これには疲れる。こういった医師ほどすぐ辞める。後処理が大変だ。なので、実現はさせないほうがいい。

 背景には好戦的なものがある。他社との温度差まで気づいてないことが多い。なので、まずこう仕向けてみる。

「じゃあまず、親睦のために飲み会やろう。そこで仕切ってくれ」

 そうすると、<革命>は起こらなかった。<親睦>の効果だ。

相談

2015年2月21日 連載

 経営サイドへは、いろんなスタッフが入ってくる。業者は重要会議で叱られると、低血糖発作のように入ってくる。ま、こういう人種はどうでもいい。

 病院の主体はナースだ。せっかく雇った正看ならなおさらだ。彼らは何かあると<辞める>と言う。その脅しこそが、彼らの今のところの商品価値みたいなものだ。しかし内容はかなり具体的なもので、ほとんど個人攻撃だ。○○さんがこういうことをする、○○先生がひどいことを言う。たいていは、聞いてあげるだけで解決してしまう。おそらく<味方>と思わせたことで満足したんだろう。

 いやいや、こういったガス抜きが本来大事なものだ。なんせローコストだからだ。

 家庭で妻の愚痴を延々と聞く。こっちは<ホロコースト>だ。

担保

2015年2月21日 連載

 銀行が狙っているものだ。個人情報で一番狙われているのがこの<たんぽ>。その医者が、個人がどんなキャラで・・いやいや、どうでもいいようだ。その親がどんな土地をいくら持っててその場所は・・・それらが関心事だ。

 自分の病院の経営者が長く持つかどうか、その予後は担保が左右する。馬鹿な経営者でも、担保が巨大なほど銀行は融資する。大阪の病院の各経営者も巨大なタンポが背景にある。だから、ずっと経営できている。

 経営者には最後が必ずあり、それが担保の没収だ。銀行からすれば過剰に融資して貸しはがせば一発だ。日本の大半の病院は、日々これと隣り合わせといえる。
 

スパ郎

2015年2月21日 連載

 ジョニー・デップがよく来日する。しかしなぜか、彼の映画はどれもつまらない。ティム・バートンから離れてなおさらだ。彼を大事にする日本のファン、それは収益に直結する。だから彼は、何度でも来てくれる。おそらく本意でないと思われる。

 彼の立ち位置は窮屈なところにある。堅物でなく、非情でなくダンディでもいけない。客が望むのは<害のなさ>。女性らがこれを彼に求め続けるあまり、彼のそのキャラすべてが<スパロウ>になってしまった。

 母親たちが子供らに求め続けているもの、それに似ている。母親は子供は育てるが、害への免疫をつけさせようとはしない。その結果が、今のユトリくんたちだ。

 するとジョニデの母は、ティムバートンだったか。

友人

2015年2月21日 連載

 反省というのは大人になるほどしなければいけないもので、今の時代それが非常にしにくい。あの<LINE>か?あれはよくない。自分の考えを即興で出すべきでない。何度も何度も自分の中で考えて、そういった習慣が失われる。自分はそれを<葛藤>と呼んで大事にする。

 友人はそう何人も持つべきでない時代だ。多いほど格差が拡大し、見えないネットワークができてくる。仲間が多くなるほど結論が短絡的になり、考えや行動が<独立>しにくい。ネットでの親密さそのものが没個性的、といえる。もし老後を安く済まそうというなら、それもありだろう。

在○から学ぶ

2015年2月21日 連載
 
 偏見を覚悟で言うが、日本は思ったより半島の利権で覆われている。韓国系の人々は、よく言えば仕事に関してハングリーさが旺盛だ。この方々がまず不動産業の中枢にいる。デベロッパーの99%はそうだというから驚きだ。

 その仕事ぶりは目を見張ることも多かった。彼らを見習うべきは、徹底した現場主義だ。彼らは日本人のように代理を立てない。本命の側近はおらず、本当の見方は自分だけ。この<任せない姿勢>は日本人も持っておく必要があると感じた。

 そういえば自分もどこか、<任せてしまう>習性に甘えているのではないだろうか。ネットの情報を鵜呑みにし、口コミを伝え、そのくせ誤情報に厳しく他人に否定的。そもそもは、それらをたやすく信頼していたのが間違いなのではなかったか・・・?自分の中で反省会は行われているか?

 いや、反省はしなくなる。どうしても。反省はしんどい。めんどい。気をよぎる。移動して去るのが無難だ。でもそれは逃げることにつながる。それが転々とすることにつながる。定着しない。考えでさえも。人を見抜くことも危うくなる。

 ここ最近驚くのは、今や大病院ではその日に告知をしたりする。能率がいっそう重視されていて、情報や優遇は金持ちグループのものだ。医療の経営者が他の業種に手をだし、共同経営も当たり前になってきている。こういった素人経営が、最近はなかなかつぶれにくい構造になっている。そう感じた。うまくいっているのか?もちろんそうではないんだが、これを<うまくいっている>ように信じさせる技術が発達してきている。騙す側と騙される側の役割分担が、かなりの距離で明瞭になっていることが背景にある。

 もっと汚く言うと、騙す側はより巧妙になり、騙される側は安楽死的に騙され続ける。この、騙され続ける、ということに警鐘を鳴らしたい。

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