オリンピックは意外な種目が次々とメダルを取得し、これまでになく色数の多いイベントだった。彼らで稼ごうとするマスコミの狙いも、いい意味で外れていたようにも思える。

 正直、プレッシャーに打ち克つ本番強さの大切さを教えられた。いまはテスト的な評価の機会さえないが、日々の手技・判断はすべて1発勝負だ。こちらの体調は良くて当たり前、勉強も日頃欠かせないが、<本番>を成功させないと意味がない。

 恐ろしいのは、本番の機会さえない病院で勤務し続けて、成功の記憶だけが鮮明になってしまい、<負ける気がしない>気持ちになってしまうことだ。そこには何の根拠もない。
夏休み期間の感想 ①
 といっても、夏休みは数日だったが・・・。医局の中で休まない人間が1人はいるもので、その手前その者に代医をお願いしにくい。取らない理由が「することがないから」だという。でも、自分にも以前そんな時期があった。独身の時だ。

 独身が夏休みにするとすれば(相方がいないとして)・・・

① ひとり帰省
② ひとり旅
③ 臨時のゴルフコンペ(誰か巻き添え)
④ スポーツ観戦(競艇など含む)
⑤ アルバイト

 特にアルバイトは意外と多く、丸2日間の当直など。

 自分らは、またあのウエスティン淡路に宿泊。

サトウのご飯

2012年8月12日 連載

 結婚してから弁当を用意してくることもあるが、いつもそうとは限らない。そのため、医局の机の中に常備している<サトウのごはん>。白米だ。カロリーが高いので注意。

 病院の昼間はたいてい午前外来・検査から始まり午後の病棟診療に突入する。その流れがいったん遅くなると立ち上がりに支障をきたす。なので、極力昼ごはんは短時間で簡略化されたもの、すぐにできるのがいい。

・ レトルトカレーとの組み合わせ:ポットのお湯を沸かし、その中にレトルトを突っ込み茹でる。非衛生的だが、そのポットはあくまでそれ専用。ご飯の真ん中を食べてくり抜き、カレーをかけてそのまま食べる(3回ほどに分けてかける)。

・ 永谷園との組み合わせ:チンしてただでさえ熱いご飯なので、茶やお湯は少量のみで、ちょっと時間を置く。湯をかける前に半分食べ、残りは湯をかけたあと。

・ ラーメンとの組み合わせ:どん兵衛を7分待ちにしてふやけさせ、麺でご飯を巻き込みつつ食べる。汁はもたれるので飲まない。

 どうしても早食いになるが、汁物を昼に食べるとどうしても午後にテンションを引き継げない。あくまでこの<サトウごはん容器>の上ですべてケリをつけるのだ。




 無理やり略して「フィフィシー」とでも言おう。50代の医師らが、いま結構ターゲットにされている。僕らもそうだが、医師の大半には退職金がなく老後の安定した約束はない。そこで年金特別便。だったっけ?を見ると、とても無理な世界。

 下手すりゃ60代で退職。しかし50代で息子らが大学院行くとか言い出し、投資は失敗するし愛人からの徴税は縮減できないし。おい!といった様々な事情もあり、さらなる努力を要されることになる。しかしいまさら、ラーメン屋で修行なんて・・・。

 そこで、飛び級的なおいしい話が来る。たいていは不動産が関連した開業の話。新天地で土地を買い、建売り式住居で営業しつつ開業もできるというものだ。こういった話がいかに<裏ありき>かは、これまで十分に話した。

 でも、どんどん罠にはまっていく。業者の話がそりゃもう、上手いんだ。とにかく、いい気持ちにさせてくれる。それまで不安で、マッチ1本1本つけては夢を見ていたフィフィシー。

「ああ、高級外車・・・ああ、ハーレム・・も、もうちょっとだ。マッチあと1本か。これで一花・・・」

最後の1本で・・・

 カチカチ山!(以下フォローなし)
 




オリンピッグ

2012年8月11日 連載
 医局でも盛り上がるオリンピック。しかし放送は真夜中だから、常勤が1人ずつやってきて当直医の興奮を分けてもらう。そんな光景だ。業務は?

 オリンピックの起源とか調べると、古代のは内容的にグラディエーターであるものの、やがてヤラセ・ワイロで末期状態に。もともとギリシャ神話から発展したイベントということもあり、キリスト教ブームにより終焉。

 近代のはナポレオン敗北ののちに、戦争のフラストレーションからフランスが個人的に盛り上げたアトラクション。ドイツが掘り起こしたオリンピック遺跡が追い風。

 今回のオリンピックも十分感動を与えたが、国によってその金のかけ方、姿勢が半端でない。全世界がライバル同士でも、その勝ち負けの解釈は各国によって全く異なる。各国の民族性を見るには、反面教師的な教材になりうる。

 かつて日本の高校野球の常識を覆した徳島県の池田高校。不思議なことに・・・地元民ながら、彼らの負けを願ってやまなかった人々がいたという。それは商店街の人々。勝ち続けるたびに、カンパを強制徴収されていたという(地元出身の学生から聞きました)。

 さて、続々と帰国する日本選手を利用しようと待っているマスコミ陣。もちろんCMなどのためだ。CM→お笑い番組→(ここからヤクザサポート)一部歌手→投資事業→結婚→スキャンダル・問題発言→子育て→エッセイ本など、業界のブタどもはすでに古代オリンピックの末期的状態だ。








 夏バテは、脱水状態やそれからくる倦怠感を指すのだろうか。また、暴飲暴食で身動きが取れなくなったりする。いずれにしても、夏バテは人間を動けなくするだらしないものだ。学生にこれが顕著だと、勉強もしなくなり宿題も遅れてしまう。

 今の仕事では宿題はないものの、自分の成すことはすべて自分に返ってくる仕組みになっている。大人の夏バテもまたそうで、過度の運動・飲食・騒ぎ・無駄遣い、すべてに反動がある。メタボ、筋肉痛、赤字などの形で。

 自分がくれぐれも気をつけたいのが、食後の<もたれ>。いやこれには自分に原因があって、この暑さのせいでつい過度に水分を摂り過ぎたり、また快い食感で食べ過ぎたり(冷麺・冷しゃぶ・スイカなどなど)。あとで、強烈なもたれとなって動けなくなる。以前はこうではなかった・・・。

 量を半減してみた。つまり予定の半分のところで打ち切った。残りの半分をあとで、と思ったが実はもう満腹となった。どう考えても食べられない。こういった生活を始めてから、この猛暑がそこまで苦にならない。

 そもそもこういった冷めた考え方で頭を冷やしたのが、正解だったのかもしれない。




 ・・・いくつかの業者がバイト斡旋しているが、自分はいくつか登録している。しかし、(特殊な例を除き)実際に引き受けたりはしない。

 ときどき送られてくる依頼メールは、割といろいろと参考になる。すると、だいたいどの病院が困っていて、どの額出すくらい困っているか見えてくる。そもそもメールで配信してくるくらいだ。とっくにあちこち回ってそれでもダメだった依頼、ということだ。

 慢性的でなくとも、いきなり毎回舞い込んでくる依頼もある。ああなるほど、突然誰か辞めたんだなとか、いい条件なら表面化させたくないかあるいは最近問題あったんだな、という話になる。

 それに何より、面接などでアクセスしてくる医師らの動向チェックにも役立つ。なぜなら、彼らもこういったサービスはとっくに登録済みだからだ。

 大阪の道路に似ている。どこを突っ張って通ろうとも、結局は似たような道を辿らざるを得ない。ここを予測するのが面白い。

 病院で勤務していればそんなの関係ないが・・・いや。そんなこともない。もちろん医師・患者間にはない。しかしスタッフ間、業者などによってはそういう世界に浸っている者もいる。都会・田舎を問わず。以下はギャンブルとまで言わなくとも、それに近い要素を示したもの。

・ ねずみ講
 ナースらの間で多い。目の色を変えて商品を持ってくる。カタログを見せては記入さす。義理で購入する者もいるが、購入させる者は割安になるという特典が。うまくいかないと人間関係の支障まできたす。

・ 投資
 医師に圧倒的に多い。株取引から始まり、大口狙いで先物取引・FXここまで来たら終わりだ。こういうのをしている医者は、とにかく日によって機嫌が変わる。日経平均に注目。大暴落の際は、ヤクの切れた基地外だ。

・ 薬剤使用の便宜
 今でもこれは存在する。特に医師が、自分の個人的あるいは営業先への便宜をはかってもらう(数十万単位が多い)ために特定の薬剤を購入、集中的に使用する。その薬剤に疑問符を投げると、狂ったように反撃してくる。

・ 連帯保証人
 まあこういった人がいるので、自分らが勤務できるわけだが・・・。経営のそれは、実質的な負債の責任者。背負う医師が富裕層でないと、自宅なども抵当に。債務者が支払い拒否すれば、即こっちに取り立てが回る。こういった責任を負っているのも、もちろんそれなりの打算があってのことだが。

・ マンション購入
 さきほどの投資にあたるものではあるがあえて切り離して。自ら住むのでなく他人に住まわせ家賃収入。最初の数年だけ。不動産からすれば、不払いの問題児を住まわせ空室にして家賃を下げさせ、補修費を取り立てなどし放題。なお、賃貸で一番権限があるのは貸した方でなく居住人である(そうでないと仲介なんかせんよ)。

・ 共同経営
 よく医局の同期などのしがらみで、あるいは同窓の分際でついつい乗ってしまうお話。経営は病院でなくとも可能だ。なんならそこらのお好み焼きとかでも。しかし、全例が資金繰りに困ってしまう。そもそも素人がやることではなく、得られるものは経費で得たメタボ体型くらいだ。当然、かつての友情も引き裂かれる。

・ 不倫
 モテると豪語している人間は、途中でいきなり資金が必要になる。ターゲットがだんだん狭まるにつれ、素人→玄人・バツイチ方面へ行く。すると金が要る。ひっかかりやすい女はトラブルを抱えており、ほとんど金が絡んでいてつまり金さえ積めば解決できる。しかし落着後もトラブル起こすからまた頂戴、なんて話になっていく。じゃあ金さえあればいいのか、そんな発想が自分を破滅させる。

・ 仲介
 この人は、他人の話をよく聞いてくれて親切だな・・と思ったら、行き着くところは仲介だったりする。いやそれでもいい、と思ってしまう日本人が多いのに驚いてしまう。いやな病院ならいいところへ、という具合。当然、そいつは仲介料をもらっている。そのあとのことは、知らない。


 まぁ、なんでもそうだが・・・。楽して目の輝いている人間はたいてい、長続きしない快楽に酔っている。それを持続させるために、人を裏切ったり犯罪に走る。



 大阪で一番うなぎがうまい店は・・・どこかは知らないが、自分のごひいきは

http://www.111.ne.jp/~shizuka/

 弁当は、もちろん特上を推す。これを食べたら、もうスーパーで買うことが偽善でしかならなくなる。最後の1つまみ・・・まるで別れを惜しむように。重箱済みの茶かった米粒を、それでもと執拗に必死でかき上げようとするだろう。もう、鰻は(とっくに食べて)そこにないのに。もう、そこにはないのに。

 しまった。食いたくなった。
 自分は高校の時から、サークル・部活の部長ばかりやらされていて・・・何が一番嫌だっかというと・・・いや、それは今でもそういう状況があるんだが。

「あたし、辞めます」という相談事。あえて女性っぽい表現としたが、女性の方がスパッと斬ってくるのでトラウマが強い。

 女性(部員)が辞める時の理由というのは・・・本音を聞くとかなり感情的で痛々しい。後悔を伴う。

● 部活動の場合
「部長。あたしがあれだけゼーゼーしてても、一声かけてもくれなかったし」

● 医局の場合
「部長。あたしが詰所でトラぶってても、全然守ってくれなかったし」

 うう・・・いまさら、言い訳など通じるわけでもないし。女性の理屈は刀のようだ。一刀両断。結婚してからも、それがよくわかる。

例)「あなたの両親にはしてあげて、なんであたしのところにはしないわけ?」


いじめ

2012年7月28日 連載
 確かに、いじめはあちこちで行われていておそらく無くならないものだろう。大人でさえ、大人気ないものばかりだ。上が威張る。下を従える。しかし従わないか目につくものが出て、居づらい環境を作る。圧倒的に有利な力でもってして、だ。

 病院でよく見るのはこうだ。仕事のできるナースがいて、できないナースにいらつく。そのナースと親しい人間らをグループとみなし、悪評を広める。それでも気はすまず、そのナースに伝授も何もせず、つまりできないとわかっていることを敢えて命ずる。懇願されても無視。ついには居づらいオーラで孤立させる。ついに決定的なミスが発覚した場合、公衆の面前で叩きつぶす。いや、もちろんナースに限ったやり方ではない。

 いじめや嫌がらせは、1つ1つがケースだ。法律やガイドラインで守れるものではない。まず自分を守ることから。自分の弱点があるなら、一番弱いところからその対策を。また、隣人がいじめられそうな余地があるなら、そのカバーの方法(情報網の利用などで、見つけたら報告システムを敷いておく)を。


 現在のほとんど多くの病院・会社など組織は、巨大なリスクを背負った経営者と、そこから恩恵(金)を頂くその他から構成されている。なぜにそんなリスクを背負おうかというと、誰も背負いたくないリスクを背負ってでも夢を持ちたい人間が、ちょうどよい頻度で存在するからと思われる。ある意味、バランスが取れている。

 そのリスクというのは、当然<負債>のことだ。負債を背負えば、とりあえず目の前に大金が転がり込む。もちろんそれは組織存続のための運転資金であり手は出せない。その代わり、経費という手数料がつく。非常に心の狭い話だが、日本の社会はこの<経費>があるからこそ、命知らずがリスクを背負ってくれる。

 経費は私用のためにも使えるし、組織の構成にもある程度役立つものとなる。この経費をもらい続けるためには、銀行に手のひら返されないよう次々と前向きな書類を提出しないといけない。業績を上向きにする最も単純な方法は、<次の事業着手>だ。建て替えや、他病院の買い取りなど。

 こうして、会社・社会は動いている。さきほどの「俺はまだ本気出してない」愛すべきキャラとは対照的に、「俺はとっくに本気出してんだよ(リスク負ってるけど)」的な者も世の中には必要だということだ。

 自分は・・・まだ出してないほうがいい。周囲が呆れるようなものでもいいから、何か追っかけていたい。







通勤

2012年7月28日 連載

 猛暑の中、中年に長い夏休みなどない。通勤は車・・・と最初から甘えず、なるべく耐えうる交通機関ですます。自分の場合、電車→車→電車→車・・というふうにメリ・ハリをつけ?ている。電車では車の有り難さが分かり、車でも同じことがいえる。自分の甘えた性格の場合、ムチが随所に必要と思われる。なので、カレンダーには地雷のように所々、厳しいdutyが入っている。

 さてその電車通勤、確かに職場の到着頃は大汗なのだが、どこからかき始めるかも問題だ。ルートが自宅→電車→自宅として、この移動中に焦って走ると、もうそこからは汗の滝。1本遅れて当然の余裕が必要。電車にもわざわざ列の後ろに並ばず、あえて1本逃して先頭に立ち、なるべく確実に座る。

 そうすると出勤や起床まで超・早朝型となり、出遅れ感がなくなる。ついには職場への到着も早くなり、情報でも何でも早くなり有利に事が運ぶ。

 朝から余裕のない男って、カッコ悪いじゃないですか。




天神祭

2012年7月25日 連載
 もうすぐ職場を離れて帰宅だが、今日の北区は祭りの人通りでごった返すであろう。この祭りだけではないが、大阪の祭りはほとんどすべてヤクザがからんでいるから、好きになれない。ヤクザのおかげで儲けようとする輩たちが、今日も暗躍するわけだ。そう思って鑑賞する祭りもなかなか面白い。テレビの生放送も、参考にしたらいい。

「ああ、このスタッフたちはけっこう気ィ遣ってんだろうな」と。きっとカラ元気な演出がなされるはずだ。花火のあとに<組>の名前とか呼んだら面白いと思うのだが、タコいかほどではあるまいか。



 ただ、○○ホテル街の近くで見た看板には笑う。

<着付け、いたします>

 まだまだ、この街は元気に違いない。

 
 病院でも珍しくはない。医師の部長クラス男50代と、20代女スタッフの話なんて山ほどある。これは会社でもそうだろうが、50代という絶対権力(部署限定としても)と不確かな20代というのは相性が良い。

 50代は自身の子供もすでに成長しており、若者を子供としてエスコート、導きできる自然な立場だ。というか本来そうでなくてはならない。命令でき、自信もある。コネや、へそくりも充実。

 いっぽう20代は何かまだ覚醒していない部分があり、何か確かなものを求めている。男からすると、いろいろと教えてやれる甲斐がある(ヤラシー!も含め)。

 こうして出来上がったカポーだが、時間が諸行無常の響きあり。男が60代で女30代つまり10年もたつと・・・男は精力が落ち、何がしか病気になり金に固執もしだす。女性側は男性ホルモンが増え肉食化し、安定した資産を要求し始める。マンションや子供。財務関係。男の仕事場への干渉。「別れよう」ものなら、手切れ金の請求だ。

 そして、女の支配がはじまるのだ・・・!



変わらないもの

2012年7月25日 連載

 いじめの問題がいろいろ明るみに出ても、教育機関は決してひるまない様子だ。原発側の人間の態度と似ている。開き直ってでも、喉元の熱さをこらえてジッと待つような態度だ。

 医療側でもどっちつかずのミスが発覚した場合、患者側と膠着状態となり風化してしまうパターンも多い。医療側が情報を協力的に開示せず、患者側が疲弊してしまう。自分もモンスター(スタッフ・患者・その家族)と対峙してパワーを使い果たしてしまい、ついには圧力に屈した経験もある。

 ただ後悔して教訓としているのは、巨大な相手には速攻で勝とうとしないことが大事ということだった。速攻というのは感情に任せたことで、感情に任せるとついつい見当外れの内容にまで言及してしまう恐れがある。2chみたいに、人格否定にまで。

 感情的に相手を否定すると、妙なカタルシスはあっても自分自身は傷つく。しかも相手への有効なダメージとはならない。あくまでいったん引き下がり、誰かと情報を共有して同じ温度で臨まねばならなかった。最近、将棋などしていてもそういったやり方のほうが有効だと気付く。

 病院をすぐ辞める多くのスタッフは、どこに行っても辞める運命にある。彼らは非常につまらないことで感情的に動いてしまい、その結果の不利益ゆえに居場所をなくしてしまう。夫婦喧嘩もそうだろうか。

 気を付けよう・・・。




天王山

2012年7月25日 連載

 学生の夏休みであるこの2か月は、いや学生じゃなくとも・・・何かを規則的にしかも欲張らなければ、確実に何かを習得可能な時期だと思われる。おそらくそれは、この時期ライバルたちが怠惰になりがちな時期だからと思われる。頑張った人間は、差がつけられる。秋がスタートだとすれば、より優位な位置に立つ。

 医者になると、夏のうちに・・・?なんて何も思い浮かばないが、そんなときの要領で図書館ででも勉強する価値はある。図書館でなく、変わった環境ででもいいと思われる。いい意味でケジメがつく。まして自分を変えられるかもしれない。

 そういう意味では、せめて短期間でも旅行をして自分の価値観をひっくり返す機会が欲しい。いやこれは結婚したらなかなか難しい。結婚したら夫婦の価値観(安定が基盤)で動くので、羅針盤のない冒険はしにくい。

 なのでまだ独身の人は、自分を変えられるチャンスはいくらでもある。ただし、自分から動いたときのみ。そもそも動いた時点で変えられた喜び、とでもいうか。



ウェスティン

2012年7月23日 連載

 花火大会に合わせ、宿泊した淡路のウエスティンホテル。ベッカムがかつて泊まった有名ホテルだ。http://www.westin-awaji.com/

 快適な部屋、澄んだ空気、まだ咲いてないヒマワリ・・・などなど、仕事のことを忘れそうになるほど。土曜日には花火大会が行われた。間近の海から打ち上げられたため、その迫力は圧巻だった。

 それにしても、何をするにもお金、お金。プールも、水着も、自転車も、ちょっとしたオプションも全部お金。「精算はおかえりのときに」というのが何とも不気味。

 だが大阪から出かけるには、一番上品で手軽な自然を満喫できるのではなかろうか。

 

破綻

2012年7月6日 連載
 消費者金融がまたもや破綻。

 病院もまた、破綻はする。しかし企業同様、何らかの形で生き続けることもある。行政が協力するケースもある。実際に破綻するのは経営陣であって、建物・患者も存続することが多い。それごと売ることが可能だからだ。売れるまで、規模縮小など手段がある。

 さて売りに出されれば候補がどこからとなく現れ、買い叩きが始まる。買う側は会計士・弁護士を通じて徹底した調査を行う。主には破綻側の借金隠しだ。これをきちんとしておかないと、隠された負債を後に背負うことになる。

 つまりいつまで経っても売れない病院というのは、そういうところの信用がまるでない。

 さあ買うと決まったら、買い手側の職員が乗り出し、総務・医事課関係はそっくり奴隷化するか入れ替わる。師長クラスや技師長などの長はすべて切ることが前提になる。医師も交渉次第で残る者もいるが、待遇面は相応かシビアに見直される。当然、新任との待遇は差別化される。まるで中国の歴史年表だ。

 自分は乗り込んだ側で経験があるのだが、各部署の長をスパスパ切る過程はちょっと残酷なところがある。こちらに協力的に見えても、周囲へのプライドから(新経営にとって)雰囲気的に目につく存在になる。だが彼らがいまさら新経営陣に従ったところで、旧職員らには売国奴だ。そのうち居づらくなり辞める。

 経営者だけでなく、各部署長の責任者というのもそれだけ大きなリスクを背負っているのだ。

 ナンバー2あたりが、いいかもしれない。と助言しておく。






バブルの話

2012年7月4日 連載

 僕らのような40代以上が集まると、決まってバブルの回想録が出てくる。男性よりも女性の方が熱く、今との落差を物語る。そんなとき、若い層がいると取り残されて、ただの自慢・我慢大会になる。気を遣う。

 気を遣うというのは若年層が可哀そうとかもちろんそんなではなくて・・・ではそういう恩恵すら受けなかった若い層はどう感じているんだろうかという、漠然とした不安だ。自分は先代に尊敬の念はあるものの、その反面ツケがすべて後回しになったことへの負い目を感じる。

 なので後輩へのおごりは当然だし、できそうな能力は伸ばさなければいけないし、コネも分けてやる。本当に役に立つ知識を、短時間に教えてやる。タクシーに乗せてやってでも、自分は電車で帰る。というような。

 ただ、シャアではないが

「たまには礼の1つくらいは、言ってほしいんだがなぁ・・・」

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