しばらく休診(6/9まで)
2009年6月4日 連載 エネルギー充電のため、しばらく休診。といってもあと数日。
長い内容となるため、1話ずつのアップ形式(1日10話くらいのペース)。詳しい医療内容は時代でかなり色褪せるため、万人向け的なものに。
会話のところどころに、日常の現場で取り交わすようなセリフを取り込むのに、非常に苦労した。また今回は非現実的な戦闘場面が多いが、対応内容・業務態度・心理面の弱さなどにリアルさを取り入れている。
影響された作品としては「ハゲタカ」「ダークナイト」。
( 公開直前の、人物紹介 )
<真田病院>
(医師)
・ トシ坊=トシキ(院長) ・・ 融通利かない真面目な男。過保護で育っており、弱虫だが嫉妬深い。
・ ユウ=ユウキ(最年長) ・・ 主役。敵を作りやすく好戦的。
・ ザッキー ・・ 技術は一流。のせいか利己主義。冷めた世代。
・ シロー ・・ 最年少。ナイーブで、生活に秘密あり。自閉的。
・ 新任医師
・ ピート ・・ 救急外来担当の麻酔科医。
(事務)
・ 品川=シナジー ・・ 事務長。イケメンで頭が切れる。人を小馬鹿にした態度。
・ 田中 ・・ 品川の補佐。
(その他)
・ ミチル ・・ 看護部長。2重人格。
<真珠会・ファンド合併グループ>
・ ?津 ・・ 黒ぶち眼鏡の男。アメリカから来た男で、病院買い叩き専門。
真珠会の経営を一手に引き継ぐ。
・ 会長 ・・ もと真珠会の理事。臨床経験なくただの富豪。
・ 赤井院長 ・・ (今回は登場しません)
・ マーブル=槇原 ・・ ゴリラのような風貌。実質的な副院長。
・ 藤堂隊長 ・・ 専属の救急隊長。星一徹ライクな高齢者。
・ 藤堂ナース ・・ その娘。自衛隊あがり。
<大学病院>
・ 野中=ノナキー ・・ 胸部内科の医局長・講師。医学博士・専門医・指導医。ユウのもと同級。出征街道をばく進中。
・ 島 ・・ 同じく医局の(万年)助手。野中のイエスマン。医学博士・専門医・指導医。利己的。
・ ミタライ女医 ・・ ユウの、もとコベン。専門医。大学院生。臨床経験乏しい。
・ 彼らの新教授 ・・前任者と異なり若手。医局員に同化しようとはするが。
<僻地病院>
・ 真吾 ・・ 真田病院から抜擢された院長。
・ 横綱 ・・ メタボ医者。副院長。
・ 弘田=アパム ・・ 臆病者。
・ 女医
<松田すこやかクリニック>
・ 松田院長 ・・ ユウらのOB。宗教団体と手を結び患者増加、真珠会へと差出し共謀。
※ イメージ主題歌 : 浜田省吾「凱旋門」
長い内容となるため、1話ずつのアップ形式(1日10話くらいのペース)。詳しい医療内容は時代でかなり色褪せるため、万人向け的なものに。
会話のところどころに、日常の現場で取り交わすようなセリフを取り込むのに、非常に苦労した。また今回は非現実的な戦闘場面が多いが、対応内容・業務態度・心理面の弱さなどにリアルさを取り入れている。
影響された作品としては「ハゲタカ」「ダークナイト」。
( 公開直前の、人物紹介 )
<真田病院>
(医師)
・ トシ坊=トシキ(院長) ・・ 融通利かない真面目な男。過保護で育っており、弱虫だが嫉妬深い。
・ ユウ=ユウキ(最年長) ・・ 主役。敵を作りやすく好戦的。
・ ザッキー ・・ 技術は一流。のせいか利己主義。冷めた世代。
・ シロー ・・ 最年少。ナイーブで、生活に秘密あり。自閉的。
・ 新任医師
・ ピート ・・ 救急外来担当の麻酔科医。
(事務)
・ 品川=シナジー ・・ 事務長。イケメンで頭が切れる。人を小馬鹿にした態度。
・ 田中 ・・ 品川の補佐。
(その他)
・ ミチル ・・ 看護部長。2重人格。
<真珠会・ファンド合併グループ>
・ ?津 ・・ 黒ぶち眼鏡の男。アメリカから来た男で、病院買い叩き専門。
真珠会の経営を一手に引き継ぐ。
・ 会長 ・・ もと真珠会の理事。臨床経験なくただの富豪。
・ 赤井院長 ・・ (今回は登場しません)
・ マーブル=槇原 ・・ ゴリラのような風貌。実質的な副院長。
・ 藤堂隊長 ・・ 専属の救急隊長。星一徹ライクな高齢者。
・ 藤堂ナース ・・ その娘。自衛隊あがり。
<大学病院>
・ 野中=ノナキー ・・ 胸部内科の医局長・講師。医学博士・専門医・指導医。ユウのもと同級。出征街道をばく進中。
・ 島 ・・ 同じく医局の(万年)助手。野中のイエスマン。医学博士・専門医・指導医。利己的。
・ ミタライ女医 ・・ ユウの、もとコベン。専門医。大学院生。臨床経験乏しい。
・ 彼らの新教授 ・・前任者と異なり若手。医局員に同化しようとはするが。
<僻地病院>
・ 真吾 ・・ 真田病院から抜擢された院長。
・ 横綱 ・・ メタボ医者。副院長。
・ 弘田=アパム ・・ 臆病者。
・ 女医
<松田すこやかクリニック>
・ 松田院長 ・・ ユウらのOB。宗教団体と手を結び患者増加、真珠会へと差出し共謀。
※ イメージ主題歌 : 浜田省吾「凱旋門」
Y先生 久しぶりに世間を語る アクターズ・スタジオ風 ③
2009年5月28日 連載N「話のそもそもの始まりは、研修医時代の失敗談や脱線話」
Y「脱線して悪かったな」
N「教育病院をいくつか経て・・・ある意味自由になったのはいつ?」
Y「このストーリーの中で、<プライベート・ナイやん>というのがある。これは自分のターニング・ポイントだ」
N「というと聞こえはいいが?」
(ユウ、殴るかっこう)
Y「フー。ご覧のとおり、自分は3年目終了後に僻地へと送られる。そこは国立病院が崩壊したあとの惨状で、ハコモノ営業だった。建物がでかいだけの」
N「ずっとそこにいればいいと思った?」
Y「ノーだ。その不安があった。なければおそらく、そこに安住しただろう。安住するのは意外と簡単だ。上にゴマをすり、出過ぎたことはしない。情報はすべて上に報告。新入りは手なずける」
(ブーイング)
Y「おいおい!俺はやってないだろ!」
N「安住する医者は多い?」
Y「<医者は保守的な動物だ>と故人も言ってるすまん!言ってない言ってない!でも俺がそう言ってる」
N「途中からそうなる?」
Y「そうだ。大学にずっといる人間を見ればすぐ分かる。独特の鈍感さと、保身への抜け目ない攻撃力。ま、それはいい。自分が感じた不安は・・こうだった。<自分から動かないと、いいようにされるのではないか?>というものだ」
N「(間)・・・・常識ですよね皆さん」
(爆笑)
Y「ノー!常識と、実際に自分で感じることは違うんだ!その事実に改めて気づいて、さあ行動しようとする態度は必要だろ?」
N「ならもっと研修医のときに頑張って・・・」
Y「ジーザス。元も子もない」
(会場、気を遣い冷笑)
Y「で、自分はみつけた。非常勤先に研修病院がある。自分にはチャンスだった。研修医でないのに、研修医のように学べる」
N「なんのつながりもない病院を選んだ理由もそこに?」
Y「そうだ。先入観なしでやりたかったからだ。もちろんこれが最後のチャンスだと思って通った」
(拍手)
N「院長の息子の子育てまでして?」
Y「あれは大まかな実話だが、いい経験だった。育児を通して、皆で1つの命をリレーしていく。相手は妥協を許さないだろ?ああいう経験は大事だ。今では許されないかもしれないが・・・」
N「その教育病院のことが励みになり、真田病院へ行くことになった」
(拍手)
Y「その前に、大学病院で地固めをした。6月の新作はここからの話がけっこう関わってくるんだが・・・そこでミタライという女医のオーベンを引き受けることになる。研修医なので、どう化けるかどうかは分からない段階だ」
N「約、半年?」
Y「自分にとって、最初で最後のコベンだ。一生の思い出だ」
N「恋愛感情は?」
Y「ノーだ。そういう発想すら浮かばなかった」
(冷笑)
N「松田先生という、OBが開業する」
Y「かつて優しい先輩だったが、開業がうまくいかず自分が援助することになる。この頃の自分はまだ素直だったので引き受けた」
N「結果的に、大学の患者を・・・」
Y「そう、持っていかれる。一番の悲劇は彼が・・・宗教団体に入ってしまったことだ。これが全てを狂わせていく」
(会場、沈黙)
N「真田病院は大型の民間病院。若い事務長のもと人材が揃った」
Y「事務長のシナジー(品川)は経営を受け継ぎ、オーナーを通して病院経営を徹底していくことになる」
N「真珠会グループの病院が崩壊し、2000年問題があり・・・?」
(拍手)
Y「大学からの刺客である土方ドクター、いずれも乗り越えた」
N「しかし、思わぬ敵がいたね。僻地の関連病院?」
Y「そうだ。ハカセという真珠会の脱退組が、関連病院を乗っ取ろうとした。なんとか調印は阻止したが・・そこで病院同士の争いが始まった」
N「彼らの手段は、テロめいたものだね?」
Y「彼らは急病患者を送りつけ、医師の戦力を疲弊させる目的があった」
N「エリート集団の目標は、確か田舎の支配?」
Y「田舎を1つの医療コミュニティーとし、高齢者の支配を除去した社会のモデルを作ることにあった。それは結局、阻止される」
(拍手)
N「新作は、関係ない話?」
Y「敵の手段が最初は似ているが、全く別のベクトルだ。今回は<ハゲタカファンド>がやってくる」
N「病院を買い取る?」
Y「買いたたく。だが、交渉に応じない場合は手段を選ばない」
N「だいたい予測できるが、いつものように真田病院が奮闘する話?」
Y「全く違うな。まず、真田病院の関連病院がいとも簡単に崩壊するところから話が始まる」
(会場、沈黙)
Y「で、これは今までと比にならない敵であることに気づく」
N「で、敵が真田病院へ?」
Y「と思ったら大間違いだ。今度は意表を突く形で奇襲攻撃が始まる」
N「大学病院を出す話があったが・・・」
Y「今度のハゲタカは無差別攻撃で、大学スタッフも打撃を受ける。真田は大学の関連病院でもあり、派遣をお願いする立場にある。従って、かつて犬猿の大学と真田病院は協力せざるを得なくなる」
N「大学ならスタッフが多いから、問題ないだろう?」
Y「そこだ。彼らはその<問題>さえもクリアに攻略していく。真田からの裏切り者も、株主さえも、使えるものなら何でも利用する。自分が守るべきものとは?だが本当に守ったものとは?これが実に、皮肉な結果をもたらすことになる・・・アー!ここからはまだ話せない!」
(会場、ため息)
Y「ただ話が長くなりすぎたため、3部に分けて少しずつ載せようとする企みもある」
(会場、ズッコケ)
N「ではまた。シーユーネクストウイーク!」
(拍手)
Y「脱線して悪かったな」
N「教育病院をいくつか経て・・・ある意味自由になったのはいつ?」
Y「このストーリーの中で、<プライベート・ナイやん>というのがある。これは自分のターニング・ポイントだ」
N「というと聞こえはいいが?」
(ユウ、殴るかっこう)
Y「フー。ご覧のとおり、自分は3年目終了後に僻地へと送られる。そこは国立病院が崩壊したあとの惨状で、ハコモノ営業だった。建物がでかいだけの」
N「ずっとそこにいればいいと思った?」
Y「ノーだ。その不安があった。なければおそらく、そこに安住しただろう。安住するのは意外と簡単だ。上にゴマをすり、出過ぎたことはしない。情報はすべて上に報告。新入りは手なずける」
(ブーイング)
Y「おいおい!俺はやってないだろ!」
N「安住する医者は多い?」
Y「<医者は保守的な動物だ>と故人も言ってるすまん!言ってない言ってない!でも俺がそう言ってる」
N「途中からそうなる?」
Y「そうだ。大学にずっといる人間を見ればすぐ分かる。独特の鈍感さと、保身への抜け目ない攻撃力。ま、それはいい。自分が感じた不安は・・こうだった。<自分から動かないと、いいようにされるのではないか?>というものだ」
N「(間)・・・・常識ですよね皆さん」
(爆笑)
Y「ノー!常識と、実際に自分で感じることは違うんだ!その事実に改めて気づいて、さあ行動しようとする態度は必要だろ?」
N「ならもっと研修医のときに頑張って・・・」
Y「ジーザス。元も子もない」
(会場、気を遣い冷笑)
Y「で、自分はみつけた。非常勤先に研修病院がある。自分にはチャンスだった。研修医でないのに、研修医のように学べる」
N「なんのつながりもない病院を選んだ理由もそこに?」
Y「そうだ。先入観なしでやりたかったからだ。もちろんこれが最後のチャンスだと思って通った」
(拍手)
N「院長の息子の子育てまでして?」
Y「あれは大まかな実話だが、いい経験だった。育児を通して、皆で1つの命をリレーしていく。相手は妥協を許さないだろ?ああいう経験は大事だ。今では許されないかもしれないが・・・」
N「その教育病院のことが励みになり、真田病院へ行くことになった」
(拍手)
Y「その前に、大学病院で地固めをした。6月の新作はここからの話がけっこう関わってくるんだが・・・そこでミタライという女医のオーベンを引き受けることになる。研修医なので、どう化けるかどうかは分からない段階だ」
N「約、半年?」
Y「自分にとって、最初で最後のコベンだ。一生の思い出だ」
N「恋愛感情は?」
Y「ノーだ。そういう発想すら浮かばなかった」
(冷笑)
N「松田先生という、OBが開業する」
Y「かつて優しい先輩だったが、開業がうまくいかず自分が援助することになる。この頃の自分はまだ素直だったので引き受けた」
N「結果的に、大学の患者を・・・」
Y「そう、持っていかれる。一番の悲劇は彼が・・・宗教団体に入ってしまったことだ。これが全てを狂わせていく」
(会場、沈黙)
N「真田病院は大型の民間病院。若い事務長のもと人材が揃った」
Y「事務長のシナジー(品川)は経営を受け継ぎ、オーナーを通して病院経営を徹底していくことになる」
N「真珠会グループの病院が崩壊し、2000年問題があり・・・?」
(拍手)
Y「大学からの刺客である土方ドクター、いずれも乗り越えた」
N「しかし、思わぬ敵がいたね。僻地の関連病院?」
Y「そうだ。ハカセという真珠会の脱退組が、関連病院を乗っ取ろうとした。なんとか調印は阻止したが・・そこで病院同士の争いが始まった」
N「彼らの手段は、テロめいたものだね?」
Y「彼らは急病患者を送りつけ、医師の戦力を疲弊させる目的があった」
N「エリート集団の目標は、確か田舎の支配?」
Y「田舎を1つの医療コミュニティーとし、高齢者の支配を除去した社会のモデルを作ることにあった。それは結局、阻止される」
(拍手)
N「新作は、関係ない話?」
Y「敵の手段が最初は似ているが、全く別のベクトルだ。今回は<ハゲタカファンド>がやってくる」
N「病院を買い取る?」
Y「買いたたく。だが、交渉に応じない場合は手段を選ばない」
N「だいたい予測できるが、いつものように真田病院が奮闘する話?」
Y「全く違うな。まず、真田病院の関連病院がいとも簡単に崩壊するところから話が始まる」
(会場、沈黙)
Y「で、これは今までと比にならない敵であることに気づく」
N「で、敵が真田病院へ?」
Y「と思ったら大間違いだ。今度は意表を突く形で奇襲攻撃が始まる」
N「大学病院を出す話があったが・・・」
Y「今度のハゲタカは無差別攻撃で、大学スタッフも打撃を受ける。真田は大学の関連病院でもあり、派遣をお願いする立場にある。従って、かつて犬猿の大学と真田病院は協力せざるを得なくなる」
N「大学ならスタッフが多いから、問題ないだろう?」
Y「そこだ。彼らはその<問題>さえもクリアに攻略していく。真田からの裏切り者も、株主さえも、使えるものなら何でも利用する。自分が守るべきものとは?だが本当に守ったものとは?これが実に、皮肉な結果をもたらすことになる・・・アー!ここからはまだ話せない!」
(会場、ため息)
Y「ただ話が長くなりすぎたため、3部に分けて少しずつ載せようとする企みもある」
(会場、ズッコケ)
N「ではまた。シーユーネクストウイーク!」
(拍手)
Y先生 久しぶりに世間を語る アクターズ・スタジオ風 ②
2009年5月28日 連載N「不景気の影響は、出ている?」
Y「もう出ている。医療業界の景気は、一般の景気より数年遅れてやってくると言われている」
N「倒産した病院も?」
Y「大阪で?もちろんある。病院の数自体が多いので目立たないだけだ。それに・・倒産といってもすべてが企業ではない。公立・町立など、自治体の予算の関係で潰れる病院もある」
N「予算と、医師不足・・・」
(拍手)
Y「大学から医師が引き揚げて・・・まあ実際そうなんだが、今や多くのドロップアウト医師たちがバンクに登録している。そこに流れた影響も大きい」
N「そこのほうがメリットが」
Y「ホワッ?」
N「登録した医師に・・よりメリットがあるわけ?」
Y「そりゃそうだ。だから登録したわけだ。おかしいな君は?」
(ブーイング)
Y「すまんすまん。安易な失言だった」
N「ついその一言が」
Y「患者を追い詰める。何を言わせるんだ!」
(ブーイング)
N「医師が少ないなら、バンクからどんどん雇えば済むことでは?」
Y「ノーだ。今では1年の契約で年収の2割を要求するといわれてるバンクだ。病院の経営が成り立たなくなる」
N「金の問題?」
Y「そうだ、すべてに金がからんでる」
(会場、騒然)
Y「ところで人間誰でも忙しいと、その忙しさに飲まれてしまう」
N「するとどうなる?」
Y「それが不思議なことに、適応していく」
N「ではいいのでは?それは・・マラソンと同じ?」
Y「ザッツァー・・・そうだな。その後、妙な達成感が生まれてくる。これが今回のキーワードだ」
(ざわめき)
N「満足感ってこと?」
Y「とも言えるかな。達成感は脳を常に目覚めさせておく効果があるらしい。その達成感は次の意欲という姿勢を生み、また新たな達成感が生まれて・・・」
N「毎日、達成している?」
(会場、嘲笑)
Y「というか、何かを達成できるようにできている。特に医療関係者はそのような環境にいるんだ。簡単なことから複雑なことまであるよ、そりゃ。だがほとんどが経験的なものなので、演習のような形で収束していく」
N「・・・・なるほど」
Y「なので、達成感に包まれるほど妙にその人間が輝いていくのを見る。果たして達成できたのかどうかの客観的判断は別として」
N「自己満足?」
Y「それを言われるとつらいな!そりゃ、今の知識だって完成したものかどうか分からない」
N「治療での話だね?」
Y「ああ。僕らはこれまで百科事典くらいの知識を叩きこまれ、あ、技術的・アクシデンタルな経験もそうだが。・・その中から日々選択をしていく。正しいと思う選択をね」
N「間違うこともある。だが正しいと分かったときには・・・」
Y「そこには達成感があり、次への意欲が出るのは間違いない」
N「間違い続きだと?」
Y「達成感がないままでは、生き生きしなくなる。それが診療態度にも出てくる。」
N「・・・・皆さんも主治医は選ばないとね」
Y「オーイ!」
(会場、爆笑)
Y「付け加えるが、診療態度というのはつまり・・・自分に思うような結果が出ないとき、そのときに要求される粘り強さだ」
N「いろんな試みを考えたり・・」
Y「ああ。だが医者も人間だ。限界がある。考えにも体力・気力があるし」
N「話を戻しますが。その達成感が最近、失われていると?」
Y「そうだ!よくその話に戻ったな!」
(拍手)
Y「モンスター患者・家族、偏った報道、自治体の横柄な態度など・・・すべてが物事を<達成しにくく>している。このような流れが続けば、次への意欲が生まれない」
N「献身的にできなくなる?」
Y「それは正確な言い方ではないが・・・そうだな。してあげてたことを・・しなくなってくる。分かるかな」
N「我々が当たり前と思ってた内容が減ってくる?」
Y「親子や恋人関係でもあるだろ?無くしてしまって気づくものだ」
N「国が黙って見過ごせないのでは?」
Y「彼らの利益にかかわらない限り、見過ごされるだろう」
N「以上、ヘチマの大予言でした」
Y「オーイ!」
(会場、爆笑)
Y「医療に限らず、達成感を期待して日々を過ごすのは重要だと思う」
N「これ、何の番組?」
(爆笑)
Y「そのためには、その対象となる出来事がいくら魅力的でも・・自分の器でもって計算しておく必要がある」
N「結婚の話かな?」
Y「ジー・・なるほどな。いい例だ。自分の例えでは、ある高額なアルバイトがあるとする。だがそれには高額なる理由が必ずある。それをある程度推定して、自分は果してそれに耐えうるかどうか。ついていけそうか」
N「男が近寄らない美人がいると、それには理由がある。その理由・・・性格が悪い、美しすぎる・・・」
Y「美人局。あるいはニューハーフかもしれない」
(爆笑)
Y「いやいや。要するに、~かもしれない~かもしれない、と冷静に石橋を叩けるかどうかだ。で、結論を出して自分が永続的に耐えうるものかどうか、考える」
N「その態度でもってしても、最近は満たされない?」
Y「(国の上層部の)急な決定や、(上層部・患者側・マスコミの)一方的な対応・態度というのが増えた・・そのデリカシーのなさが、考える価値をなくさせる」
N「そのうち思うわけだね」
Y「ああ、言わせてくれ。誰がもうガンダムに乗るもんか!ってね」
N「・・・やっぱり医者を選ぼう」
Y「オーイ!」
(爆笑)
Y「簡略化するとこうだ。一生懸命やっても、安易に踏みにじられる環境にあるのなら・・・達成は無理ということだ。むしろ安定を目指し自分を守る」
N「あるいは環境・・・仕事場などを変わる?」
Y「ちょと前までは、金の利回りのよさで達成感そのものが軽視されていたように思う」
N「豊かさは罪?」
Y「そうではない。しかし豊かな間にしたそのツケが、俺たち世代にやってきたってことさ」
(拍手)
N「そのツケを払う時代になっても・・・達成する希望は見いだせる?」
Y「成功して金を作ることが達成だとは言ってない。それまでに達成の階段を作る。ワンステップ、ツーステップ・・という風に。いきなり一段で上がろうとしないこと。器が小さければ、階段を多くすればいい。<自分なら登れるであろう>という階段だ」
N「目の前の目標にいきなり飛びつくなってことだね?」
(拍手)
Y「目の前のものに安易にすがるのが、どういう結果を生むか・・・新作でそれを明らかにしたい」
<お次は、6月公開作に向けてのクランクアップ情報です!>
Y「もう出ている。医療業界の景気は、一般の景気より数年遅れてやってくると言われている」
N「倒産した病院も?」
Y「大阪で?もちろんある。病院の数自体が多いので目立たないだけだ。それに・・倒産といってもすべてが企業ではない。公立・町立など、自治体の予算の関係で潰れる病院もある」
N「予算と、医師不足・・・」
(拍手)
Y「大学から医師が引き揚げて・・・まあ実際そうなんだが、今や多くのドロップアウト医師たちがバンクに登録している。そこに流れた影響も大きい」
N「そこのほうがメリットが」
Y「ホワッ?」
N「登録した医師に・・よりメリットがあるわけ?」
Y「そりゃそうだ。だから登録したわけだ。おかしいな君は?」
(ブーイング)
Y「すまんすまん。安易な失言だった」
N「ついその一言が」
Y「患者を追い詰める。何を言わせるんだ!」
(ブーイング)
N「医師が少ないなら、バンクからどんどん雇えば済むことでは?」
Y「ノーだ。今では1年の契約で年収の2割を要求するといわれてるバンクだ。病院の経営が成り立たなくなる」
N「金の問題?」
Y「そうだ、すべてに金がからんでる」
(会場、騒然)
Y「ところで人間誰でも忙しいと、その忙しさに飲まれてしまう」
N「するとどうなる?」
Y「それが不思議なことに、適応していく」
N「ではいいのでは?それは・・マラソンと同じ?」
Y「ザッツァー・・・そうだな。その後、妙な達成感が生まれてくる。これが今回のキーワードだ」
(ざわめき)
N「満足感ってこと?」
Y「とも言えるかな。達成感は脳を常に目覚めさせておく効果があるらしい。その達成感は次の意欲という姿勢を生み、また新たな達成感が生まれて・・・」
N「毎日、達成している?」
(会場、嘲笑)
Y「というか、何かを達成できるようにできている。特に医療関係者はそのような環境にいるんだ。簡単なことから複雑なことまであるよ、そりゃ。だがほとんどが経験的なものなので、演習のような形で収束していく」
N「・・・・なるほど」
Y「なので、達成感に包まれるほど妙にその人間が輝いていくのを見る。果たして達成できたのかどうかの客観的判断は別として」
N「自己満足?」
Y「それを言われるとつらいな!そりゃ、今の知識だって完成したものかどうか分からない」
N「治療での話だね?」
Y「ああ。僕らはこれまで百科事典くらいの知識を叩きこまれ、あ、技術的・アクシデンタルな経験もそうだが。・・その中から日々選択をしていく。正しいと思う選択をね」
N「間違うこともある。だが正しいと分かったときには・・・」
Y「そこには達成感があり、次への意欲が出るのは間違いない」
N「間違い続きだと?」
Y「達成感がないままでは、生き生きしなくなる。それが診療態度にも出てくる。」
N「・・・・皆さんも主治医は選ばないとね」
Y「オーイ!」
(会場、爆笑)
Y「付け加えるが、診療態度というのはつまり・・・自分に思うような結果が出ないとき、そのときに要求される粘り強さだ」
N「いろんな試みを考えたり・・」
Y「ああ。だが医者も人間だ。限界がある。考えにも体力・気力があるし」
N「話を戻しますが。その達成感が最近、失われていると?」
Y「そうだ!よくその話に戻ったな!」
(拍手)
Y「モンスター患者・家族、偏った報道、自治体の横柄な態度など・・・すべてが物事を<達成しにくく>している。このような流れが続けば、次への意欲が生まれない」
N「献身的にできなくなる?」
Y「それは正確な言い方ではないが・・・そうだな。してあげてたことを・・しなくなってくる。分かるかな」
N「我々が当たり前と思ってた内容が減ってくる?」
Y「親子や恋人関係でもあるだろ?無くしてしまって気づくものだ」
N「国が黙って見過ごせないのでは?」
Y「彼らの利益にかかわらない限り、見過ごされるだろう」
N「以上、ヘチマの大予言でした」
Y「オーイ!」
(会場、爆笑)
Y「医療に限らず、達成感を期待して日々を過ごすのは重要だと思う」
N「これ、何の番組?」
(爆笑)
Y「そのためには、その対象となる出来事がいくら魅力的でも・・自分の器でもって計算しておく必要がある」
N「結婚の話かな?」
Y「ジー・・なるほどな。いい例だ。自分の例えでは、ある高額なアルバイトがあるとする。だがそれには高額なる理由が必ずある。それをある程度推定して、自分は果してそれに耐えうるかどうか。ついていけそうか」
N「男が近寄らない美人がいると、それには理由がある。その理由・・・性格が悪い、美しすぎる・・・」
Y「美人局。あるいはニューハーフかもしれない」
(爆笑)
Y「いやいや。要するに、~かもしれない~かもしれない、と冷静に石橋を叩けるかどうかだ。で、結論を出して自分が永続的に耐えうるものかどうか、考える」
N「その態度でもってしても、最近は満たされない?」
Y「(国の上層部の)急な決定や、(上層部・患者側・マスコミの)一方的な対応・態度というのが増えた・・そのデリカシーのなさが、考える価値をなくさせる」
N「そのうち思うわけだね」
Y「ああ、言わせてくれ。誰がもうガンダムに乗るもんか!ってね」
N「・・・やっぱり医者を選ぼう」
Y「オーイ!」
(爆笑)
Y「簡略化するとこうだ。一生懸命やっても、安易に踏みにじられる環境にあるのなら・・・達成は無理ということだ。むしろ安定を目指し自分を守る」
N「あるいは環境・・・仕事場などを変わる?」
Y「ちょと前までは、金の利回りのよさで達成感そのものが軽視されていたように思う」
N「豊かさは罪?」
Y「そうではない。しかし豊かな間にしたそのツケが、俺たち世代にやってきたってことさ」
(拍手)
N「そのツケを払う時代になっても・・・達成する希望は見いだせる?」
Y「成功して金を作ることが達成だとは言ってない。それまでに達成の階段を作る。ワンステップ、ツーステップ・・という風に。いきなり一段で上がろうとしないこと。器が小さければ、階段を多くすればいい。<自分なら登れるであろう>という階段だ」
N「目の前の目標にいきなり飛びつくなってことだね?」
(拍手)
Y「目の前のものに安易にすがるのが、どういう結果を生むか・・・新作でそれを明らかにしたい」
<お次は、6月公開作に向けてのクランクアップ情報です!>
Y先生 久しぶりに世間を語る アクターズ・スタジオ風 ①
2009年5月21日 連載N「不景気で、ここのところ落ち込み気味ではありますが・・・病気が減ることはありません。そんな戦乱の中、今回ゲストをお呼びしました」
(会場、拍手)
Y「イエア!」
(離れた椅子に座る)
N「今日は、仕事は終わったの?」
(会場、爆笑)
Y「待機制だから、呼ばれたら行くよ!あっ!(呼ばれたフリ)」
N「わざとらしいね。電話の音が聞こえた?」
Y「バイブだよ。ブルブルブル!(椅子ごと揺れる)」
(会場、拍手)
Y「いっそ、自分が電話かと思うよ。電話になろうかってね。ペースメーカーみたいに、内蔵して欲しいよ」
(間)
N「不景気の影響は、ある?」
Y「あるな。大いに感じる。5年前ぐらいの時期では、サラリーマンの3割負担が話題だったが、今は話の次元が大きく異なる」
N「というと?」
Y「今の社会、組織、仕事・・・まあ仕事というものが社会の末端単位だとすると・・・あまりにも割に合わない、理不尽なものが増えている。まるで病気に気づくことすら許されないような」
N「それは背景?」
Y「そうだ。確かに背景だ。仕事が病気を作るわけではない。しかし、その仕事がもしキャパ(許容量)を超えたもので、持続するとなると・・・」
(鎮まる視聴者)
N「ちょっと待って。仕事の内容が忙しくなったってこと?」
Y「イエスだ。詳しくは後述する。しかし、仕事を狭い意味で取るなよ。大きな意味でいえば、生きていく上での自分が課した義務・・・子育て、買い物なども含まれる」
N「やっと分かった」
(会場、微笑)
Y「そうか。で、今の時代の特徴は・・・会社と家庭面、とに分けて考えてみよう」
N「まず社会では?」
Y「ガッデメ!会社だ!間違うな!ちょっと怒りやすくなったかな最近」
N「キャパの問題?」
(会場、大爆笑。一部ブーイング)
Y「オーマイ・・・やられたな。会社の話といこう。<サーガ>でも提示するように・・・上層部と末端との神経線維が途切れた状態だ。上位ニューロンと下位ニューロンが断絶した状態」
N「つながりが、ない?」
Y「中間に立つ人がない。というか、存在しない。上は上の集まり。下はみな均等」
N「それによって弊害が?」
Y「そりゃあるだろ。まるで患者を見ない医者と同じで、上は勝手に物事を決められる」
N「下は?」
Y「大多数の<下>は、不満を訴えようにもその窓口がない・・・」
(会場、拍手)
N「それが、変わった点?」
Y「イエア。上層部にとって末端は数として計算しやすくなり、理不尽なノルマを平気で与えることができる」
N「その結果・・・」
Y「末端は、大事なものを失った」
N「マネー?」
Y「かもしれないが、それはやはり<達成感>だろう。僕は・・人間にとって生きがいは何か聞かれたら、そう答える。オーイ?今日は何の話だ?」
(会場より花束)
N「私も欲しいね」
Y「ただし、達成は自信につながる。そのためにも何かを達成する日常でないと、鬱になりやすい」
N「うつ状態が増えてるね。病院でもそう?」
Y「ホワッ?」
N「達成感を感じることは・・・?」
(会場より激励)
Y「病院で勤務しての達成感は、やはり治療がうまくいったときだ。もちろん自分の裁量で。必ずしも患者側の利益と一致しないが」
N「アーハン」
Y「しかし、心外なことは増えている。モンスターペイシャントとか一時流行したな?」
N「やはり今でも?」
Y「そりゃそうさ。理解の努力もせず、土足で平気で荒らしまくる・・・」
N「病院側の責任は?」
Y「あるケースもあろうが、たいていは逆だろう、と思ってる」
司会者、ネクタイを正す。
N「私も、病院を選ばないとな」
Y「オーイ!」
(会場、爆笑)
N「会社での理不尽は分かった。家庭では?」
Y「少子化や母子家庭など・・・扶養の問題だ。これだけ老人が増えてくると・・・自分が将来歩けなくなったらどうなるか?などと考えてしまう」
N「早く結婚を!」
(会場、大爆笑)
Y「じゃあ、早く病院から帰らせてくれよ!」
(会場、ブーイング)
Y「すまない。冗談だ。帰っても、そのまま寝るだけだ」
N「話を元に。家庭のキャパも、限界?」
Y「超過勤務で子供の面倒が大変だったり、介護が過酷で疲れている家族が増えているということだ」
N「これからの話の伏線として、重要?」
Y「もちろんだ。さきほどのユーのイントロダクション同様、今は乱世の世の中だからな」
N「ユーは豪傑を見習う?」
Y「ミーには英雄の血は流れていない。従って院長として天下を取ることなく、一国の勤務医として民を守る!赤兎馬(せきとば)ハー!パカランパカラン!」
(会場、まばらな拍手)
<次は、作者が現場周囲の現状を、語ります!>
(会場、拍手)
Y「イエア!」
(離れた椅子に座る)
N「今日は、仕事は終わったの?」
(会場、爆笑)
Y「待機制だから、呼ばれたら行くよ!あっ!(呼ばれたフリ)」
N「わざとらしいね。電話の音が聞こえた?」
Y「バイブだよ。ブルブルブル!(椅子ごと揺れる)」
(会場、拍手)
Y「いっそ、自分が電話かと思うよ。電話になろうかってね。ペースメーカーみたいに、内蔵して欲しいよ」
(間)
N「不景気の影響は、ある?」
Y「あるな。大いに感じる。5年前ぐらいの時期では、サラリーマンの3割負担が話題だったが、今は話の次元が大きく異なる」
N「というと?」
Y「今の社会、組織、仕事・・・まあ仕事というものが社会の末端単位だとすると・・・あまりにも割に合わない、理不尽なものが増えている。まるで病気に気づくことすら許されないような」
N「それは背景?」
Y「そうだ。確かに背景だ。仕事が病気を作るわけではない。しかし、その仕事がもしキャパ(許容量)を超えたもので、持続するとなると・・・」
(鎮まる視聴者)
N「ちょっと待って。仕事の内容が忙しくなったってこと?」
Y「イエスだ。詳しくは後述する。しかし、仕事を狭い意味で取るなよ。大きな意味でいえば、生きていく上での自分が課した義務・・・子育て、買い物なども含まれる」
N「やっと分かった」
(会場、微笑)
Y「そうか。で、今の時代の特徴は・・・会社と家庭面、とに分けて考えてみよう」
N「まず社会では?」
Y「ガッデメ!会社だ!間違うな!ちょっと怒りやすくなったかな最近」
N「キャパの問題?」
(会場、大爆笑。一部ブーイング)
Y「オーマイ・・・やられたな。会社の話といこう。<サーガ>でも提示するように・・・上層部と末端との神経線維が途切れた状態だ。上位ニューロンと下位ニューロンが断絶した状態」
N「つながりが、ない?」
Y「中間に立つ人がない。というか、存在しない。上は上の集まり。下はみな均等」
N「それによって弊害が?」
Y「そりゃあるだろ。まるで患者を見ない医者と同じで、上は勝手に物事を決められる」
N「下は?」
Y「大多数の<下>は、不満を訴えようにもその窓口がない・・・」
(会場、拍手)
N「それが、変わった点?」
Y「イエア。上層部にとって末端は数として計算しやすくなり、理不尽なノルマを平気で与えることができる」
N「その結果・・・」
Y「末端は、大事なものを失った」
N「マネー?」
Y「かもしれないが、それはやはり<達成感>だろう。僕は・・人間にとって生きがいは何か聞かれたら、そう答える。オーイ?今日は何の話だ?」
(会場より花束)
N「私も欲しいね」
Y「ただし、達成は自信につながる。そのためにも何かを達成する日常でないと、鬱になりやすい」
N「うつ状態が増えてるね。病院でもそう?」
Y「ホワッ?」
N「達成感を感じることは・・・?」
(会場より激励)
Y「病院で勤務しての達成感は、やはり治療がうまくいったときだ。もちろん自分の裁量で。必ずしも患者側の利益と一致しないが」
N「アーハン」
Y「しかし、心外なことは増えている。モンスターペイシャントとか一時流行したな?」
N「やはり今でも?」
Y「そりゃそうさ。理解の努力もせず、土足で平気で荒らしまくる・・・」
N「病院側の責任は?」
Y「あるケースもあろうが、たいていは逆だろう、と思ってる」
司会者、ネクタイを正す。
N「私も、病院を選ばないとな」
Y「オーイ!」
(会場、爆笑)
N「会社での理不尽は分かった。家庭では?」
Y「少子化や母子家庭など・・・扶養の問題だ。これだけ老人が増えてくると・・・自分が将来歩けなくなったらどうなるか?などと考えてしまう」
N「早く結婚を!」
(会場、大爆笑)
Y「じゃあ、早く病院から帰らせてくれよ!」
(会場、ブーイング)
Y「すまない。冗談だ。帰っても、そのまま寝るだけだ」
N「話を元に。家庭のキャパも、限界?」
Y「超過勤務で子供の面倒が大変だったり、介護が過酷で疲れている家族が増えているということだ」
N「これからの話の伏線として、重要?」
Y「もちろんだ。さきほどのユーのイントロダクション同様、今は乱世の世の中だからな」
N「ユーは豪傑を見習う?」
Y「ミーには英雄の血は流れていない。従って院長として天下を取ることなく、一国の勤務医として民を守る!赤兎馬(せきとば)ハー!パカランパカラン!」
(会場、まばらな拍手)
<次は、作者が現場周囲の現状を、語ります!>
ヨーロッパ・ハワイへ留学・豪遊(?)中の仲間によると、今の日本の騒ぎはかなり大袈裟らしい。今のインフルエンザが従来の季節型と予後的・治療内容的に有意な差が感じられておらず、そういう理性に基づいた報道がされているからだそうだ。
今の日本の報道は感染源がどうたらと、まるで犯罪者か魔女狩りのようなことに一生懸命になっていて、過熱しすぎて医療者の隔離・医療機関の一時停止などまでエスカレートしそうな雰囲気だ。
もちろん油断はできないが、おそらくフェーズ的(つまり6)には拡大するのは確実とされていて、その場合今のような限定された入院施設では数的に間に合わず、結局のところ一般の機関でも受け入れをする体制を整えることになるだろう(またも遅い対応)・・・というのが僕ら仲間の勝手な予測だ。
インフルのキットも消費しきったところもある。医師会に属してないところは不足しやすいので(なかなか回ってこない)、受診して検査してもらおうと思うなら、その有無を前もって確認したいところ。
あと、マスクが売りに売れているが、眼の保護をしないと予防効果が十分とはいえない(アメリカCDC)。どうやら、人ごみは今まで以上に避けた方がいいのは確実だ。
今の日本の報道は感染源がどうたらと、まるで犯罪者か魔女狩りのようなことに一生懸命になっていて、過熱しすぎて医療者の隔離・医療機関の一時停止などまでエスカレートしそうな雰囲気だ。
もちろん油断はできないが、おそらくフェーズ的(つまり6)には拡大するのは確実とされていて、その場合今のような限定された入院施設では数的に間に合わず、結局のところ一般の機関でも受け入れをする体制を整えることになるだろう(またも遅い対応)・・・というのが僕ら仲間の勝手な予測だ。
インフルのキットも消費しきったところもある。医師会に属してないところは不足しやすいので(なかなか回ってこない)、受診して検査してもらおうと思うなら、その有無を前もって確認したいところ。
あと、マスクが売りに売れているが、眼の保護をしないと予防効果が十分とはいえない(アメリカCDC)。どうやら、人ごみは今まで以上に避けた方がいいのは確実だ。
診察拒否が医師法違反だと指摘するのは、むしろモンスターの言い分。こうした心ない一言が医師らの感情を逆なでし、思わぬ逆効果を生む。
診察拒否するケースは何も
・ 取り込み中の時(急患・急変などに対応中)
だけとは限らず、実際は
・ 病棟が満床で、診察希望患者に入院の可能性を考慮したとき
(結局よそへ紹介することになり患者にいっそうの負担)
・ 診察希望の患者の症状から察して、それが自分の専門外のとき
・ 病院の姿勢として、症状の程度に応じて前もった<基準>があるとき
(たとえばこういうケースはここまでにしようとか)
・ ブラックリスト患者
(迷惑行為などの既往があるケース)
・ これまで対応にかなり追われて当直医そのものが疲弊、または当直医そのものが体調不良
・ 臨床経験の乏しい医者が当直に当たったとき
(例えば飲み会・出張で常勤が穴埋め的にしょうがなく雇った医者)
・ <依頼してきたのが救急隊の場合>
その救急隊がふだんから信用ならん場合
(連れてきたら実は酒飲みだったなどの前科あり)
などなど、事情があることも。
しかし、窓口に患者が直接やってきた場合はとりあえず待合室に入ってもらい、(よそに行ってもらうにしても)次の手続きまでの手助けをしてあげるのが好ましい。
診察拒否するケースは何も
・ 取り込み中の時(急患・急変などに対応中)
だけとは限らず、実際は
・ 病棟が満床で、診察希望患者に入院の可能性を考慮したとき
(結局よそへ紹介することになり患者にいっそうの負担)
・ 診察希望の患者の症状から察して、それが自分の専門外のとき
・ 病院の姿勢として、症状の程度に応じて前もった<基準>があるとき
(たとえばこういうケースはここまでにしようとか)
・ ブラックリスト患者
(迷惑行為などの既往があるケース)
・ これまで対応にかなり追われて当直医そのものが疲弊、または当直医そのものが体調不良
・ 臨床経験の乏しい医者が当直に当たったとき
(例えば飲み会・出張で常勤が穴埋め的にしょうがなく雇った医者)
・ <依頼してきたのが救急隊の場合>
その救急隊がふだんから信用ならん場合
(連れてきたら実は酒飲みだったなどの前科あり)
などなど、事情があることも。
しかし、窓口に患者が直接やってきた場合はとりあえず待合室に入ってもらい、(よそに行ってもらうにしても)次の手続きまでの手助けをしてあげるのが好ましい。
パンデミックの警告が出た。今日は大阪をあちこち仕事で回ったが、マスクをしている人はほぼ皆無。関空は重要拠点だが、衛生的にしばしば問題となる地域(人種が混在しているケース多い)こそ隠れた流行予測地。医師はバイトの時とかも頭に置いておきたい。
今のところ検査キットでA陽性と出てなおかつ豚インフル流行地域との接触(渡航歴など)がある場合など、診断の流れがとても十分とは思えない。今の段階ではその人の日常の足跡を問診にて辿り、高熱の人はまずキットで検査してもらおう。
肺炎は毎度のように入院を経験する。その中で一部が重篤化し死に至る。肺炎は呼吸が苦しく、逃げ場なしにつらいものだ。肺炎など重篤な病気には何か背景(キッカケや基礎疾患など)がある。自分にはその背景はないか。今後さらされる背景はないか。するとGWはどうか。どういう場所が背景になりやすいか。なら予防するためには。白紙に矢印で関連図を作ると、自ずと分かる。
手洗いとマスクが強調されているが、軽く見られがちなのが普段の抵抗力。睡眠不足、やせ(食欲低下・極度のダイエット)、過労、不潔、アバウトな生活など。これらこそが病気につけこまれやすい背景だ。
今のところ検査キットでA陽性と出てなおかつ豚インフル流行地域との接触(渡航歴など)がある場合など、診断の流れがとても十分とは思えない。今の段階ではその人の日常の足跡を問診にて辿り、高熱の人はまずキットで検査してもらおう。
肺炎は毎度のように入院を経験する。その中で一部が重篤化し死に至る。肺炎は呼吸が苦しく、逃げ場なしにつらいものだ。肺炎など重篤な病気には何か背景(キッカケや基礎疾患など)がある。自分にはその背景はないか。今後さらされる背景はないか。するとGWはどうか。どういう場所が背景になりやすいか。なら予防するためには。白紙に矢印で関連図を作ると、自ずと分かる。
手洗いとマスクが強調されているが、軽く見られがちなのが普段の抵抗力。睡眠不足、やせ(食欲低下・極度のダイエット)、過労、不潔、アバウトな生活など。これらこそが病気につけこまれやすい背景だ。
どうしても「ガイドワイヤー」に見えてしまうが、今回のGWは割と長期。世間並に休んだら、土曜日~水曜日が休日・・・自分にはありえない。開業医も休みを返上するところが目立つ(医師会に入ってたら無理だが)。
高速道路の大渋滞が予測されるのなら、外傷はもちろん、気温によっては熱中症や脱水、エコノミークラスもありか?いろいろ予測すると、結局のとこ救急マニュアルを全部読むことになる。
もし医者がいそうな場所を手っ取り早く探すとしたら・・・?
ゴルフ場。それと朝8時台のコンビニ(直前の買い出し!)で、外車停めて買いこんでる奴(雑誌+食糧)!
「EMER-Z-ENCY FALLS」予告編
2009年4月24日 連載かつて開拓したはずの、僻地病院。
駆けつけ、玄関先で立ち止まる医師ら。全員何かに圧倒され、そのまま下に崩れる。
<時は、2002年>
院長の頬をつたう、涙。
<恐れた事が、起こった>
騒然とする、真田本院。
事務員「一晩で僻地の病院が崩壊・・・」
事務長「奴らの次なる目標は・・・」
事務員「本院なわけですか?」
事務長「いや・・・」
<最大の危機が>
事務長「もっと。大きいものだと思う」
<やってくる!>
鷲津風の男「我々には遊んでる時間がありません。強硬手段もやむを得ないでしょう」作図。
大学学長「どうか皆さんの力を・・・」土下座。ざわめく会議室。
別病院。
鷲津風の男「淘汰されるべきです。皆さんには額面通り・・」
大型トラック出発。
鷲津風の男「働いてもらいますので」
病院玄関、滑り台を滑走する白衣7人。
過労でうずくまる医師。
飛んできたベッドで胸を打つ医師。
そして、事務長の横で慌てる医師。
ユウ 「品川!何か策を!」
事務長「あるわけないでしょうそんなの!」
ユウ 「逃げるな!」
事務長「ぼく医師じゃないし!」
滑走からジャンプする7人。
上から崩れていく大病院。
玄関めがけ、バウンドし突っ込んでいく乗用車。
ゆっくり落ちてくる7人。下で両手を上げ立つ女。
トレーラー、道路で横転。
<見えてくる限界>
事務長「彼らは本気ですよ。ここで先生らがくたばれば・・・」
ユウ「?」
事務長「ハゲタカが来ますよ!あ!」鳴るユウのPHS。
ユウ「カアッ!ペッ!」背中のチューブ持ち振り向き、喧噪の中出動。
事務長「何すんですか!」
<そして・・・>
立つ女から放たれる、謎の力。7人、上空で吹っ飛ぶ。
「(7人)うわあああああ!」
<見えない敵>
テントをあちこち徘徊するユウにつきまとう、医学生。
医学生「僕は卒業できるんでしょうか?」
ユウ 「こっちは失業だ!」
またダッシュ。
医学生「マイナーにするお!」
<2009 6. 6. >
駆けつけ、玄関先で立ち止まる医師ら。全員何かに圧倒され、そのまま下に崩れる。
<時は、2002年>
院長の頬をつたう、涙。
<恐れた事が、起こった>
騒然とする、真田本院。
事務員「一晩で僻地の病院が崩壊・・・」
事務長「奴らの次なる目標は・・・」
事務員「本院なわけですか?」
事務長「いや・・・」
<最大の危機が>
事務長「もっと。大きいものだと思う」
<やってくる!>
鷲津風の男「我々には遊んでる時間がありません。強硬手段もやむを得ないでしょう」作図。
大学学長「どうか皆さんの力を・・・」土下座。ざわめく会議室。
別病院。
鷲津風の男「淘汰されるべきです。皆さんには額面通り・・」
大型トラック出発。
鷲津風の男「働いてもらいますので」
病院玄関、滑り台を滑走する白衣7人。
過労でうずくまる医師。
飛んできたベッドで胸を打つ医師。
そして、事務長の横で慌てる医師。
ユウ 「品川!何か策を!」
事務長「あるわけないでしょうそんなの!」
ユウ 「逃げるな!」
事務長「ぼく医師じゃないし!」
滑走からジャンプする7人。
上から崩れていく大病院。
玄関めがけ、バウンドし突っ込んでいく乗用車。
ゆっくり落ちてくる7人。下で両手を上げ立つ女。
トレーラー、道路で横転。
<見えてくる限界>
事務長「彼らは本気ですよ。ここで先生らがくたばれば・・・」
ユウ「?」
事務長「ハゲタカが来ますよ!あ!」鳴るユウのPHS。
ユウ「カアッ!ペッ!」背中のチューブ持ち振り向き、喧噪の中出動。
事務長「何すんですか!」
<そして・・・>
立つ女から放たれる、謎の力。7人、上空で吹っ飛ぶ。
「(7人)うわあああああ!」
<見えない敵>
テントをあちこち徘徊するユウにつきまとう、医学生。
医学生「僕は卒業できるんでしょうか?」
ユウ 「こっちは失業だ!」
またダッシュ。
医学生「マイナーにするお!」
<2009 6. 6. >
最低の・・・はこういう奴ら
2009年4月24日 連載 ・・・PLってことは宗教法人の?以下、ニュース。
健康診断施設「PL大阪健康管理センター」(大阪市中央区)は、昭和59年から平成16年に行った健康診断の血液検査で、善玉コレステロールと呼ばれるHDLコレステロール値を、測定していないにもかかわらず、虚偽の数値を記載し受診者に通知していたことが24日、分かった。同センターは「対象者は約3万人」としているが、大阪市保健所は「調査が不十分」としてさらに説明を求めている。
同センターによると、初回に正常値を示した受診者について、その後の健診は5回に1回しか実施せず、それ以外は、前回の数値を参考にした架空の数値を記載していた。当時、健康診断の受診者が多いため検査の処理が間に合わず、手抜きを行ったという。
HDL-CはLDL-Cと密接な関係にあり、数式上では LDL-C ÷ HDL-C
つまりこれらの比が1.5以下であれば動脈硬化を予防できる(つまり治療の目安)という便利データがある。HDL-Cが適当ならこの比はどうとでもなるわけで、当然低めに偽装するほど高い数値になる。
この数式で言えば、比が高いほど動脈硬化リスク大なわけで、(結果を渡されれば)僕らは自動的に内服を勧めることになる。通常処方する<スタチン>には筋肉痛ひいては横紋筋融解などの侮れない副作用がある。これを意味もなく出された人が多いかもしれない。
健診業務は完全なサービス業になりつつあり、あちこちで患者の争奪戦が続いている。特に大阪では今でもクビ寸前しかし777狙いの<末端>が営業をかけている。
ここでの話からずれるが、一部の狂信的な<末端>は何か弱みを握られていて、気の遠くなるノルマを達成するよう常に脅迫されている。彼らには達成した時の快感が強烈なため、それを成就させるためなら手段を選ばない。こういうのが各病院に1人はいるものだ。
ここで健診を受けた人は、委託先検査会社の検査伝票を直接見せてもらう必要がある(もうないかもしれんが)。
健康診断施設「PL大阪健康管理センター」(大阪市中央区)は、昭和59年から平成16年に行った健康診断の血液検査で、善玉コレステロールと呼ばれるHDLコレステロール値を、測定していないにもかかわらず、虚偽の数値を記載し受診者に通知していたことが24日、分かった。同センターは「対象者は約3万人」としているが、大阪市保健所は「調査が不十分」としてさらに説明を求めている。
同センターによると、初回に正常値を示した受診者について、その後の健診は5回に1回しか実施せず、それ以外は、前回の数値を参考にした架空の数値を記載していた。当時、健康診断の受診者が多いため検査の処理が間に合わず、手抜きを行ったという。
HDL-CはLDL-Cと密接な関係にあり、数式上では LDL-C ÷ HDL-C
つまりこれらの比が1.5以下であれば動脈硬化を予防できる(つまり治療の目安)という便利データがある。HDL-Cが適当ならこの比はどうとでもなるわけで、当然低めに偽装するほど高い数値になる。
この数式で言えば、比が高いほど動脈硬化リスク大なわけで、(結果を渡されれば)僕らは自動的に内服を勧めることになる。通常処方する<スタチン>には筋肉痛ひいては横紋筋融解などの侮れない副作用がある。これを意味もなく出された人が多いかもしれない。
健診業務は完全なサービス業になりつつあり、あちこちで患者の争奪戦が続いている。特に大阪では今でもクビ寸前しかし777狙いの<末端>が営業をかけている。
ここでの話からずれるが、一部の狂信的な<末端>は何か弱みを握られていて、気の遠くなるノルマを達成するよう常に脅迫されている。彼らには達成した時の快感が強烈なため、それを成就させるためなら手段を選ばない。こういうのが各病院に1人はいるものだ。
ここで健診を受けた人は、委託先検査会社の検査伝票を直接見せてもらう必要がある(もうないかもしれんが)。
検査結果の問い合わせ、セカンド・オピニオン的相談、来れない家族のための遠隔電話などの機会がある。電話を切るとき自分はあとに切るほうだが、相手が丁寧すぎると最後の挨拶がなかなか終わらない。しかしこちらも次の用事があるので、速やかにフェードアウトする必要がある。
「それでは失礼しますまた何かありましたらいつでもお電話くださいでははいどうもはーい・・・ガチャ」
それでもあちら側(高齢女性)はもっと丁寧で
「先生どうもありがとうございました宜しくお願いいたします失礼致しますごめんあそばっせいえいえそんな何をおっしゃいますこれからもどうかはいはいいーえではさようならおやすみなさいおきをつけてガチャ!」
途切れのない旋律に、感動すら覚える(←ちょっとシャア入)。
「それでは失礼しますまた何かありましたらいつでもお電話くださいでははいどうもはーい・・・ガチャ」
それでもあちら側(高齢女性)はもっと丁寧で
「先生どうもありがとうございました宜しくお願いいたします失礼致しますごめんあそばっせいえいえそんな何をおっしゃいますこれからもどうかはいはいいーえではさようならおやすみなさいおきをつけてガチャ!」
途切れのない旋律に、感動すら覚える(←ちょっとシャア入)。
あいまいなコンセプト
2009年4月21日 連載 コメント (2)<総合診療科>の存在自体が疑問視されているが、過剰な期待を植え付けかねない名称そのものに問題があった。僕の知ってる病院でも(医師の)評判はあまり良くなく、というか各医師が<安売りされ、しかも無理矢理させられている>といった現状。
誰にも専門はあるわけで、慣れない分野があるのは間違いなく無理もない。詳しくないと疾患を疑えないから積極的な検査・治療とはならない。結果的にダラダラとした、担当医師間でのたらいまわし的なものに成り下がっている。病院にとっても黒字転換の契機にはなり得ない。採算というのは、医師の指示の積み重ね、その延長にあるものなので。ここは企業と決定的に異なる点。
極端に言うと、採算が取れてたとこが→徐々に取れなくなる(→崩壊へ向かう)のは、指示が減ったことつまり医師側のモチベーション低下つまりこれは体制への不満や割の合わなさを示唆することが多い。患者が減っての結果もあろうが、その原因の根源こそがそこにあったりする。
体制の不満は、勤務する医師側に対する一方的な決めつけが原因。医師側は<やらないこと>、つまり<指示しないこと>で対抗できる。ネジをゆるめるような図式を想像したい。
今は外来でも病棟でも、数的に上限を超えて<してあげている>のが現状。その忍耐の線を切られれば、<じゃあもうしてあげない>方向になるのが流れだろう。
<総合内科専門医http://www.naika.or.jp/info/rireki/info080319.html>とか曖昧なコンセプトを打ち出しても、打算が見え隠れするだけ。
http://hiltonjapan.ehotel-reserve.com/hilton-tokyo/
・・に宿泊中。地下の理髪店に行ったが、安倍晋三がちょうど昨日来ていたらしい。この店は彼のかかりつけらしい。どうりでいつもの散髪代(5千円前後)をはるかに凌ぐほどのことはある(1万7千円!)・・・。
ヒルトンのエグゼクティブ・ルームは朝食付きでも2万ちょいで、それほど高くはない。最上階ラウンジで好きな時に酒・間食などが飲める。そういや外人も多かったが、シャマラン風のインド人が多かったような気がする。
1階のレストラン(超高額たとえばサンドイッチ3千円)、すました外人たちを見ていると、金融崩壊の発端であるウォール街を思わずにいられない(どこ吹く風的な雰囲気)。
おみやげはとりあえず定番「東京バナナ」。詰所数か所、事務、薬剤部、放射線部、老健、託児所、食堂・・・・みな首を長くして待っているとのこと。
情報流出のニュースは日常茶飯事。医師らのデータが病院から流出することも珍しくなく、噂では製薬業界(MR?)経由で名簿が流れているというのが有力だ(前述のように、製薬会社で医師の履歴がすべて分かる)。履歴書そのものが安易にやり取りされてるケースも珍しくない。
名簿にしろとにかく情報。情報は金に匹敵する。なので、個人の情報はたやすく出すべきでない。経験上、とかく多弁な人は損をしている。だから、末端と呼ばれる者の一部は抜きんでるために着飾って自分を大きく見せ、なるべくローコストでハイリターンな情報入手に躍起になる。
大阪の企業・組織は<上層部少数>+<末端多数>のモザイクモデル(?)というくらいの構造をしていて、末端同士が差を出すために情報を奪い合う。価値のある情報を握った者が上層部の側近への近道だ。
私が言いたいのは、末端にたやすく情報を渡すなということだけさ(←シャア入ってます!)。どういう情報かは各自それぞれだが。
もう春になり、どことなく開放的になろう。すると飲み会や付き合いが増え一体感が生まれ、心に妙な余裕ができる。そこを狙われないようにしなさい。
君のために、言っておいた。
名簿にしろとにかく情報。情報は金に匹敵する。なので、個人の情報はたやすく出すべきでない。経験上、とかく多弁な人は損をしている。だから、末端と呼ばれる者の一部は抜きんでるために着飾って自分を大きく見せ、なるべくローコストでハイリターンな情報入手に躍起になる。
大阪の企業・組織は<上層部少数>+<末端多数>のモザイクモデル(?)というくらいの構造をしていて、末端同士が差を出すために情報を奪い合う。価値のある情報を握った者が上層部の側近への近道だ。
私が言いたいのは、末端にたやすく情報を渡すなということだけさ(←シャア入ってます!)。どういう情報かは各自それぞれだが。
もう春になり、どことなく開放的になろう。すると飲み会や付き合いが増え一体感が生まれ、心に妙な余裕ができる。そこを狙われないようにしなさい。
君のために、言っておいた。
テレビ朝日チャンネルの「三国志」「三国志Ⅱ」を実に22年ぶりに鑑賞。レッドクリフつながりの特別上映。各90分だが当時の興奮が蘇った。設定に無理があるものの演出・カット割が優秀。
三国時代に象徴されるように、自分と敵、敵でないけど味方でもないその3国がバランスを取ることにより、平和が続いていく。実際のみんなの周囲はどうだろうか。
実は自分の勤務の理想もそうで、①自分、②常勤先、③は②とつながりのある非常勤先(①蜀、②魏、③呉とすると分かりやすい?)。
もし③非常勤先が滅びれば、②常勤先が①自分を都合のいいようにしようとするだろうし、②常勤先が滅びれば③非常勤先に弱みを握られる。どれがあっても戦乱の世だ。
なので3者併存が望ましいが、もちろんその間にも②常勤先からの駆け引き(非常勤先の患者ごと引っ張れ)もあるし、③非常勤先からの駆け引き(常勤先の患者を秘かによこせ)もある。断りながらも、何とか交渉を保つ。
「三国志Ⅱ」では、三国の占める大陸のちょうど真ん中<荊州>が今後の予後を決めるポイントとなり、争奪戦となる。自分にとっての荊州は・・・むろん、常勤先での実質的な地位(ポストとは限らず)にある。そうすれば、常勤先ひいては非常勤先に<モノ言う立場>に持っていくことができる。
理想は、フォースにバランスを持たせる者だ。
三国時代に象徴されるように、自分と敵、敵でないけど味方でもないその3国がバランスを取ることにより、平和が続いていく。実際のみんなの周囲はどうだろうか。
実は自分の勤務の理想もそうで、①自分、②常勤先、③は②とつながりのある非常勤先(①蜀、②魏、③呉とすると分かりやすい?)。
もし③非常勤先が滅びれば、②常勤先が①自分を都合のいいようにしようとするだろうし、②常勤先が滅びれば③非常勤先に弱みを握られる。どれがあっても戦乱の世だ。
なので3者併存が望ましいが、もちろんその間にも②常勤先からの駆け引き(非常勤先の患者ごと引っ張れ)もあるし、③非常勤先からの駆け引き(常勤先の患者を秘かによこせ)もある。断りながらも、何とか交渉を保つ。
「三国志Ⅱ」では、三国の占める大陸のちょうど真ん中<荊州>が今後の予後を決めるポイントとなり、争奪戦となる。自分にとっての荊州は・・・むろん、常勤先での実質的な地位(ポストとは限らず)にある。そうすれば、常勤先ひいては非常勤先に<モノ言う立場>に持っていくことができる。
理想は、フォースにバランスを持たせる者だ。
今回の顛末は、僕なりの思い込みでは・・・
アメリカ「日本はうちの借金を、早く肩代わりしてください」
日本「支持が落ちて、政党の方針がなかなか思うようになりません」
アメリカ「そうですか。ちょっと待ってください」
アメリカ「ではそろそろお願いします」
北朝鮮「本当にいいんですね?」
アメリカ「一発お願いします」
北朝鮮「では・・・脚本通り」
疑似ロケット発射。
北朝鮮「日本はあの程度のレスポンスですか?」
アメリカ「そんなもんですわ」
北朝鮮「ローコストで国の威信を守れました。ありがとう」
アメリカ「大変でしたね。次は本物がきますよ?」
日本「はああ!無能ぶりが出ました!今度は守ってください」
アメリカ「少々助けてくだされば、バックアップは我らが」
日本「で、では強気で参ります。それで支持が戻るでしょうから、その後そちらの経済的なことはお任せを!」
アメリカ「頼むよキミィ・・・」
どうしよう。素直になれない・・・。
ま、とりあえず今週末の飛行機(羽田行)はキャンセルせずにいけそうだな・・・。何となく国策の匂いがする総会だが、単位のため頑張ろう!
アメリカ「日本はうちの借金を、早く肩代わりしてください」
日本「支持が落ちて、政党の方針がなかなか思うようになりません」
アメリカ「そうですか。ちょっと待ってください」
アメリカ「ではそろそろお願いします」
北朝鮮「本当にいいんですね?」
アメリカ「一発お願いします」
北朝鮮「では・・・脚本通り」
疑似ロケット発射。
北朝鮮「日本はあの程度のレスポンスですか?」
アメリカ「そんなもんですわ」
北朝鮮「ローコストで国の威信を守れました。ありがとう」
アメリカ「大変でしたね。次は本物がきますよ?」
日本「はああ!無能ぶりが出ました!今度は守ってください」
アメリカ「少々助けてくだされば、バックアップは我らが」
日本「で、では強気で参ります。それで支持が戻るでしょうから、その後そちらの経済的なことはお任せを!」
アメリカ「頼むよキミィ・・・」
どうしよう。素直になれない・・・。
ま、とりあえず今週末の飛行機(羽田行)はキャンセルせずにいけそうだな・・・。何となく国策の匂いがする総会だが、単位のため頑張ろう!
<ずさん>のスパイラル
2009年4月2日 連載ここ数年、企業の隠していた実態がいろいろ明らかになっている。食関係では賞味期限、国の機関の税金管理、会社ではその金の眠らせ方だ。いずれも「ずさん」という言葉で批判された。いずれも、未だに懲りてない。
日本経団連の投資失敗のニュースがあったが、投資とはつまりギャンブル。ギャンブルに失敗したということだ。どいつもこいつも、実はギャンブルやってたわけだ。これまでの好景気の正体が、だんだん見えてきた。
で、日本内科学会のホームページを見てみた。
http://www.naika.or.jp/jigyo/shiryo.html
<財産目録>によると、預金は大半が「みずほ」「三菱東京UFJ」。なんでまたここらに・・・。
活動内容にやっぱりあった「投資活動」。ただ結局のところ、何のことなのかサッパリ分からんが。
そろそろ、新・医師スタッフが着任してくる時期。その前にも、いろんな情報が飛び交う。前勤務先の情報がある程度流れてくるためだ。これから心機一転しようとする医者には迷惑この上ないのだが。
情報を流すのは主にMRや知り合い、そのまた知り合い。特に製薬会社では、どの医者でも名前を入力すれば過去の勤務地が全て分かるようになっている(らしい)。
・ できる医者の場合
「今度来る外科の先生はね。オペもバリバリやりはるし、救急も取るし、患者さん受けもいいよ・・・」
「今度来る内科の先生はね。患者さんをよく診るし、キャラ的にも温厚らしいよ」
「今度来る消化器の先生はね。内視鏡をバンバンやりはるし、専門医も持ってるらしいよ」
「今度来る女医さんはね。割と美人。結婚はまだやって。彼氏はおったらしいが、別れたんやって。でもできる先生やで。ヒステリックなとこあるけど」
・ できない医者の場合
「今度来る外科の先生はね。オペどっちかというと下手らしい。あっちこっちで問題起こしとんやって」
「今度来る内科の先生はね。患者あんまり診んらしい。ずっと医局に引きこもってゲームばっかりやってるって」
「今度来る循環器の先生はね、結構できるししかもイケメンらしい。ナースにももてまくりやって」
とか何とか、今日もあちこちで噂が聞こえる(リアリティに準じる)。
自分は何と言われているのか・・・
「あの先生な。最近、病棟に来る回数減ったな。飲み会誘ってくれんってナースらが言ってた。よくキレ出したらしい。今日は機嫌よさげだったで?」
とか、いろいろ想像して自己発見してみるとよい。
そうえいば、ナースに「どういう医者だったらいいか」聞いたことがある。こんな返事だった。
「んー。とにかく患者さんを診て欲しい。直接行ってあげて欲しい。喋るだけ喋って即、帰らないでほしい。それと、患者さんに約束したことはしてあげて。とばっちり食らうのはあたしらだから。そんなあたしらがどれだけ我慢してるか理解できる先生がいい。それでね、<何かしましょうか>とか<さっきはすみませんでした>ヒトコト言ってくれればね。言うだけでいいの。それだけであたしら許すし。優しい一言をかけれる人は違う。違うわね。それとヒイキもイヤ。新人をもっと叱って欲しい。ニヤニヤせんと。あんたバカじゃない?って思う。それと当直のときは、詰所に1回寄って欲しい。巡回中のお忍びは嫌。指示だけ出して消えるの最低」
女性の視点。愚痴っぽくなってはいますが、なかなか勉強になります・・・!
情報を流すのは主にMRや知り合い、そのまた知り合い。特に製薬会社では、どの医者でも名前を入力すれば過去の勤務地が全て分かるようになっている(らしい)。
・ できる医者の場合
「今度来る外科の先生はね。オペもバリバリやりはるし、救急も取るし、患者さん受けもいいよ・・・」
「今度来る内科の先生はね。患者さんをよく診るし、キャラ的にも温厚らしいよ」
「今度来る消化器の先生はね。内視鏡をバンバンやりはるし、専門医も持ってるらしいよ」
「今度来る女医さんはね。割と美人。結婚はまだやって。彼氏はおったらしいが、別れたんやって。でもできる先生やで。ヒステリックなとこあるけど」
・ できない医者の場合
「今度来る外科の先生はね。オペどっちかというと下手らしい。あっちこっちで問題起こしとんやって」
「今度来る内科の先生はね。患者あんまり診んらしい。ずっと医局に引きこもってゲームばっかりやってるって」
「今度来る循環器の先生はね、結構できるししかもイケメンらしい。ナースにももてまくりやって」
とか何とか、今日もあちこちで噂が聞こえる(リアリティに準じる)。
自分は何と言われているのか・・・
「あの先生な。最近、病棟に来る回数減ったな。飲み会誘ってくれんってナースらが言ってた。よくキレ出したらしい。今日は機嫌よさげだったで?」
とか、いろいろ想像して自己発見してみるとよい。
そうえいば、ナースに「どういう医者だったらいいか」聞いたことがある。こんな返事だった。
「んー。とにかく患者さんを診て欲しい。直接行ってあげて欲しい。喋るだけ喋って即、帰らないでほしい。それと、患者さんに約束したことはしてあげて。とばっちり食らうのはあたしらだから。そんなあたしらがどれだけ我慢してるか理解できる先生がいい。それでね、<何かしましょうか>とか<さっきはすみませんでした>ヒトコト言ってくれればね。言うだけでいいの。それだけであたしら許すし。優しい一言をかけれる人は違う。違うわね。それとヒイキもイヤ。新人をもっと叱って欲しい。ニヤニヤせんと。あんたバカじゃない?って思う。それと当直のときは、詰所に1回寄って欲しい。巡回中のお忍びは嫌。指示だけ出して消えるの最低」
女性の視点。愚痴っぽくなってはいますが、なかなか勉強になります・・・!
性懲りもなく、株をまた始める人間が増えてきた。今の株価は国策も含め、華僑の買占めに因るとこも大きいらしく、つまり市場を「どうとでもできる」勢力があるから要注意だ。素人を楽天的にし参入させ、騙し売り逃げる。
さて、花粉がスギ→ヒノキのバトンタッチで、やっと楽になってきた。周囲で胃腸炎は流行してないが、開業医の過剰防衛心理による抗生剤処方→下痢が多いこと多いこと。
これはつまり
実は軽い風邪→受診→抗生剤処方→腸内細菌荒らす→下痢→脱水・倦怠感→抵抗力低下→点滴加療→軽快→「先生ありがとう」→「いえいえ」→「いい先生だ!(かかりつけ決定)」
さらにたとえば
健診で高血圧(実は白衣高血圧)→受診→薬価の安い利尿剤→副作用で血糖上昇→「糖尿病」発見→治療開始→血圧計購入、その後正常値→ていうかむしろ血圧低下→利尿剤中止→血圧正常化→血糖も正常化→「先生ありがとう」→「いえいえ」→「いい先生だ!(かかりつけ決定)」
と、結局<感謝されるサイクル>が不思議とできている。開業医には特にこのサイクルが多数存在するため、受診する数も増えてくる。
そのうち幾人かは点滴依存となり、受診を延々と続ける。しかしそれがいい評判を広める結果となる。団欒ができ妙な連帯感が生まれ、<受診なくとも受診あり>のサイクルまで造り出す。医師はさらに新しい開拓(もうけ?)に乗り出す。
僕の友人、開業医(もう潰れてたたんだけど)の懐かしい名言。
「 TO BEE 、OR NOT TO BE 」
文法的には?だが、「働きバチへと向かうか、それとも廃業するか」と解釈。
若い医者へのアドバイス(する立場ではないが)
2009年3月29日 連載で、今後は医師がますます増えてくるのだろうが・・・
都会は今後病院の数がどうかによるが(銀行が握ってる)、まだ必需性の高い地方の中規模病院は、今後もしばらく続いていくと思っている。病院1つあたりの人員が増えてくるだろうが、上層部というのはさきほどのエピソードもあるように、長い長い付き合いの中で既に切り離しにくい人間関係があり、出世の順番が暗黙で決まってることも多い。年功序列は今も根強い。
出世、出世という言葉では語弊を招きやすいが、誰でもそのうち1つの病院に落ち着いて、年齢とともに指令する立場に落ち着きたいと思うはずだ。だがそうなれない不安もあると思う。ここまで努力してきたのだから、という自負は持ってるはず。
日本人には、この<葛藤>が国民性の中に強く表れていると思う。危機感がなかなかぬぐえず、すぐに消費が落ち込んだりする。そうすると、仲のいい同士特に旧知の仲はお互いの結束を固くする。日本は同じ人種ながら、これだけの格差社会を作っただけはある。
そこへ今後、おそらく若い医師世代が定員増として押し寄せてくる。人手が増えるのはいいが、末端に比重がのしかかるのは同じ。システムを決める立場になかなかなれない。上の人間もなかなか辞めない。医者は不思議と、みな長生きするものだから。
だからといって、単独の若い医者に結束力がないわけではない。影響されやすいほどならまだダイヤの原石だ。自分のビビッとくる上司に出会う機会をうかがう。非常勤先、講演会や論文など、出会いの機会は(自分から動けば)山ほどある。
誰かについていきながら、そこでまた誰か・何かに出会って・・・そういう人生なら、本望だ。<あとでついてくる>とか、まさしくこのことだ。
※ 自分のエピソードであるように、僕は3年目終了後に僻地へ送られた。その後自ら非常勤(救急病院)を要望することで、新しい可能性を見出した。