必需品

2011年3月12日 連載
 さきほど挙げたソーラー式充電器の1つ。携帯電話またはi-PODラジオも欠かせない。もし困ったら、これを持っている人を探すことも必要。ただし充電は50時間ほども要する。ふだんはパソコンに接続充電。

避難

2011年3月12日 連載

 たとえば今、(放射線の影響で)自分が住んでいる大阪から避難する必要があった場合・・・何を基準に考えるかだが、もちろん家族だ。職場は遥かに2の次だ。病院という仕事柄もあるが、家族を決して犠牲にはできないだろう。

 逃げるとして、交通手段が寸断していたら。いや、してるだろう。車は困難だ。バイクはない。せめて自転車はある。ただ目的地はあるか。頼るとしたら親族の家だ。前もっての連絡不通で行くとしたらどこへ行くべきか。かなり迷う。こんなとき、適度な距離に世話可能な友人がいたら・・・。

 何もかも持っていくわけにはいかないが、現実的にお金はいる。仕事用のバッグに小パソコン+eモバイル、飲料、服は厚めで出発する。医薬品はスペースがあれば入れたい。

 だがどこを通っていくか。沿岸の地震なら沿岸に抜ける道では困る。となるとまずは北上だ。地図も必要。ラジオはi-PODで。携帯電話は・・・ソーラー型の充電器も役に立ちそうだ。しかし・・・実際は難しい。大阪湾に津波があった場合は淀川を遡ることが想定されている。山というより北東へ向かうべきか。

 などと、実際に字で表すといろいろ考えなくてはいけなくなる。皆も、書き出して未来選択の空白を埋める作業をしてみたらどうか。





 

錯綜する情報

2011年3月12日 連載
 確定的な情報がないために、説明も曖昧なものにならざるをえない。マスコミの質問も短絡的なもので、用心でなく不要なパニックを招きかねない。確かな情報を脳にインプットするには、これら錯綜する情報を時系列で確認するしつこさが必要だと思った。

 ただ今後どういうことが起こり得て、その場合どうすべきかについては具体的に述べるべきだった。どうしていいか分からなくとも、どうにかはしなくてはいけないからだ。やはり上の人間、専門家の判断がいる。

 アメリカのヤフーhttp://news.yahoo.com/s/ap/as_japan_earthquakeなどでは、報道がより第三者的だがまた違った角度の写真、情報がみられているように思える。日本のテレビに出てくる専門家はどこか頼りなく天下り的だ。本当のプロからの、まっすぐな話を聞きたい。

心の準備

2011年3月11日 連載
 阪神大震災を教訓にしてても、人間がそのまま太刀打ちできるものではない。せめて<次が身近に>起こった場合の反射神経は鍛えておきたい。近くの安定した建物は(建築の資格がある友人がいれば、本当に丈夫な建物か教えてくれたりする)。通信手段は。家族への、いざというときの集合場所。

 医師の場合はこれにとどまらず、応急処置的なものをシミュレーションしておくべきだ(特に小外科、整形的なもの)。いろんな病態が報告されていくと思うが、それがもし目の前で起きたとして、何ができるか。何が必要が。それはどれくらい緊急性があるのか。

 いざというときには横に本などない。
 確かに世間はインフレに向かってる。ガソリンが高いのはすでに明らかだ。すると今後は現物主義になるのかなぁ、と医局で話題になる。

 食料自給率が低いとかいってるが、農村からするとそれらは彼らのコントロール下にある。僻地で知ったことだが、彼らは「ない、ない」とか言いつつもちゃんと隠し持っている。よそに出すコメは混ぜ物で、純度の高いものが自ら用にきちんと隠してある。

 僕の友人のワイフらも、大勢「ない、ない」とか言いつつ実は現金を隠し持っていて(へそくり)、平日昼間は自らの母親と阪急の上層階でショッピング+ランチだという。

 なので最近、「ない、ない」が言い訳がましく聞こえる。

「入院させたいんだが、師長。ベッドは空きが?」
「ない、ない」
「おい待て!今日の朝、1人退院しただろ!」

 ああ、ここでも「ない、ない」が・・・。
 小学校の時か中学校の時か、道徳という退屈な授業。その中でかなり印象的な一説がった。ネット時代になって、そういった文章に<再会>できるのは・・・いいことか?

 以下、その拾った文章。抜き出しでなく、載せた人の解釈も含んでいるようだ。

 ↓



進君という少年が、前夜書いた二つ折りの紙をお母さんの机にそっとおいて、
学校に出かけていきました。その紙にはこう書いてあったそうです。

かんじょう書き
1、市場にお使いに行きちん    10円
1、お母さんのあんまちん     10円
1、お庭のはきちん        10円
1、妹を教会に連れて行きちん   10円
1、婦人会のときのおるすばんちん 10円
ごうけい             50円
進    お母さんへ

進君が前夜書いたものはなんとお母さんに対する請求書だったのです。
進君のお母さんはこれを見てニッコリと笑ったそうです。
その日の夕食、今朝のかんじょう書きと50円が、ちゃんと机の上に
乗っていました。進君の計画はみごと成功したのです。
進君はおお喜びで、お金を貯金箱にいれました。

その翌日です。進君がご飯を食べようとすると、
テーブルの上に一枚の紙があります。
開いてみると…なんと、お母さんからのかんじょう書きでした。

お母さんのかんじょう書き
1、高い熱が出てハシカにかかった時の看病代 ただ
1、学校の本代、ノート代、エンピツ代    みんなただ
1、まいにちのお弁当代           ただ
1、寒い日に着るオーバー代         ただ
1、進君が生まれてから、今日までのお世話代 みんなただ
ごうけい                  ただ
お母さん  進君へ

進君はこれを見たとき、胸がいっぱいになって、
大粒の涙がもう少しでこぼれそうになったそうです。
これからは絶対にお母さんの手伝いをしても
お金をもらわないと心に誓ったそうです。




 (ここまで)

※ ただ、(僕の本では)最後は「お母さん、もうぼくお金いらない」といって返したところで終わっていた。


 子供のころにこれを読んだとき思ったのは、

・ イヤミな母さんやなー・・・子供になんて陰湿なことを。
・ 子供は貯金もしたらいかんのか?
・ 少しくらい、くれてもいいやろ?
・ 進君がお金を返したそのあと、母親はお金をどうしたか?
・ 進君がこの手紙を読んでいるとき、母さんはいずこ?

 今数十年ぶりに思い出したが、たしか<進>の前に<古代>と落書きした・・・確かにした!

 この文章は、今や宗教団体のホームページなどで頻繁に使われているようだ。


 信者が

宗教のために買った仏像 数千万
宗教のために買った土地 数千万
以上のためにかかった金利

 などの返却・・・をおねだりしたとする。逆に主からは、

これまでの教え 0円
死後の天国紹介料 0円

 と返信。

 すると信者が「お神さん、やっぱワタシお金いらない」と通帳を渡す、そんな計算があるんだろうか。



 救急車を呼ぶほどではない、しかし我慢できるものではない・・・病院に受診しようか、いやそうしないかで時間が過ぎていく。そしてとうとう、<いいとも>の音楽。昼の0時になってしまった。

 この時間を過ぎると、外来受診の受付時間は(たいていどの病院でも)終了してしまう。受付はこの時点までのカルテの残りを処理すべく追い込みをかける。診察場もあとどれくらい・・と見当をつける。彼らは皆後半戦(午後)の診療にそのままなだれこむ。昼食もとらねばならん。

 なので、受付時間を終了して窓口にやってきても<対応しかねる>ことになる。最近はどこの病院もその時間にはとことんシビア。1分でも過ぎると容赦ない。受付時間を過ぎた後の対応は相当ゆるやかになるので・・・11時くらいの決断では遅い。起床後に心を決めたなら、食事はとらず9時には段取りして、早めに病院へ出かけよう。外来時間も遅くなると、医師も疲れだすので。
 講演会で聞いた話も含めて。

 PADが血管系の病気でも、整形外科を受診するのは悪くない。鑑別する疾患としてLSS・・腰部脊柱管狭窄症・・があるからだ。もちろん整形の医者の頭にPADがなければ、容易に腰部脊柱管狭窄症と診断されてしまう。治療薬も両方に聞く薬(PGE1)があるため、結果的には収束していくようにも見える。

 だが血管病変の進行は深刻で、血管拡張しても動脈硬化を止められるわけではない。究極、血管が閉塞されて「なんじゃこの紫の冷たい足は?」となる。

 なので鑑別はめんどくても(おい)日頃から心がけたいと思った。簡易な鑑別としては・・双方とも歩くと下肢の痛みで歩行を中断するが、LSSは前かがみで楽になる特徴があり(姿勢で神経圧迫とれる)PADは歩くのをやめるだけで楽になる(血の流れゆるやかに)。この落差が大事。

 足の診察で末梢の動脈触知はつい足背でしがちだが正確さに関しては、後脛骨動脈(くるぶしの後ろ)にはかなわない。

 それにPADの背景には虚血性心疾患や脳梗塞の既往がある(2人に1人とのこと)。PADには前科もちが多いということだ。

 こうなると、内科側としては動脈硬化ありそうな人は心電図のついでにABIをやって、数値が低ければ(0.9以下なら)MRAの予約にもっていく習慣としたいものだ。症状なしのPADが症状ありの3-4倍だから、早期発見はやりがいだ。

 ただし、LSS自体にもPADの合併も5-26%あるようだ。動脈硬化が進行する運命のものと考えると、両者は併存する可能性があると疑ってかかるのも必要。LSSの人も、やがてはPADを合併していくおそれがあるってこと。

 そう考えると、月1回5分の診察では何の意味があるのかと思ってしまう。3か月処方の病院だってある。ならば、患者側も最低限の自己診察を習ってでもいんじゃないか。Wii-Fitとかで開発してくれよ。心電図やABIの標準装備を!

 

 

PAD

2011年2月26日 連載

 下肢の動脈が狭窄または閉塞することで循環障害を起こし、歩行不能になったり痛み出す疾患。先日ふれた糖尿病の合併症の1つ。

 とにかく糖尿病があると合併症のチェックだけで課題が山積み。採血のほか心電図、超音波、頭部MRI・・そうこうするうち合併症がみつかりフォローするうち・・また再チェック時期が訪れる。

 こうしているうち、チェックし損ないがちなABIの測定。上肢・下肢の血圧測定とその比較。下肢の血圧が上肢より低いのは下肢の血流低下を示すから、(下肢の血圧)÷(上肢の血圧)は、より低めに出る。ABIは保険点数が低いため開業医では軽視される。だが開業医がこの器械を購入すると、元を取るべく鬼のように検査しまくるケースも。

 足の色が紫色・・・?なケースはかなり進行。そうでなく、初期をどう見抜くか。外来では通常、なかなか足の診察とはいかない。

 ほとんどは、患者からの自己申告がきっかけなのが現状。「歩くと脚(足)が痛い」。通常、整形外科へ行く。医者によってはレントゲン、処方・リハビリ。何となくいいような・・となっているうち事態が進行してしまう。

 いったん中断。



 糖尿病でコントロールが悪いと、ほんとに大変だ。当たり前のことだが、つくづく思った。勝手に思うんだが、診断されたあとの経過は2極化しているように思う。すなわち、心を入れ替えてマメに治療にうちこむ人々と、そうでない人・・・つまり、言うことをきかない人。

 少数だがこの<言うことをきかない人>っていうのは・・・薬が足される一方で、生活は何一つ変えてない人。受診も自己勝手。外来も適当に来るから、医師も変わる。いきなり初めてその患者を診る医師は(たいてい)めんどくさがるので、事なかれで深入りせず、治療を<続行>する。

 で、HbA1cでそうだな、8%以上であとプラスα(喫煙、腎機能障害ありながら食事適当)な場合・・・血管系の合併症がそのうち起こる。僕の周囲だけかもしれんが。

 血管系の合併症はいろいろだ。脳梗塞、狭心症・心筋梗塞、腎不全、四肢の動脈狭窄・閉塞、大動脈の解離。いずれも、緊急入院を勧められる。ここでまた従うことなく、様子をみたがる人も出る(自覚症状が鈍くなることも背景にある)。

 開業医に行けば入院はそこまで勧められないので、開業医での内服がこれまた増えていく。開業医は未だじいさん医者が多く、無能ながら神と謳われる村医者も未だ幅を利かせているため、犠牲者も多いと思われる。二重被災だ。

 元に戻すが、もちろん腎臓が悪化するともはやHbA1cはあてにならなくなり、むしろ見かけ上下がったりする。もちろん悪化は止められない。腎臓が悪化しだすと、透析へのカウントダウンが始まる。

 楽なほうへ、楽なほうへ考えても問題は片付かない。腐ったものに香水をかけ続けるだけなのだ。こういった考えが、今の日本経済を作っている。

 これは社説でっか?




 

小せえ!

2011年2月25日 連載

 文句ばっかりいってる。家でも言われる。

 i-POD nanoも6世代。かなり小さくなった。実は、車に搭載したとき一気に不便になった。信号待ちのときなどの調整に(分かる人は分かるはず)。

 さっそく16Gに角松の全曲を入れる。なんとか半分くらいで入った。これでよし。通勤で聴く曲は決まっている。そうでないと、なんか調子が悪い。たまに漫然と聴いて、親しむ曲を見つける。この楽しみ方を提供してくれるのがこのi-POD手のひらサイズ、ほらこのように。

 あーっ!俺の大嫌いなCMみたいになったじゃないか!
 実はこの冬、数キロ太った時期があった。今は戻りつつあるが、ストレスが関係していた。だけではなく、多忙な時期に伴う<早食い>から始まった。

 何を食べるかにもよる。車の中で食べるなら信号待ちの間を狙うので、ついつい高速になる。昼ごはんも呼び出され方によっては、高速で食べざるを得ない。しまいには、警戒心から早食いになる。

 夕方はその反動か、ゆったり食べようとしてあれこれ頼んでしまう。でもいざゆっくり食べようとすると、意外とたくさん残る。でも勿体ないから食べてしまう。なんで無理に付き合わねばならんのだ!しまいには、ワイフまで「やっぱりこれイラン」となり食べる羽目になる。

 こういう時期が続いたとき、食後のゲップとみぞおち違和感があった。それと咳。

 そう、咳を含めたこの正体は・・・


 逆流性食道炎。

 
 それと、体重増加を導き出したのは食事量だけでなく・・・高インスリン血症!


 ああ、保険を解約してよかったのか。

生命保険

2011年2月22日 連載

 これに関して、自分なりの結論を出した。もう疲れた、やめよう。というものだ。真剣に考えれば考えるほど難しくなるのだが、最後は「保険会社もこの先どうなるか分からんから」という理由にした。

 きっかけは見直し時期。契約見直しに伴う掛け金の大幅増加。今さら気づいたが、相当無理な保険を掛けさせられていたんだなぁ・・。詳しく書けないが、「そんな大事故、めったにないだろ?」というようなもの。研修医のころで適当だったから、ついつい結んだ契約だった。

 問題は、契約解除に至るまでの精神的苦痛。契約書にたどり着くまでの書類が、だんだん冷酷なものになっていく。「もう2度と戻れません」とか「返金は少ない場合があります」「年配だと別会社でも高額スタートになります」うっせえ!

 久しぶりに、のたまいますが・・・スレッガーさん。ウぜえ、ウぜえよ!
 外来で週に1回は見かける親子ゲンカ。父親(患者)と娘のバトルは壮絶だ。娘のマシンガントーク、父親の鈍感⇔逆ギレぶり。

「先生。うちの父ですが」と最初はしおらしいものの、
「酒もタバコもやってまへん」とのたまう父に対して
「うそ!増えとるやんか!」
「ちょっとやって!」
「今日こそ先生に言うてもらうからな!」
「うるさいて!お前出とけ!患者ちゃうやろ!」

 引き続き、3Dでこっちへ乗り出す娘。
「先生!先生も何か言ってください!ぎゃあ!先生が言わないと!くそっ!はなして!よ!くそ!はなせ!先生が言わないと父は!」

 僕は呆れ顔。
「(この無間地獄が、このまま続くのか・・・)」

 すると、

ピロピロリ~!ピロピロリ~!

携帯だ!助け舟だ!でも誰の?

「はいもしもし?あ、おかあさん?帰りのたこ焼き?ここまだやねん。何個入り?」

娘は、早く出ていけ!

 一見さんお断り、といわれる店に何度か連れて行ってもらった。なるほど、これまで食べたことのないしかし万人受けしそうな味。誰にでも奨められそうだ。

 だが、最近妙に嫌気がさしてきた。実はどの店も2度も足は運んでない。それは、その店特有の排他主義のためだ。それはどこか、客をどこか見下したような不変さ・・・その自信過剰さの演出が鼻につくのだ。客によって変わる態度、その変貌ぶりも著しい。

 例えば医者とパラメディカルと行ったとして、それらへの気配りが差別的。店への貢献度が人間の信頼度のような。

 なので、新地はもういい。ミナミがいい。萬田はん!

 じゃ、食わしてもらいまひょか~!
 アクセス履歴にtwitterからというのは驚きだった。迷惑にならぬようあえて名前を伏せたが・・・この人は前に会ったことがある。言葉から一貫した良い人柄が分かった。こういった繋がりの人は少なく、まして敬意を表してもらうのが恐れ多い。

 それにしても、ネット上で再会するというのは自分には奇跡に近い。たいていは1度会ってもそれきりだ。

 twitterがどうだろうかと思っている間に、早くも登場したフェイスブック。実名書き込みなんて、日本じゃリスクが高すぎる。年功序列を崩すものになるならいいが、その守りが強すぎる日本では、末端集団の個人情報イエローページになりかねない。タダで提供する個人情報という意味だ。

 以前あったサービスで、出身学校の集まれ何とかといったページがあった。母校出身者がかなり集まり登録して、最後に個人情報がすべて持っていかれた。業者にとってはタダで手に入れたい情報だ。それがもし、個人がオープンしたものなら尚更。

 その点、匿名性の自由なtwitterのほうが気軽でいい。が、仕事柄なかなか内容に困る。大阪のどこというだけで、結構特定できてしまう。フィルターかけずに出す情報は魅力はあるものの、それは周囲にとっての話に過ぎない。

 ならば、講演会の感想とか・・・そういったのから始めるか・・・。




 最近はあまり話題にならないのか、伊達直人のニュースは微笑ましかった。感動度ではのび太のおばあちゃんには負けるが。

 ただ、僕ならこう名乗りたい。「朴さん」。みんな知ってるか?そう。あのぼくさん。僕ちゃんではない。キャバクラでしか受けないようなことを言うな。ま、知らない人は調べてみよう。マンガのタイトルはあえて言わない。

 家に投げ込まれる小銭。あれは朴さんだ。きっと朴さんだ。そうに違いない・・・(実はそうでないんだが)

「朴さん、いつもありがとうございます」
「えっ?いや私は何も・・・」

 そこで朴さんが何気に

「えっ?ああ、いやあ・・まぁ」と適当に流したらどうだっただろう、とついつい思ってしまう。

検索ワードで

2011年2月19日 連載
 意外にも多いのが、「真田さん」+「そんな暇あるか」。これは、宇宙戦艦ヤマトの有名な場面。確かにこのサイトで何度か披露した名セリフだ。真田さんが技師長として、せっせと陰ながらこしらえた兵器。悪戦苦闘中、とっておきの武器があるという。一か八か今使おうと真田が提案したとき、古代が突っ込む。

「真田さん、テストは?」
「そんな暇あるか!」

 で、新兵器を使うことに。古代のレスポンスはない。実際これが病院だったら?

「真田さん、臨床試験は?」
「そんな暇あるか!」

「真田さん、家族の同意は?」
「そんな暇あるか!」

「真田さん、それにまつわる文献は?」
「そんな暇あるか!」

「真田さん、まずは入力してください!」
「そんな暇・・!あ、は、はい」

大きな病院では、まずパソコンで入力。取りに行き、自分で投与。

「古代。俺が薬を投与したら、お前は帰れ!」
「ええっ?何?」
「お前は、新臨床研修中の身だ。5時になったら帰宅する権利がある」
「真田さん・・・(振り返り逃げる)どああああっ!」

やはり、帰ったか・・・古代!




 もちろん、自分の話。僕のこと。友人にi-phone見せてもらったけど、あんなに自然なモバイルは初めて。大きさが適度。携帯電話のネット画面は読みにくかったのでミニパソコンを持っていたが・・・このi-phoneの自然さはなんだ?このちょうど良い手ごろな大きさは!

 あのCMが嫌だったんだ。「はい、こうできるよ。だってこれが当たり前。やってる人だけのお楽しみ」みたいな利己的CMが大嫌いだったんだ。

 「あ!これ俺、絶対に買う!」とその場で叫んだのはいつぶりだろう。

 だが、一晩すぎるとチョットそれも醒めた。それを持ったら、おそらくそれを使わなきゃいけないという強迫観念が生まれそうな気がする。

「きれいな景色!それそれ撮影!」
「横のやつの気になる会話。それそれ検索!」
「退屈な待ち時間もお気に入りゲームで。それが僕の幸せタイム」

 って、CMの<あいつ>の声みたいになるが嫌なんだ!

医者がなる病気

2011年2月18日 連載

 統計などないと思うし、これは僕が勝手に思ってることだから・・・。いろんな病院を旅していろんな医者を見てきたが、彼らも人の子。病気にもなる。が、大病となると今後の生活に支障が出る。その疾患は日頃の忙しさと関係なくはない。

・ くも膜下出血 ・・ 多忙であろうとなかろうと、「えっ?あの先生が?」といううふうに、誰に起こるか分からない。画像検査で分かるが、実はAVMがあったことが今さらのように明らかになる。この病気はもちろん一般の方々でもあてはまる。最悪なのは、発症時に周囲に誰もいないとき。最悪の経過をとる。

・ 心筋梗塞 ・・ 50代でたいてい喫煙者だった。ここも一般と同じだが、医者という傲慢な職業柄、当直室でこもってでも吸う。ミオコールでなく、タバコをね。

・ 糖尿病 ・・ 職員検診で見つかる。見つかった医者に限って開き直り、「ジャーン!」と皆に結果を見せて回る。これも高いプライドの裏返しである。

・ 腰痛 ・・ オペなどの立ちっぱなしというより、ゴルフ好きがたたって・・の結果だったりする。ぎっくり腰で出勤できないドクターも珍しくない。整形の先生にコネがあれば、ブロック注射で一発だ。

・ アルコール性肝障害 ・・ 50代に多いような。顔を見れば、そのどす黒さで一目瞭然。「日に焼けてますね」と誤解される。

・ 喘息 ・・ 小児のころ喘息を治してもらって、そんで医者になったと吹聴する医者が、そのまま発作。肩でする呼吸ですぐわかる。無茶な量のステロイドを点滴したりする者も多かった。さすが医者。自分には至高のメニューを選ぶ。

・ 不整脈 ・・ 当直の不眠で心房細動に。たいていは一時的だが、たまに点滴、DCまで要したケースも。結果、他の医者に過労がかかる。

 そうなんだ。医者が病気になればそれはそれで大変なんだが、残りの医者の負担も増す。なので予期できぬ病気は別として、医者だったら自分のなりそうな病気はある程度予測しておこう。









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